無情の世界 (新潮文庫)

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著者 : 阿部和重
  • 新潮社 (2003年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101377230

無情の世界 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 阿部ワールド。

  • 表題作と『トライアングルズ』は押し付けがましいぐらい巧みな佳作。しかし『鏖』の迫力は非常にすばらしい。筋立てと構成、文体が絶妙に融合されている傑作である。なるほど、現代文学の一端がここには確かに存在している。積まずにもっと早くに読むべきであった。

  • 久しぶりの阿部和重。「鏖(みなごろし)」が一番良かったかな。終盤の滅茶苦茶な感じがぽい。出てくる人に善人が一人もいないのがw
    短編はちょっと物足りないので次は長編を読もう。

  • 阿部和重再読第三弾。

    「危険な中学生たちがシャブを吸っているよう」に見えたのは、花火をしている子供たちの集団で、「撃ち殺されて倒れている警官」に見えたのは、ただのバケツ。
    妄想が加速していって、最後には本当の殺人に巻き込まれるのだが、それも妄想であるような感が拭えない。。。

    いかれた、ではなく、いかれたように見える、と、まともに見える、の境界スレスレを書かせたらこの人の右に出る人はいないんじゃないか?っていう傑作。

  • 「トライアングルズ」「無情の世界」「みなごろし」

    トライアングルズのストーカー家庭教師は私は結構好き。ストーカーしまくった挙句自分の目を刳り貫くなんて武士のようだ。お兄さんに色々教えてもらう少年って言う設定とそのお兄さんは踏み外していたり、まっとうだったりが良い。どんなに相手のことを考えてもわかる事なんてなくて、それより自分の思いを伝えることだって言うまっとうな教訓に分かりやすくうなづいた。

    無情の世界は、代表作だと思うけど、いまいち良さが分からず。でも惨い世界をサラッと軽快に描いてしまうことが救いなのかもしれない。
    みなごろししかり。

  • 再読。やっぱおもしろい

  • 一番面白かったのは、「トライアングルズ」。
    語り口が面白い。

    「鏖(みなごろし)」は解説で触れられていたが、言われてみればタランティーノの『パルプ・フィクション』と似ている。

    読まず嫌いなところがあった阿部和重なので、これを機にあといくつか読んでみます。

  • 阿部氏の小説は全体的に規模が大きく、それと比例し地元的になってくる。グロテスクとセックスに塗れた鉄塔に登りつつ末期にはそこから飛び降りて醜い肉の塊をぶちまける。そのような皮膚感覚の小説である。ああ、無情の世界。

  • グランドフィナーレ→無理
    ピストルズ→おもしろい!
    をたどり、これを読んでみた。
    おもしろい。
    初期作品だと思うけど、文章がうますぎです。
    奇妙というか気持ち悪いというか男性的というか、ではあるけれど
    ユーモアのさじ加減が絶妙なので重くなくて楽に読めました。
    時期がきたらシンセミアにも挑戦しようと思います。

  • 中編が3本。それぞれ全くバラバラな物語に読めるが、どこか現代的で狂っているという点で繋がっている。逆に言えば狂っている物語を様々な視点から描いているということ。個人的には「みなごろし」が好き。一人称で語られながら、いろいろな人が混ざり、群像劇になり、映画的な物語になる。本当に頭の中に映像が浮かぶ作品だった。やっぱり阿部和重は面白い。

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