無情の世界 (新潮文庫)

  • 390人登録
  • 3.32評価
    • (27)
    • (30)
    • (125)
    • (10)
    • (5)
  • 43レビュー
著者 : 阿部和重
  • 新潮社 (2003年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101377230

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
三島 由紀夫
阿部 和重
ヘミングウェイ
有効な右矢印 無効な右矢印

無情の世界 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 阿部ワールド。

  • 表題作と『トライアングルズ』は押し付けがましいぐらい巧みな佳作。しかし『鏖』の迫力は非常にすばらしい。筋立てと構成、文体が絶妙に融合されている傑作である。なるほど、現代文学の一端がここには確かに存在している。積まずにもっと早くに読むべきであった。

  • 久しぶりの阿部和重。「鏖(みなごろし)」が一番良かったかな。終盤の滅茶苦茶な感じがぽい。出てくる人に善人が一人もいないのがw
    短編はちょっと物足りないので次は長編を読もう。

  • 阿部和重再読第三弾。

    「危険な中学生たちがシャブを吸っているよう」に見えたのは、花火をしている子供たちの集団で、「撃ち殺されて倒れている警官」に見えたのは、ただのバケツ。
    妄想が加速していって、最後には本当の殺人に巻き込まれるのだが、それも妄想であるような感が拭えない。。。

    いかれた、ではなく、いかれたように見える、と、まともに見える、の境界スレスレを書かせたらこの人の右に出る人はいないんじゃないか?っていう傑作。

  • 「トライアングルズ」「無情の世界」「みなごろし」

    トライアングルズのストーカー家庭教師は私は結構好き。ストーカーしまくった挙句自分の目を刳り貫くなんて武士のようだ。お兄さんに色々教えてもらう少年って言う設定とそのお兄さんは踏み外していたり、まっとうだったりが良い。どんなに相手のことを考えてもわかる事なんてなくて、それより自分の思いを伝えることだって言うまっとうな教訓に分かりやすくうなづいた。

    無情の世界は、代表作だと思うけど、いまいち良さが分からず。でも惨い世界をサラッと軽快に描いてしまうことが救いなのかもしれない。
    みなごろししかり。

  • 再読。やっぱおもしろい

  • 一番面白かったのは、「トライアングルズ」。
    語り口が面白い。

    「鏖(みなごろし)」は解説で触れられていたが、言われてみればタランティーノの『パルプ・フィクション』と似ている。

    読まず嫌いなところがあった阿部和重なので、これを機にあといくつか読んでみます。

  • 阿部氏の小説は全体的に規模が大きく、それと比例し地元的になってくる。グロテスクとセックスに塗れた鉄塔に登りつつ末期にはそこから飛び降りて醜い肉の塊をぶちまける。そのような皮膚感覚の小説である。ああ、無情の世界。

  • グランドフィナーレ→無理
    ピストルズ→おもしろい!
    をたどり、これを読んでみた。
    おもしろい。
    初期作品だと思うけど、文章がうますぎです。
    奇妙というか気持ち悪いというか男性的というか、ではあるけれど
    ユーモアのさじ加減が絶妙なので重くなくて楽に読めました。
    時期がきたらシンセミアにも挑戦しようと思います。

  • 中編が3本。それぞれ全くバラバラな物語に読めるが、どこか現代的で狂っているという点で繋がっている。逆に言えば狂っている物語を様々な視点から描いているということ。個人的には「みなごろし」が好き。一人称で語られながら、いろいろな人が混ざり、群像劇になり、映画的な物語になる。本当に頭の中に映像が浮かぶ作品だった。やっぱり阿部和重は面白い。

  • 12/28
    『みなごろし』未了

  • ほんまに良い! 変わってる人、変態には良いのでは?

  • 絶頂期最期の作品

  • 流行っているので取りあえず読んだだけ。
    頑張ってる若手が大切ですよね。でもこの方ももう中堅かしら。
    突出している書き手が少ないせいか、独りよがりになりがちなのが目に障ります。でもそれぐらいの方が良いのかも知れません。

  • 7/27
    語り口が上手いと思う。
    しかし読んでいて気持ちが悪くなる。

  • 救いようがないです。
    狂い具合が面白くて心地よいです。

  • ミナゴロシがお気に入り。
    山形弁アツいなあ。

  • インターネット時代である現代の、歪んだ奴らの大暴走の話、三本。


    おもしろいけど、何となく哀しかったりむなしくなる話。 けいた

    さいしょのはなしだけよんだけどこわかった。 さとこ

  • めちゃくちゃ怖かった。その分読み応えもあったと思う。
    怖かったからまた違う作品を読もうと心に決めたまま、長い月日がたっている・・・。

  •  「トライアングルズ」「無情の世界」「鏖(みなごろし)」の3話収録。「鏖(みなごろし)」の印象が強すぎるのか、「無情の世界」の印象が薄い。
     基本的に「トライアングルズ」が星4つ、「無情の世界」が星3つ+α、「鏖(みなごろし)」が星5つ。「鏖(みなごろし)」の端から見ていたら苦笑するしかない構図は、ある意味素晴らしいとしか言いようがない。

  • 阿部和重の話題の長編小説『シンセミア』。。。
    でもそれを読む前にどーしてもどんな本を書く人なのか知りたかったんです。。

    結果・・・はまりました。  処女作『アメリカの夜』もとても面白かったのですが、
    やっぱりこっちの方が読んで欲しい。。  

    短編が三つ書かれています。どれもすごく面白いです。
    現代に蔓延る残酷かつ非情な日常をどーしてこんなにユーモラスにかけるんだろう?
    とても個性的な作家でずば抜けたセンスを感じます。

    こんな本が書けたらなぁ・・・。 
    ともかく、野間文芸新人賞に輝いた作品。。小説の新しい楽しみ方を魅せてくれます☆

  • 芥川賞作家らしい、気味の悪い現代的エピソードがつづられています。うまいんでしょうけど、こういう世界はどうも・・・

  • 『トライアングルズ』…小学生の家庭教師がストーカーな話。そういうオチか! 『無情の世界』…イジメられっ子が公園でとんでもないものを見る話。キモオモシロイ。 『鏖(みなごろし)』…最低なチンピラ男が最悪な憂き目に遭う話。鬱憤を晴らすために半殺しじゃ済まさないというオチか? …三話に渡って“狡猾な自己主張”が肯定的に描かれている。反抗しない者に自己主張しない奴は愚鈍だ、という考え方。クレイマーやモンスターペアレンツに通じるものがあると思った。

  • 初阿部和重。一話目の意図的に電波な語り口はちょっと気持ち悪く目が滑った。でも是非はともかくとして自己否定と異常なヒロイズムに揺れる先生の言動には、決定的に世間に馴染めない人間の諧謔性と絶望みたいなものを感じた。やっぱり気持ち悪いけど。
    二話目の表題作はもっと苦手だったけどオチで救われた。メタだ。
    三話目は女にモテることだけが取り柄の激安野郎がトラブルを起こす話で、確かにタランティーノ風のB級アクションっぽくて面白かった。
    とりあえず、この作者のもう一歩踏み込んだ作品が読んでみたいと思いました。

  • 「鏖」にのめり込んだ。瞳と中学生の視点に立った時はもうオオタやばいと思った。主体性を持たないバカヤロウが暴走してる。

全43件中 1 - 25件を表示

無情の世界 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

無情の世界 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

無情の世界 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

無情の世界 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

無情の世界 (新潮文庫)の単行本

ツイートする