悲嘆の門(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.50
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本棚登録 : 2225
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369426

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーなのかと思ったら、普通の大学生が普通に生活しているところに、じわじわと不気味な影が差してくる感じ。本気でゾクゾクゾクしながら上巻は一気読み。この後の展開を楽しみに中巻を買いに行きます!

  • サイバーパトロール会社。裏サイトでのいじめ。連続猟奇殺人事件。次々に消えるホームレスたち。動きだすガーゴイルの像。好きすぎる要素が満載すぎてイッキ読み。
    この先、ファンタジックな展開になったとしても最低限の満足度は得られそう。この上巻だけでいえば文句なしの★5。

  • 再読。1回目に読んだときの記憶が薄まっていて、読後感しか記憶にないが、ここまでは面白くて引き込まれる。感想は下巻でまとめて。

  • さすがの読ませ具合。平易な表現と適度に軽い会話、若者文化の表現。ミステリーとファンタジーのバランスが今後どうなるか。

  • 1.14

  • (下)参照の事

  • 下で

  • 貧困な上に病気持ちの母と5歳の少女
    母は亡くなってしまう。少女が傍に寄り添ったままで。その時少女は大きな羽を広げた人間のようなものを見た。

    孝太郎はサーバーパトロール社を立ち上げている大学の先輩に誘われてその会社にバイトに入る。妹の友達に学校の掲示板でいじめをされている子がいるので調べて欲しいと。担当している同僚の森崎に頼んで調べてもらった。その件は無事に終息に向かうのだが別の事で森崎が気になる案件があり独自で調べていく事に。孝太郎はあまり首を突っ込まない方がいいと助言したのだがその日を最後に森崎は行方不明になる。

    警視庁の元刑事で足の病気で退職した都築。
    地元の老人が行方不明になったと聞かされる。世間では殺した後に体の一部分を切り取る連続殺人が起こっている最中。
    都築は刑事の感で独自に行方不明になった老人を探そうとする。

    孝太郎、都築が行方不明者を探している途中で同じ大きな翼を持った人間のようなものがお互いの共通のキーワードとして出てくる。まずはそれを解明するようにガーゴイルの像が屋上に設置してあるビルに忍び込んで状況を探る事に。偶然にも孝太郎、都築両方が同じ日の夜中に侵入して出くわす。

    交代で屋上を見回りをするが何も変化がない。夜明け前、屋上で何か物音が聞こえ孝太郎が屋上にでて見渡すが何もない。都築が早く降りて来いといった孝太郎の背後に白い顔で見上げている何かを見た。

    中編に続く

  • 現代ミステリかと思いきや、どうやらファンタジーらしい。
    でも、登場人物一人一人にきちんと血を通わせるのがさすが宮部みゆき。ネット社会という「リアル」にどうファンタジーを絡めるのかが気になるまま上巻は終了。
    丁寧に描かれる人物描写に星は5つ。ガーゴイルがこれからどうでるのか。ミカの問題はどう絡むのか。

    とにかく次巻が楽しみ。


    どうでもいいけど、宮部さんのお話って退官した刑事の出現率が高い気がする(笑)

  • 冒頭のかわいそうな身の上になってしまう少女が主人公かと思い行きや、上巻読んだ限りではこの後起こる不可解な事件の第一目撃者って感じで、サイバーパトロールの会社でバイトしている大学生と体壊して退職した元刑事のおじいさんが現状では主人公かな。

    少女の母が息を引き取る時にその子が見ていたビル。 そのビルの屋上には少し変わった銅像が。 その子はそこに空から何かが下りてくるのを目撃した。

    その頃巷ではある猟奇殺人事件が連続性を帯びてきて、大学生の孝太郎のバイト先も注視し始める。
    その頃プライベートでは近所の妹のような女子が裏サイトでいじめられているとおばさんから相談され、並行してそっちの事もバイト仲間の森に協力を求める。

    そんな折、新宿近辺に住む老人の都築の元に町内会長から近所の廃ビルに不審者が入り込んでいるかもしれないから一緒に見に行ってくれと頼まれた。

    ここまでだとてんでバラバラの出来事のようなんだけど、そこに浮浪者風の人達の連続失踪が加わり、いくつかの出来事が共通点を持ち始めた。

    はじめはネット社会の問題がメインなのかと思ってたのに、どぉもこれは違いますよね。 
     一見解決したかのように見える裏サイトのいじめ問題は孝太郎の妹に飛び火した感じするし、猟奇殺人は続いてるし失踪事件は怪異事件のようになってきたし。 
    これが別々の事象なのかどこかで繋がっているのか今は判らない。 
    幼女を保護した家族の入信している宗教団体もなんか胡散臭いから事件に絡んでるかまた別の事件を起こしそうな感じもするし、孝太郎に恋愛フラグが立ちそうな気配もするしなぁ。 

    そんなこんなで今の一番の関心事は孝太郎が手に持ったままのバールが吉と出るか凶と出るかだ。 
    早く続きが読みたい。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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