模倣犯〈4〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 新潮社 (2005年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369273

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模倣犯〈4〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • イライラしたり泣いたり忙しい巻だった。
    カズのことを読んできているので、ホテルの支配人とか前畑とか真一にでさえ、「おまえらカズの無実証明されたら絶対謝れよ」と思いながら読んでた。
    ピースの芝居がかった態度、今まで気にならなかったのにこの巻だとやけに幼く感じる。
    由美子は気持ちは痛いほどわかるけど、どうしてもイライラさせられてしまった。
    前畑は一巻から印象変わらず、ただのでしゃばりな女としか思えない。「女」って感じ。
    義夫、真一、カズにとって少しでも明るい終わり方であったらいいなと思う

  • 栗橋と高井の2人が自動車事故で死亡し、2人の共犯ということで連続殺人事件は幕を閉じたかに思えたが、再びピースが動き出すという展開でした。
    ピースの本名がついに明らかになりましたし、ピースが新たに何を考えて行動し始めたのか?なぜ、あえて事件関係者に近づくという危険を冒したのか?というところが謎ですが、ピースという人間の自己顕示欲というか真の悪意というものが、まだ抑え切れていないということなのでしょう。
    だんだんそのピースの感情が暴発気味になってきましたが、本巻での最後のピースオチが次の最終巻で、どのような展開となって、結末がどうなるのか?とても気になります!

  • 皆が不幸になっていく。真の犯人にはたどり着けるのか?たどり着けたとしても、皆の不幸さは変わらない事も分かっている悲しさ。

  • この巻は読んでいて気持ち的にしんどい描写が多かった。

    ピースの狡猾さとそれに振り回される周囲に終始ハラハラしてしまった。

    いよいよ次は最終巻。一気に読んでしまいそう。

  • 「犯人は高井和明と栗橋浩美である」と社会が認識した状況で進んで行く前半の展開がとても心苦しい。
    和明の浩美を思う優しさと穏やかさの中の自分の意思を貫く強さを思うと、作中の登場人物たちに真実を怒鳴りつけてやりたい思いになる。
    兄思いの由美子や真面目に暮らしていた家族が不当に苦しめられていることに涙が出そうになる。

    後半、由美子の変貌ぶりが本当に不憫で、樋口めぐみと像が重なったときはこんなに残酷な話があっていいものかと本を握る手に力が入ってしまった。

    最後にはきっと嫌疑は綺麗に晴れると分かっていても、事件に巻き込まれた人たちの壊れきってしまった暮らしのことを考えると今更何が解決するんだと憤りすら覚えてしまう

    これほどまでに世界に入り込んでしまうのはひとえに宮部みゆきの構築する世界が人物があまりにも緻密で真実的だからなのだろうけど、あまりにも入り込みすぎてしまって却って問題です。

  • 巻き添えをくって犯人にされてしまった青年の無罪を晴らしようのないもどかしさ。観客はすべてわかっているんだけれども、登場人物がすれ違いばかりで、観客の期待に応えてくれないという、昔のメロドラマのノリでした。<BR>
    真犯人の狂気も人間離れしていますが、警察の情報操作なり、マスコミの影響で、ほとんど誰もが無実の可能性に目をつむってしまうところに、本当の恐ろしさを感じました。<BR>
    2006/1/11

  • 義男さんは、読者の心の癒やしポイント。
    真知子達が駄目になった本当の理由がありそう。
    正しい人が居てくれるだけで安心する。

    由美子。そんな馬鹿な子じゃなかったはずなのに。
    多分、ピースのせいなんだろうけど。
    おばさんの、由美子達への職場がなんか怪しい。売られそうというか。疑いすぎかな。

    相手を窮地に追いやって、いい人のふりして手に入れたり、操ったり。そういう人、現実でもいるんだろうな。普通に生活してるんだろうな。
    私は嫌。

    真一が、事件や樋口に、生活ずたずたにされてるのに、ちゃんと労働しててまっとうで安心する。その感覚が大事。

  • 【あらすじ】
    特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた―。終結したはずの事件が、再び動き出す。

    【感想】

  • まずまず。
    真犯人、網川の再登場。

  • 第4巻。

    一つの犯罪の報道について加害者、被害者、野次馬それぞれの捉え方がある。当たり前だけど。

    たとえ事実と違っていても一般的な真実としてい通ってしまう恐ろしさがある。

    加害者がなにを感じ、どういった経緯で犯罪を行なったかなんて、真相は本人から語るしかない。
    本人ですら、曖昧なことだってある。

    第三者がいくら主張したってそれはあくまで憶測でしかない。
    むしろそんな憶測をベースに警察が、マスコミが、世間が動かざるを得ないことに改めて気付かされる。

    結構危いものなんだ。

  • 物語は佳境へ…とにかく網川には反吐が出る。逆にこの仮面が剥がれていく様を見るのが楽しいのだけれど。ここにきてまた義男と真一がいい味出してくるし。さあラスト1巻!

  • 再読。
    第3部が始まる。事件後、世間が動き出す。加害者家族、被害者家族、警察、マスコミ。。さまざまな憶測が飛び交う中、ピースが顔を出し始める。出たなって感じ。本人は満を持して登場ってところだろうけど、そうはさせない。
    最終巻へ。

  • 登場人物が多い。一人一人の物語を読んでいると、自分自身を俯瞰的に見れる。哲学的ゾンビ必読書。

  • 高井由美子について。

    最初の由美子は活発で、視覚障害がある和明をちょっと見下している勝気な女性として描かれていた。
    が、和明が栗橋と事故死して、和明も犯人の一人として報道され、殺人犯の家族として過ごす中で憔悴しきっていった。
    ピースにそこを付け込まれ、操り人形のようになっている様は、これがあの由美子かと感じてしまう。

    真実を知った由美子は自殺しちゃうし・・・
    被害者たくさんいるけど、この由美子が一番救いがないんじゃないだろうか。

  • いやー、この作品、4巻から読んでみたかった、気もする( ´ ▽ ` )ノ。

    登場人物みんなの勘違い&思い込みがもどかしい(>_<)。
    全員、ピースの思うがまま、道化芝居を演じていることに気づかない(>_<)。
    由美子もまさか、めぐみを保護したとき、あれが自分の未来の姿だとは思いもよらなかったろうな(>_<)。

    イライラをつのらせつつ、ついに最終巻へ……( ´ ▽ ` )ノ。

    ……しかし、小説とはいえ偶然が多すぎるね( ´ ▽ ` )ノ。
    真一と豆腐屋さん・由美子とめぐみの出会い、めぐみと刑事のお見合い話、刑事の「悪い予感」等など……( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/11/14

  • 滋子さんが、だんだん嫌な人間になっていく。
    これまでの事件の顛末を知っているから「あんた、何にもわかってないじゃないか!間違ってるよ、あんた!」と有馬さん口調で言ってやりたくなる。

    一方、有馬義男さんには好感がもてる。
    真相を知りたいという気持ちを大切にしながらも他人を気遣う姿、豆腐屋にしておくにはもったいないくらいだ。
    有馬さんは決して強い人間じゃないんだろうけど、それを隠さず、逃げずに、真剣に向かい合おうとしている。こんな風に歳を取れたらいいなぁと思う。

    ピースは一体何をしようと考えているのか?
    いざ、最終巻へ。

  • うーん(*_*)
    イライラしながら読みました‼
    こんなにも気付かないもんでしょうか?
    あの二人の共通の知り合いだよね(ToT)
    ガミさん気づいてよー
    もー!5巻行くぞ~‼

  • 2016.7/16〜24。4巻目。読者だけが知っているというのも、辛いものがある。感情が振り回されるのは著者の成せる技だろう。それにしても由美子に腹が立つとは思わなかった。いよいよピースが本名で登場する。

  • 不愉快だ。面白いけどやめられないけど、不愉快極まりない内容だ。最後の5巻は大変期待している。

  • 2016.5.29
    忘れ去られる遺族の気持ち
    マスコミが作るお話
    ルポはただの主観的説明、事実ではない…
    支配と被支配、王国と国民

  • 一巻から読んでいる身としては真犯人を知っているわけだから、終始もどかしかった。
    違うの!これにはもっと違う理由があるの!!って、叫びたくてしょうがなかった。
    あかん…高井由美子、完全にピースに惚れてる。
    三巻までの印象だとピースは万人に好かれる人というキャラなんだと思っていたけど、この巻の特に後半になってくると違ってくる。
    (表向きは)ただ加害者の同級生っていうだけなのに、高井由美子を守る形であらゆる事に関して首突っ込んでくるから鬱陶しくてしょうがない。
    そんなこんなでここまで読んだ感想としては、だいぶ話がとっ散らかっちゃった気がしているけどあと一巻でどう収まるのかしら??という気持ちです。

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模倣犯〈4〉 (新潮文庫)の作品紹介

特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた-。終結したはずの事件が、再び動き出す。

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