ターン (新潮文庫)

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著者 : 北村薫
  • 新潮社 (2000年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373225

ターン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 北村薫の描く主人公が大好きだ。
    凛としてて、一本芯が通ってて、明るく前向きで、妙に生真面目だけどユーモアもある。
    読んでて爽やかで清々しく温かい。
    今回もそんな女性が主人公。
    「永遠であるというなら、一瞬さえ永遠だ。」
    そうなんだ!人生は目的ではなく一瞬一瞬の積み重ねの過程なのだ。
    人生が旅なら、どこへ行くかが問題なのではなく、どのように。どんな手段で、どんな景色を見ながら、何を感じながら、誰と出会い、誰とともに行くかが大切なんだ。それもひとつひとつの出来事を丁寧に感じ、味わいつくして楽しみながら。

  • 序盤、少し退屈で 読むの やめようかとも思ったが
    文章がとてもきれいで そこから浮かぶ風景が良くて
    途中からはやめられなくなってしまった。

    北村薫さんて、女性だったっけ?と 検索してしまうほど
    とにかく 柔らかくて繊細な美しい文章を書く作家さん。

    ストーリーもとても素敵だった。
    感じの良い美しい映像が浮かびっぱなし。
    登場する人物も魅力的。

    独特の世界観があって、出会えて良かった作品。

  • 中学生の時に読みました。
    今思えば、恋や愛やものの考え方等、多くをこの本から学びました。
    今でも読み返す大好きな一冊です。

  • 不意に巻き込まれた事故のせいで、同じ1日を何度も何度も「くるりん」と繰り返すことになってしまった真希。

    気が遠くなるような孤独の中でも絶望することなく、お店で買い物をすれば誰に咎められるわけでもないのにきちんとお金を払い、庭に水を撒く真希は、やはり北村さんが描く女性ならではの、清潔感とひたむきさを持っていて、すがすがしい。

    「君は。。。」という主語で書かれる地の文に戸惑う方も多いようですが、ラストまで読み進むと、そうでなくてはならなかったのだ、とすとんと腑に落ちて感動が深まると思います。

    それにしても、運命の人にしかつながらない電話!今、恋をしている人にも、恋にあこがれている人にも読んでもらいたい作品です!

  • 車が衝突して、記憶がとだえ、真希は昨日に戻っていた。そして午後3時15分、気づくとまた同じ一日が始まる。 ターン、ターン、その繰り返し。(Amazonより)
    この説明をどこかで読んだとき、ターン、ターン、は繰り返しの意味ではなく、跳んだときの音なのだと思っていた。
    実際それは違うのだけど、この本を読んだときその音が聞こえてくる気がする。

  • やっと…読み終えたよ…といった感じ。後半は面白さが増してあっという間に読めました。
    ただ前半部、泉さんと話せず1人主人公が彷徨っているところがとにかく長くて長くて…北村作品を読むといつもこう感じている気がする。
    でもさすがあったかい。後書きにも書いてあったけど、やっぱり時の流れとか気持ちがゆーっくりと進んでいるのが心地いいなぁ。
    いい作品。
    しかしオススメはできない!オススメするならやっぱりスキップのほうだよ!

  • 最初は二人称に慣れなくて、読み進めるのに時間がかかりました。
    でもその秘密が明かされてからは一気!
    ふたりのやり取りが清らかに甘くて、昔の純文学を読んでいるよう。
    想像の余地があって、ひそやかな感じ。贅沢だなぁ。

  • 中盤までちょい退屈。
    もっと無や静けさの中で冒険して欲しかったかなぁ。
    でも電話で繋がってからは動き始めて、どんどん読み進める事ができた。
    終わりは爽やかでよかった。

  • 交通事故をきっかけに、私は同じ1日を繰り返し過ごすようになる。


    現代のルーティーンにかけている。


    主人公は、時の意味を見出だしたから、そのルーティーンから抜け出すことができたとしている。

    そう考えていると、現代の人たちの多くは「くるりん」しているのかなあ、と。

  • 大好きな小説。
    はじめは文体に違和感があるけど、その理由が分かった時にゾクゾクっと鳥肌が立つ。繰り返す終わりのない日々に変化が現れたときのドキドキ感と、そこからの展開がほんとスピーディーでおもしろい。
    この作者の時間のシリーズの中で一番すきです。

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ターン (新潮文庫)の作品紹介

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。いつかは帰れるの?それともこのまま…だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。

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