スキップ (新潮文庫)

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著者 : 北村薫
  • 新潮社 (1999年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373218

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スキップ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全然覚えてないのだけど、こんなような夢を見たような
    でも全く覚えてないので、全然別のきっかけだったのかもしれないけど。

    なんか突然、この本が気にかかり、図書館で何気に目に入り、なんとなくそのまま借りてしまいました。
    懐かしいなぁ。
    すっごいむかしに読んだ気がしてたけど、今世紀になってからだし、そうむかしでもなかった。

    10年前の2003年だとちょっと最近な気がして感覚が変なんだけど、さすがに25年経つと人も世も変わるよね。
    タイムスリップもののSFファンタジーというイメージがあって、最後元に戻らないことにすごく衝撃だった記憶があるんだけど、これそういう話じゃないよね。

    まぁ、古き良き時代の優秀な文学少女だったとしても、どんなに聡明で柔軟な心の持ち主だったとしても、25年後の世界を受け入れて、高3の国語教師を果たせる17歳はあり得ないと思いますが、この話を通して伝わってくる、初心を忘れずおごらずに自尊心を持って相手の目線に合わせることの大切さだとか、そういう真摯で前向きな感じがすごくいい。

    高校生には絶対読んでほしい本だなぁと、今あらためて思いました。
    そして、桜木真理子先生に近い年の人が読んでも、現状で楽しく頑張れる気持ちをもらえると思う。

  • 「───わたしは、百人の男と寝たい」

    これが書き出しだったら、綿矢りさでしょうが、そういう話ではない。
    いわゆるタイムスリップもの。
    この本が何故に書棚の奥に入っていたのか、未だに分からない。
    本を整理していたら、にっこり笑いながら顔を出してきた一冊。
    北村薫がかなりの年配で、しかも男だったというのを初めて知った。
    だが、読み始めたら面白い。止らなかった。
    昭和40年代初めに17歳だった女子高生が突然25年後の未来に飛んで、42歳の主婦に。
    そのうえ高校の国語の先生。
    しかも娘が17歳。
    その娘が帰宅すると、主人公が「教えてください。ここどなたのお宅なんですか?」と訊ねる。
    娘の返事は「ふざけてるの? ───お母さん」
    ですよね、もちろん。
    そんなことあり得ない。ジョーク? 記憶喪失?
    いずれにしても現実ではそう簡単に娘は信じないでしょうが、まあ、そこは小説だからと軽く受け流したい。
    この作品はそんな陳腐なタイムスリップめいたものがテーマではないはずだから。
    とにかく、一瞬にして昭和から平成に飛んでしまった一ノ瀬真理子。失われた25年の間、自分がどういう人生を歩んできたのか全く知らない。それでもその理不尽さと今の世界に正面から向き合い、生きていこうとする。そして、それを支える娘と夫。
    人の絆、人の優しさを随所に感じさせる温かい作品だ。
    登場人物が魅力的で誰もが生き生きと描かれ、しかも優しい。
    現実にはこんな人間ばかりいないけれど。でも、自分の周りがこれほど優しい人たちばかりだったら、人生はどれほど楽しいものだろう。
    バレーボールの試合。
    真理子さんが語るように、東京オリンピックの決勝「東洋の魔女対ソ連」の試合を彷彿させた。(私は生で見てないが、その後のニュースで何度も放映されたので、神永がヘーシンクに敗れ日本柔道の未来に暗雲が立ち込めた試合と同様、記憶の片隅にある)
    「金メダルポイントです!!」有名な台詞だ。
    手に汗握りながら、ニコリ島原さんを応援した。

    泣けました。泣きました。
    読了後すでに一週間以上経つので、どこで泣いたんだろう?と再びページをめくった。
    かつての友人との再会場面か。それともバレーボールの試合終了後か。或いはやはり、
    「お父さん、お母さん、わたしはもう二度とあなた方に会えません」だったか。
    遥か忘却の彼方へと遠のいた時代と決別し、現実を受け入れ、前向きに生きていこうと決意する真理子。
    映画「ALWAYS三丁目の夕日」のように、ああ人間って素晴らしいな、としみじみ心に響いてくる逸品でした。
    生きるのが辛いな、と感じたときに読むのがいいような。

  • 「時と人」三部作の1冊目。3作の中では圧倒的に本書がお気に入りです。

    17歳の少女が自宅でうたたねをして、目が覚めると42歳。同い年の子供と-見知らぬ夫が居る。

    怖い。この設定はホラーそのものだと思います。久しぶりに再読してみましたが、なまじ展開を覚えているだけに、昭和40年代の日常の何でもない描写が痛々しくてドキドキしました。

    タイムスリップものは巷に溢れかえっていますが、時代を飛んでみていちばんの衝撃が「夫がいる」だった、というのはある意味斬新で、でもよくよく考えてみると当然の反応です。この辺り、男性でありながら女性の心理描写がびっくりするほどリアルな北村作品の特長が良く出ていると思います。

    そして、飛んだ後の展開がまた秀逸。普通なら「なぜ飛んだのか」「どうやって戻るか」に主眼が置かれるところですが、主人公はそれどころではありません。"昨日"までとまるで違う今日を、そして恐らくはやって来る明日をどう生きるか。そこにこそ作品の力点が置かれます。登場人物が現実を受け入れすぎている、リアリティがない、という批評ももちろんあるでしょう。でも、目の前の現実に対峙し、乗り越え、そして受け入れていくこと、それこそが彼女にとってのリアリティだったのだと思います。

    幕引きはとても哀しく、でも前を向いて本を閉じることが出来る。出会えて良かった。また読めて良かった。そんな貴重な1冊です。


    補足1:設定を抜きにして、教育論としてもこの本、面白いですよね。学級日誌を読んでいると、高校教師だった頃の北村氏は人気があったのだろうなあと察せられます。

    補足2:単行本の刊行からなんと20年近くが経とうとしています。今書いたならば、やっぱり主人公が一番驚くのはスマホなのでしょうか。

  • やはり間違いない一冊。
    初めて読んだ時はまだ学生で、
    いつかこんな授業がしたいと思ったものです。

    今、国語の教員として教壇に立つようになり、
    何度読み返したかわかりませんが、
    読むたびに、
    主人公のしなやかな強さに励まされます。

    さぁ、また頑張ろう。

  • 昭和30年代の女子高生がうたた寝から起きたら、意識はそのままなのに25年という時間を”スキップ”してしまい、突如42歳の中年女性になってしまったという、設定だけなら名作『リプレイ』の逆のことが起こるお話。あとがきで作者も『リプレイ』について触れていますが、当然ながら内容はまったく別ものです。17歳の心のまま、見知らぬ夫と娘に助けられながら、高校の国語教師という現在の役割りを誠実にこなそうとするなかで、時間とは、自分とは、若さとは何か、というようなことを見つめます。1秒ずつ過ぎてゆけば自然な変化もうたた寝の一瞬で過ぎるとギャップが大きくその差は歴然。同じなのに変わってゆくこと、変わっても同じであることなどなどを、考えたりしました。これぞ北村薫作品という凛としてきちんとした雰囲気のお話で大変おもしろかったです。

  • ――先生、新田君がいった。いつもの彼のようではない声だった。
    ――何、と答えた。
    ――やっぱりぼくでは駄目ですか、と新田君は聞いた。
    その言葉の底にある哀しみの深さに、わたしは動きを失った。

    新田君はいった。
    「――好きです」
    足元で光がはじけ、音楽が爆発した。





    ぜひ、ぜひ一読を。

    なんとも言いようがないくらい、繊細で、優しくて、眩しくて、きらきらした、一冊なのです。

    オススメ。かなり、すき。

  • 北村薫さんの作品二作目。最初のほうはペースが上がらず読み進めるのが辛い。しかし中盤までいくと、あ〜終わらないで〜!ってなるくらい素敵な話になってきます。北村さんの作品って何でこんなにも暖かくて深いんだろう。薄っぺらくなくて、ずっと読んでいたい充実感がある。最高の作品。

  • 何か不思議な作品。

    ストーリーとしては悲しくて切なくて、どうにもやりきれないものではあるんだけど、細かな状況描写から浮かび上がる登場人物が優しくて誠実で前向きなので、読んでて暗い気持ちになることがないです。

    自分ではどうにも出来ない事は生きていれば色々あるんだろうけど、絶望するではなくそんな環境でも生き甲斐を見いだして一生懸命頑張る姿っていいなぁと思いました。

  • 北村薫さんの小説は,この本が初めてです.読むきっかけとなったのは,演劇集団キャラメルボックスのお芝居として上演されることが決まったから.
    上演前に読みましたが,この小説の透明感にびっくりしました.これまで読まなかったのが不思議なくらい.
    キャラメルボックスの脚本家・成井豊さんがこの本をお芝居にしたいという気持ちがわかります.成井さんの読書量は半端ではなく,従って成井さんがお薦めする本は,ハズレがありません.
    スキップから始まるシリーズは,この本をきっかけにすべて読むことになりました.3冊のなかではやはりこの本が一番という気がします.

  • この本を読むチャンスは4回与えられている。
    17歳。42歳。
    教師になったとき。母親になったとき。
    4回のチャンスのうち、1つはもう永遠に叶わないし、1つはあるかどうかわからない。でも、1つは実現する可能性が高いだろうし、そして1つは必ず私を待ってくれている。
    どうか、22年後の私の本棚に、この本がありますように。

  • 17歳の女子高生、一ノ瀬真理子が眼が覚めると知らない人の身体に魂が移っていた。しかもどうやら結婚して17歳の娘をもつ25年後の自分に。
    ギミックとして特に目新しいものではないのですが、授業で生徒たちに語りかける内容、娘や夫との会話、周囲の人たちへ注ぐ目線、他にも1つ1つのさりげないエピソードや描写が秀逸。優しい目線で捉えたものを、豊富な語彙と、繊細で美しい文章で綴ると、かくも素敵な作品になるものか。
    この良さを理解できるであろう知人に紹介し、お気に入りの表現や結末の解釈について語り合うのも楽しそうです。

  • 170821*読了
    昭和40年のことはほとんど知らないし、真理子さんの飛んだ25年後の世界でさえも、わたしが子どもの頃の話なので、少し古く感じる。
    ただ、そんなことを抜きにしても、おもしろい。
    一つ一つのエピソードの丁寧さもいい。

  • ええ〜、私が生まれる前の青春もの?
    …と思ったら、そういうことで。

    タイムスリップ物というのは、いくつもあるけれど、本人がそのまま、「過去から来た人」「未来から来た人」として、違う時代に行くのが普通だ。
    変な人とは思われながら、だんだんと馴染んでいく。
    帰れることもあれば帰れない事もある。

    しかし、真理子さんはなんと、自分自身の中にタイムスリップしてしまった。
    帰れないのかな…?
    帰れないんだろうなあ…
    あったはずの青春も恋も、体験しないうちに通り過ぎてしまったのだ。

    それにしても勇気ある。
    昨日まで高校二年生だったのに、高校三年生の「担任」をやってみよう、とは。
    あ、真理子せんせいの授業、かなり面白いです。
    受けてみたいです。

    そんなわけで、真理子さんは気丈で勇気ある人でしたが、やはり、『よその子供の泣き声を聞いて、自分の子供が小さかった頃を思い出す』、その感覚が自分には分からない…
    これは切なすぎるものでした。

  • 「時と人」三部作:第1作。
    「面白いから読みなさい」と言われていたのに
    6年も積んでてゴメンナサイ!

    17歳の一ノ瀬真理子が、うたた寝して目覚めたら
    42歳だった??
    しかも、同じ年の娘と夫もいる?
    一番楽しい時期をすっ飛ばして、人生で貴重なイベントも
    すっ飛ばして25年後の自分の中にいた・・・
    これ以上の恐怖はないでしょう。
    しかし、理不尽な出来事に、ただ嘆くだけでなく
    切り抜けていく強さを持った真理子に感動しました。

    それでもやっぱり、理不尽だよね・・・

  • 17歳から突然25年後にスキップしてしまう女の人の話。北村薫は、日常生活を描くのがめちゃくちゃ上手い。何でもない日常が、ものすごく美しく意味があるものに見えてくる。また、北村薫の描く女性はみな芯が強靭。女性におすすめしたい。

  • 【経緯】
    図書館で見つけた!やった!

    【感想】
    北村薫「時と人の三部作」のひとつ。
    なんども同じ日に戻ってしまう「ターン」を読んで2年ぐらい。久しぶり!
    このシリーズを読むと毎日をちゃんと有意義にしなきゃとハッとさせられる。。
    女子高生が25年もスキップして42の主婦になってしまう本作は、不条理な人生の引き算にちゃんと向き合ういじらしい主人公に励まされた。

    【共感】
    別次元の自分に落ち着くというのは、もう引き返せないのと同じと思う恐怖。
    18歳〜41歳の楽しみがスッポリなくなってしまって、親しい人と分かち合えない置いてきぼりの心もとなさ。

    【引用】
    「かっこいい」も「くすむ」も抽象よね。それを具体が支えてるわけでしょう
    そりゃか、何と無くということもあるかもしれないけど、やっぱり、具体的な何かぎあって、彼は格好良かったんだと思う。その具体を掘り起こしてね、例えば、背筋が真っ直ぐだった、とか。そういう何かを、彼が一つ一つ思い出せたら、「くすみ」が取れていくんじゃないかな

    【不可解】
    新田くんが都合よく王子キャラすぎて。笑
    出来すぎていて彼に共感しづらかったなぁ。
    エピソードがあるけど真理子に記憶がないといことで割愛されているということなのかもしれないけどね。

  • 時をスキップしてしまった少女の話。
    いくら努力をしても、お金を払っても決して巻き戻せない今という時間。そういったものを実感した。
    父母がいて、兄弟や妻がいて、従兄弟がいて、大事な友人がいる。そんな今を大切にしなければならない、と当たり前のように思った。
    30歳を超えて歳を感じる。若さに憧れるし、ともするとその若さを味わいたいと思ってしまう。誰しもが通る道なのかもしれない。
    失ったものはとりもどせないが、それを羨むことなく、今をいきねば。
    今の自分には非常に重く、かつ軽く読める素晴らしい小説だった。進めたくれた子に感謝。

    昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、わたしには今がある。

  • 目が覚めたら25年後の自分にタイムスリップしていた女子高生の物語。
    25年後の自分は高校生の娘を持つ高校教師。とまどいながらも高校教師として、母としての人生を歩む主人公。ラストシーンは涙がとまりません。

    九州大学 理学研究院
    生態学 教員 矢原徹一

  • 女子高校生がタイムスリップし、なぜか中年の女性教師になっていたという話。
    花の盛りの時期をスキップしてしまったなんて、残酷だなあと思った。
    昔に戻るのなら、救いがあるというかうらやましいと思う。けれど、42歳の自分を形成する記憶が欠如している状態は怖い。

    それでも主人公の女の子は同じ教師である夫や成績優秀な娘に助けられ、教師としてクラスをまとめていく。
    42歳とは思えないパワフルさを持つ教師のもとで、クラスは団結していく。

    結局、スキップしてもしなくても、主人公の女性は魅力的だったのだろう。夫や昔の教え子、さらに今の教え子たちを見ていて、そう思った。
    だからこそ夫や17歳の男子高校生は惹かれたのだろうなあ。

    読みながら東野圭吾の「秘密」を思い出した。夫婦で乗り越えようとしていく姿が似ていたのか。

  • 2011年10月6日
    ターンはまぁまぁ好きって感じだったけど、100円だから買ってみた。てきな。結果としてはターンよりちょっと好き。
    ターンは明らかに非日常だったけど、スキップは記憶を失くしたと解釈すれば実際にあること。
    前半の若さを突然失った絶望から適用しようとする努力。
    その末に最後夫と歩み寄りはじめる描写が美しかった。
    というか北村薫って男だったのか。あまりに綺麗な女性を描くから、女とばかり…。

  • 17歳JKの私が目覚めたら、
    いきなり42歳高校の先生、既婚子ありになってた....。

    設定的には、なんとなくありがちなかんじ。
    しかし本はいいかんじに読ませる。

    テンポのいい話運びと、読みやすさが相まって
    主人公に共感してしまう。
    なんといっても、現実に対する前向きさがいい。

    昭和30,40年代生まれが読んだら、もっと楽しめる...かな?

  • 高校生から突然25年の時をタイムスリップして、高校生の娘を持つおばさんになってしまった「一ノ瀬真理子」

    年下の男の子に恋する時、少なからず同じ感情があったのではないか?
    幸いにも私は25歳も年下の彼を好きになるにはまだ若過ぎるのだが。
    51―池ちゃん、あなたのいった通りよ。わたしは、あの時、お人形さんみたいだった。
    わたしは、―わたしは掛け値無しに可愛かった!
    (初めて鏡を見た時)
    134誰か、教えてください。時は、取り返すことが出来るのですか。
    (好きな男の子に会った時)
    243桜木さんの言葉
    286先生は、伝えたいことをちゃんと持って教室のドアから入って来るべきだと思うの。〜《話したいことがないのに話すというのは辛い》〜それを必ず持って来たいぇ思います。
    287(好きな言葉)自尊心
    343今日が、明日の、ただの通過点だったということのないような―そんなことが出来れば嬉しいと思います。
    380ゲーテの「ファウスト」鍵になるフレーズに、《時よ、停まれ。おまえは美しい》があった。
    401時間の階段を上れば自分の手に入る、と思ったものが、ただの幻にすぎないことはよくあるだろう。それどころか、失うもの、二度とできなくなることは、いやというほどある。
    406その言葉が唇からもれた瞬間、わたしの体の芯を、どうしようもなくせつないものが、流れ落ちるように素早く走り抜けた。
    ↑なぜか?
    491何か不満があるんだ。何か、他に解決できないことがあるんだ。若い時は、いや、若くなくったって、皆な、それがある。
    (お父さん、お母さん、わたしはもう二度とあなた方に会えません)
    (昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、私には今がある)

    ほぼ引用で、取り留めなくなっちゃったけど、心に残る言葉がたくさんあったので書いておきました。
    中学生くらいの時に、NHKのスペシャルドラマで見て、一気に引き込まれたのを覚えてる。
    あれから15年経って、色々経験してもやはり面白いものはそのまま。
    一ノ瀬真理子さんがスキップしてしまった、最も輝く時間を生きてきたんだなと思う。

  • 前向きに生きようと思わせてくれる一冊。

  • 結論から言うと、よかった!!の一言に尽きる。

    初めはなんか古臭い感じがして、別に知らないことはないけどちょっと時代が私よりも一昔前で「こんな調子でずーっと進むのかな~?」なんて思ってたけど、それがなんと25年後の世界になっちゃう。
    どっちの世界も知ってる世代の私の年頃はなんか読んでて共感できることが何度かあった。
    これが、もっと古い世代だったり、私よりももっと若い世代だったら、両方の世界を共感できることが少なかったと思う。ほんといい感じに生まれたわ、わたし。

    学校の先生として25年後の自分を生きていくんだけど、生徒や家族との関わりがとても温かく書かれてて、途中でウルッときそうになったよ。
    でも、こんなにすんなり25年後の自分を受け入れ、で、最初から先生として17歳だった自分が上手く生徒の指導者になれるかな~?と、ちょっと疑問ももったりしたけど、あまり深く追求するのはやめたわ。
    話がいいから、その流れに乗って読んでみました。
    心温まる一冊でした。
    続編の『ターン』が楽しみ。

  • 心だけ未来に飛ばされ、周りの環境と自分の体に心が追いついていないという葛藤に悩まされながらも「今」を必死に生きるという主人公がよかった。理不尽な現実に突きつけられ、悲壮感漂う物語になると思っていたけど、物語通じてとても爽やかだった。

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