おとこ友達との会話 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101379104

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  • 齢80を超えても直も疾走する韋駄天お正

    小林秀雄 青山二郎より引き継がれし近現代審美眼サーガここに極まれり

    赤瀬川原平 前登志夫 青柳恵介にはじまり ラストの河合隼雄 養老孟司 多田富雄へと続く流れは圧巻である

    一気に読破するとまるでmixサウンドを聞いているかのようなエンドルフィン的快感が味わえる

    とりわけ河合隼雄が語る青山二郎の無為なる創出はやはり養老孟司の辿りつくところでもあり これは本書を貫通する主題であるように思う

    現代の若者たちが立ち止まる現象にはこの青山二郎的なる可能性が満ちている

    彼らはいかに確かなるもの 真なるものを見極め感じ取ることができるか

    動機は行為の後についてくるとお正は真理をつく

    と同時に行為は確かなるものによって自ずと促されるのもまたしかりなり

  • 逸品。星30個。

著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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