ターン (新潮文庫)

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著者 : 北村薫
  • 新潮社 (2000年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373225

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ターン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 北村薫の時と人三部作の中で一番好き!!!

  • 4月20日読了
    スキップより後味は、良かった。

  • 同じ一日を繰り返すという不可思議な現象を通して、明日があって、未来の為に何かを遺すことができる事の有り難さを改めて噛み締めることができた。「声」の主については言及されなかったが、泉さんだといいなと思う。主人公の知らない事を話していたし、自分自身ではないかなと。

  • 「スキップ」とは違い
    救いのあるファンタジー。
    そう。ファンタジー。

    体と心がひとつに溶け合った
    その瞬間 それまで
    どこへともなく捨てられてきた
    繰り返しの1日が
    ちゃんと彼女の中に
    積み重ねられたことになる。
    取り戻した…そんな感覚で。

    このまま映画になりそう…と
    思って調べたら やはりなってましたか。

    柿崎が北村一輝とは…ハマり過ぎ(笑)

    真希と泉の交わす会話が
    とても深くて しみた。

    ではシリーズ最後の「リセット」に
    取りかかります。

    母を喪ってから こんなにも
    本を読むのに時間がかかるように
    なってしまうとは。

    失われて 戻らないものが
    私の中にはあるのだろう。。。

  • ループもの。版画家の女性が交通事故を起こした夏の前日3時15分から1日分を何度も繰り返す無限ループに陥る。ループした世界には人・動物・虫がいない。ループ150日目から面白くなってくる。序盤〜中盤は自問自答めいた不思議な脳内会話で話が進む。

  • 端正。
    ゆるやかな時の流れ。
    時間に取り残された孤島であんなド変態と一緒になるとはなァ、ドッキドキしちゃうんだな。

  • スキップに続けて、読み直し。
    スキップがえぇ?!ってなったので、よかったのひとことである笑

    ずーっと同じ日が繰り返されるってつらいよね、やっぱり。
    今は時間が足らないって思っちゃうけど、ずーっと同じ日になったら…なにも残すことができない日になったら、私も何をしたら良いのか見失うだろうなー。図書館にずっといれるのは楽しそうだけど笑

    泉さんと声の人は同じ人というか…てわけですよね?てことはやはり運命なのだろうか。
    だから泉さんの声だけ電話で聞こえるんだけども…色んな奇跡というか時間が重なっているね。

    北村さんの文章って文章の中の温度の変化が楽しいよね。ワクワクするときもあれば、怖いときもあって。すごく引き込まれる。

  • 好き、だけどどことなく怖い。

  • 時と人の3部作、2作目。ただし前作「スキップ」が未読でも大丈夫です。

    交通事故を契機に、不可思議な世界へ迷い込んでしまった主人公。繰り返される同じ日々、誰も居ない世界。恐ろしい舞台設定です。自分がこうなったら…と連想するとぞっとしますね。
    だけどホラーテイストにならず、きっちりとハートウォームな物語になっている、というのは物凄いと思います。クライマックスのドキドキ感も好きですけれど、そこに至るまでの連綿と続く日々にも、ある種の美しさを感じます。

    405頁、「そして、この日のために~」の一文が不思議と心に残っています。北村薫さんって、こうした何気ない一文が時として物凄くツボにはまるんですよね…

  • 前半は物凄く読みにくい文章だなぁって感じで最後までは読めないかなぁと思いました。が突然真希の家の電話が鳴ったところから話が急展開してまるで違う作者の物語になったみたいに読みやすくてスラスラ物語に吸い込まれちゃいました。
    最後に載ってる作者の解説はわかりにくかったけどターンの理屈がどうこういうことを考えずに素直に楽しめる作品だと思います。

  • 難しいそうだと思ってあんまり読もうと思ってなかったのに、読み始めると止まらなかった。
    すごい運命

  • 前半は話が進まず、独特の文体で読みにくかった。
    真希と頭の中?でしゃべっていた人物は泉さんで幼少期から運命の人で声が聞こえていたというのもあまりすんなり吞み込めず、、、。

    ただ、当たり前のように繰り返される日々がいかに愛おしいことなのかは考えさせられた。

    ☆☆☆
    自分だけを愛してくれるから、その人に魅かれるわけじゃないでしょう。
    ・・・・・その人が、自分以外の何を、どのように愛するのか、・・・・・それを知るからこそ、相手を愛せるのでしょう?


    こんな当たり前のことを、わたしはどうして忘れていたのか。
    顔青ざめて、毎日が不毛な繰り返しだといっていたわたし。
    不毛なのは《毎日》ではなく《わたし》だった。

  • 最初は誰が喋っているのか、結局この喋っている人は何なのか、あまり解らない所がありました。全体的にちょっと読み辛さも感じました。ドラマの様に激しい起承転結がなく、非常に緩やかな描写が多いです。
    ですが、誰もいない世界で一人同じ日をターンし続ける主人公の姿勢や世界感の描写は何故だかとても美しいと感じました。
    ターンの仕組みを利用して近づこうとする男の存在に嫌な感じがしましたが、殆ど杞憂に終わって安心しました。
    現実世界であろうとターンの世界であろうと、その日を感じて生きる心の在りようは一緒であると爽やかに読了出来て、心地よかったです。

  • 中学生のころの推薦図書。
    読みやすいおもしろい!北村薫さんの感性がとてもよく出ていると思う。
    繰り返し何度も読んでいる本の一冊。

  • 読む気が起きなかった

  • この手の本にしては分かりやすい。

  • 映画「プラダを着た悪魔」に近い、恋と仕事にがんばるアラサー女子のためのSF作品だ。


    (売れない)銅版画家・森真希は、7月のある日の15:15、交通事故にあう。もうダメか、と死を覚悟したが、気がつけば、彼女以外だれもいない世界で、前日の15:15に目を覚ます。以降、15:15で記憶以外のすべてがリセットされる世界で<ターン>を繰り返す彼女だったが、ある日、鳴らないはずの電話がかかることで、大きな転換を迎える。


    タイムリープものって、「なぜ時間を繰り返してしまうのか」が大きなポイントとなる。たいていのSF小説は、その説明に時間をかけ、読者も納得のがちがちのサイエンス理論を展開する。

    が、この作品は、そのあたりの説明が実にさっぱりしている(納得行かない読者のために、筆者が小説外で付記をするほどだ)。それもこれも、読者のターゲットが圧倒的に女性だからだ。
    ターンしているのと大差ない、いつも変わらない毎日を過ごすガンバッテル女性たち。存在意義がない彼女たちが、自分らしさを見つけるのはなんなのか。

    主人公・真希にとって自分らしさの証が、銅版画だ。物語のラストで、彼女は百合をモチーフにした(おしゃれ感満載の)銅版画を作成する。
    凛とした女性の代名詞ともいえる百合をモチーフにしたことが、がんばる女性への最高のエールとなっている、というわけだ。

    等身大の女性目線のほんわかとした語り口は、もちろん多くの人々が読んでも心地よい。
    (ハードさがほしければ「オール・ユー・ニーズ・イズ・キル」でも読めばいい)
    同作者の「時と人」三部作の他の作品も読んでみたくなる一冊。

  • 「時と人」三部作の第2作:
    版画家の真希は、夏の午後に事故って、気が付くと
    何故か自宅の居間で目覚める。
    何処にいても時間になると居間で目覚めるところから始まる。
    時に囚われながらも、真希は色んなことをやる。
    しかし何をしても残酷にも時間が戻る。気力が削がれていく。
    そんなある日、家の電話が鳴った。
    芥川龍之介の蜘蛛の糸を連想しました。
    そこからの切ない展開と、最後の怒涛の展開に心臓バクバク。
    これは好きです!!
    細かいところを突っ込むと感動が薄れるから
    あえて気付かないふりをします。

  • 誰と会話しているの?と最初は戸惑うかもしれないけど、安心してください、すぐに夢中になりますから(笑)大好きなストーリ展開で一気読みでした。解説部分の矛盾点は私自身気付かなかったけど、なるほど確かにと思える指摘。難解なパラドックスは愛嬌ってことで。これによって作品が色褪せることは無いので是非、ご一読を。
    あらすじ(背表紙より)
    真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

  • 懐かしい。北村薫よく読んだなー。

  • 箇条書きで。
    ・ループものとして楽しめる
    ・恋愛ものとしては普通
    ・最後になるに連れ話が適当になる
    ・ミステリというより文学
    ・特殊な感受性を持つために感情移入しにくいヒロイン

    全体的に話が長い。解説文では「丁寧に話を進める」と評されているが、率直に言えば素直に話を進めることに対し中身の無い話を伏線も張ることなく冗長的という感じかもしれない。
    あと、最後のほうで急に状況の進展があるわけだが、その辺の話のつなげ方が無理やり感もありつつしかもやたら短い。
    今までのダラダラが逆にこのあっさり感を増長させ、クライマックスに近づくにつれワクワクドキドキが減った。

    話の内容はともかく、ループものとしては非常に楽しめる。文学として1つの作品を愉しむという読み方のほうがよいと思う。

  • 前半がなんだかもたもたしているけど、それが余計に後半の動き出しにスピーディ感を与えているように思います。時間をとおしてしか見ていない人生を、違ったアプローチで見なおしてみる、という機会をいただきました。

  • 「君は、スケッチブックを開いて、八角時計をいくつも描いていた。」

    この話は、そんな妙な語り口から始まる。
    ページをめくっている間ずっと、この語り手がだれなのか不思議だった。
    繰り返される「くるりん」から救い出してくれる誰かの回想?
    「くるりん」に疲れた主人公がもう一つの人格を作った?
    主人公を「くるりん」に閉じ込める神的存在や一種の「意思」?
    前半156ページずっと、主人公の「くるりん」と共に、そんな思考のループの中にいた。
    157ページでようやく「くるりん」に変化が訪れてからも、その謎は解け切らないまま。
    というか、途中で説明はあったのだけれど、確信を持てず仕舞いだった。
    結局、彼(明らかに男性の語り口なのだ)は、何だったのか。
    考えれば考えるほど、ますます分からなくなり、「くるりん」にはまっていく。
    そんな不思議な話。

    そうそう、この話、はっきり言って前半は変化がない。
    そりゃそうだ、「くるりん」の中の話なのだから。
    頑張って生み出した変化も、「くるりん」すれば元通り。虚しい。
    けれど、一度も飽きることなく読み進めることができた。
    これって、すごいことだと思うのだ。
    なんだか常套句みたいになってきたけれど、「流石、北村先生」としか言いようがない。

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真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

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