- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101374376
作品紹介・あらすじ
道士・司馬承禎と暮らす那那と這這の大活躍。変幻自在な旅のお供・第狸奴の生態。劉欣の苦悩と、秘められた優しさ。シリーズ第七弾は、僕僕ワールドのキャラクター総登場の豪華短編集! そして、最後に明かされるのは、美少女仙人・僕僕の秘密。ふと気づけば、先生によく似た女性と結婚していたが、彼女は老衰で死にかけていて……。謎が謎を呼ぶ、魅惑のファンタジー六編。
感想・レビュー・書評
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短編集。
僕僕先生に関しては実は長編よりも短編の方が面白いと個人的には思っている。
6つのお話が入っているけど、これまで出てきたキャラクター達のこぼれ話的なお話が多かった。
個人的には雷少年達の話が好き。
少年はいつの間にか成長するものなんだよね。
それに比べて王弁くんは成長したのかなあ?(笑)
あと第狸奴の生態が詳しくわかってチョットびっくりだよ。
彼(彼女?)も大人の階段登って成長したしね。
それにひきかえ王弁くんは……以下省略。
ラストの話がいきなり舞台が現代でチョット趣が異なるんだけど、つまりは王弁くんは少しはヘタレから進歩したけど、まだまだだってことでいいのかな?(笑)
うん、未来でがんばれ。 -
王弁と劉劤のボートレースの話が特におもしろかった
最後の一編は次回作以降への伏線でしょうか
よくわからないまま終わった
タイムリープ? -
三作目から六作目まで。長編の合間に起きた、小さな出来事(致命的な場面もいくつかありますが)を中心にかたられた短編集です。
僕僕先生よりは、これまで登場したサブキャラクターが話の中心。前作までを楽しめた人ならば、見知った人物が活躍する新たなエピソードにニヤニヤしてしまいそうです。
個人的には天気の子、ならぬ、雷の子になったトウケンが活躍する『雷のお届けもの』が好みです。
恋愛パートも好みですが、友情を語る話も悪くないんですよ。一読の価値ありです。 -
前作が非常に力作だったので、今回は外伝でちょっとひと息というところでしょうか。
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なりたいもの、願い事。
でもそれは、過程じゃない?彼が願ったのはその過程で、願いそのものじゃないんじゃないだろうか。
願い自体も述べているけれど、それ自体を願いとせずに、その過程を願いとしている感じがした。
大事なのはそこじゃない気がする。 -
直前の巻までに至る、&+1編の複線的な短編集。
著者自身が"あとがき"に書いている通り、"せっかく思い付いたサブストーリーとか設定とか、本編に書くとわき道に入り過ぎてしまうので書けないけど、捨ててしまうのは勿体ない!" 集。
面白い。下手をすると本編より面白かったりする。
登場人物の、本編では細かくは描かれない掘り下げもあって楽しめる。
最後の1編だけが、未だ本編では描かれていない遥か未来を舞台にしている。
ひたすら本編だけを読み進むよりも、やっぱり本作もちゃんと読んでおいた方が、先を楽しめると思いますー! -
最後のお話は、王弁くんの性格を表しているんだけど、切ない気持ちになった。
でも、できた時もあったのにってことは、ずっと一緒にいるってことなんだね。 -
このところ続く長編、大冒険路線から、一転して、スピンオフ小品集。
それぞれ独立した短編。
この本からシリーズを読み始めてもいいのではないか、とも思う。
自分のミニチュアを駒とする双六遊びや、船乗りたちを船ごととじこめ、「守ろう」とする島など、意味深な話がたくさん登場する。
第狸奴にも「春」がやってくるというのには、びっくり。
全体としては、王弁君の成長への渇望を感じたけれど、ちょっと大げさか? -
久しぶりの僕僕先生シリーズ。相変わらずの珍道中に、子供のころ繰り返し読んだ西遊記を思い出した。