- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101373331
作品紹介・あらすじ
人生の大切なことは、本とお酒に教わった――日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情……。本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、そんな都の恋の行く先は? 本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。
感想・レビュー・書評
-
お酒を飲まない人にとってはいい迷惑なのでしょうけど、酒飲みとしてはムフフと笑ってしまう。テンポもよく言葉遊びがまた一興。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑誌編集者の新人、小酒井都の日常がユーモラスに描かれた連作短編集。
なんだか都は『中野のお父さん』シリーズの田川美希に似ている。
が、『中野のお父さん』の方は、文学に関わる謎解きに重点があるのに対し、こちらは編集女子の20代の酒にまつわる日々が描かれるだけだ。言っちゃ悪いが。
女性編集者たちの「酒の上の不埒」がこれでもか、と描かれる。
彼女たちは飲みすぎて意識を失い、目覚めて見た途方もない状況に狼狽する。
そこで、やっと気づく。
これは酔っ払いがどうしてその状況になるのかを解明するミステリなのか?と。
本は好きでも酒が飲めない私には、解説の豊崎さんがいうような、「どうしてこんなにもわたしのことがわかるの?」とは思えないが、楽しく読んだ一冊…かな? -
北村薫さんは日時の謎というジャンルを確立させた大変偉大な方であると同時に、本作のような文学知識豊富な心地よい小説も得意とする稀有な作家さんだ。本作は文芸編集者の女性の本とお酒、仕事、そして恋が描かれるが、とにかく主人公を含めた女性の描き方がうまい。大好きな作品がまた増えた。
-
北村薫絶対女性だろ描写がうますぎる…と今まで何十回も思ってきた。久々にハードカバー版読み返したけど楽しかった。こういう軽めの話ももっと書いてほしい(文学知識が必要のない話を読みたい)
-
いいですねえ
オコジョさんを都が「ねえ、旦那」と呼ぶのが好き
なんというか世界観が確立してるよねぇ
永遠の直木賞候補って呼ばれるのもわからんでもない。エンタメに特化してるんだな
それにしても都さんって幸せもんよね
あんな会社に入社してあんな個性的な人に囲まれてあんな人と結婚して絶対楽しいよね!
私もいっぱい酒を飲みたくなった -
気軽に読めてよい。
コロナ禍のご時世、主人公たちのように飲みに行くこともままならないから、羨ましさ満載だった。 -
読んで分かるユニークな本の題名
本好き、酔っ払い女子の小説