- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101373317
感想・レビュー・書評
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3.1 女性の友情の物語。だれかに必要だと思われることの への切実な思い。人とつながるには、具体的な行動が大切だと教えてくる話。自分はここまで思い入れる人はいないかな。
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なかなか読むのに時間がかかってしまった。。。
幼い頃からの女友達3人。
結婚していても、子供がいなくても、環境に左右されずずっとつむがれてきた友情が、ひしひしと感じられた。
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10代から続く3人の女性の友情。3人とも独身だったりシングルだったり再婚していたりと様々だけど、1人1人の心理描写が細かくて切なくなります。どうして北村さんはこんなに女性の気持ちが描けるんでしょう。
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40代になっても、こんな風にお互いを想い合える友達がいたらいいなと思う。遠すぎず近づきすぎず、その頃合いをはかれる、とても綺麗で優しい大人の友情。
文章が若干読みづらくてら新聞掲載小説なので文字数に苦心してたのかなと想像するのだけど、そういうわけではないのかな。
個人的にはサキちゃんが小さい頃の「月の砂漠をさばさばと」が大好き。 -
女の友情(T_T)泣けました。
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人が死んで悲しいのは、小説に引き込まれている証拠なのか、はたまた単に自分が死に対して涙もろいだけなのか。読んでるときは別に「おぉ!」「おぉぉぉ~~!!」なんて思ってなかったけど、それでも最後は涙がほろり。
四十代女性3人の語り手が章ごとに変わる話だけど、やっぱり中心はトムさんだと思う。
にしても、40になってもお互いの家にコロって行ける気の置けない仲っていいよね。お互いのこと知りすぎず、知らなすぎずって関係、珍しいと思う。
仲良くなっちゃうとどうしても、もっともっと相手のこと知りたくなると思うし。
にしても十代の頃は、大学を出た後の自分なんて全く想像できなかったけど、今なら薄ぼんやり40になった自分を想像できる。
昔自分が発明した(笑)、想像できる未来の長さは精神年齢比例、に従うと、相当歳くったと思う。いや、可能性が狭まったのか?
そう考えると、意識無意識は別として、超行動的なはるかに感心する。
別に大きなイベントは起こらないけど、あったかくてちょっとうらやましい話だった。
2/2/11 -
登場人物一人ひとりが主人公トムさんを絡めながら語る方式。最終章は主人公トムさんに憧れていた人が伴侶となるのだが、これが一気にヤワになって作風さえ変えてしまった。トムさんが格好良かっただけに、いきなり恋愛小説となりちょっとがっかり。
「人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか」これは誠に言えている。