スギハラ・サバイバル (新潮文庫)

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著者 : 手嶋龍一
  • 新潮社 (2012年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101381176

スギハラ・サバイバル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 前作『ウルトラダラー』は今作を読みたくて読んだので、前作を読み終えてすぐに読み出し、すぐに読み終わってしまった。
    杉原千畝の命のビザによって出会うことのできた生涯の友との友情が感動的。
    インテリジェンスオフィサーとしても知られるようになった杉原千畝がインテリジェンス小説に登場することはどこか誇らしい。
    シリーズが続くならぜひ読みたい。

  • 杉原千畝のことが知りたいと思って、この本を読むことにした。
    もちろん、例の「6000人の命のヴィザ」のことは知っている。
    外交官として何をしようとしていたのかが知りたかったのだ。
    で、結論から言えば、それは著者自身があとがきに書いているように、白石仁章さんの『諜報の天才―杉原千畝』を読むべきなのだとわかった。

    本書は、杉原によって救われたアンドレイ・フリスクと彼に関わる人物たちの戦後の動きを通して、どんなふうに国際マネーが動いていったかを描いた話。
    この三人が戦中の神戸で出会い、友情のもとに情報を融通し、そこで得た財をユダヤ人のネットワークに還流させていく、といった内容。
    これをイギリスの諜報部員たちが突き止めていく。

    ユダヤ人ネットワークの中心人物となったソフィーや、相場師松山雷二はきっと架空の人物なんだろうと思っていたが、フリスクもそうなんだ?
    実在のモデルはいそうな気がする。

  • 悪くはないけど前作の方が良い。なんというか詰め込みすぎた割に、オチが弱いような…

  • 手嶋氏のヒット作となつた「ウルトラダラー」続作となる本書では、金融市場を舞台に蠢く国際社会を英国諜報部員ブラッドレーと盟友マイケルが紐解く体裁で抉っていく。その端緒となるのがナチスドイツのポーランド侵攻とそれにより散り散りになった在ポーランドのユダヤ人社会である。シンドラーのリストで有名なオスカーシンドラー氏とともに在ボーランドユダヤ人の救世主となったリトアニア領事代理杉原千畝氏。彼の発行したビザのもと多くのユダヤ人が国外へ脱出したが、その時のユダヤ人家族のひとりで後にシカゴマーカンタイル市場で大立者となったアンドレイと彼が脱出譚の際に立ち寄った日本で友情を育んだ相場師マツライこと松山雷児そして後のユダヤ人アンダーネットワークの中核となるソフィアが織りなす複雑な紋様を静かに描きあげる。インテリジェンスを扱うと複雑な心理戦か、激しい逃走劇がテーマとなりそうなものだが、ただひたすらに静かな謎解きが進行する。なかなかのプロットに感心することしきらの作品である。

  • 読みづらい。
    登場人物の相関関係、登場の必然性がいまいち繋がらない。
    そして、金融と諜報。どっちつかずで中途半端です。片方を掘り下げれば良いのに。そうすれば、タイトルにも必然性が出てきたのにな。

  • 第二次世界大戦の惨劇の地となったポーランド出身の青年を主人公に、時代や世界に翻弄されながらも、自身の夢の実現・復讐に燃える姿を、様々なインテリジェンスを紹介しつつ描いた作品。

  • ウルトラダラーの読み応えに比較すると…主人公二人の過去の綾に少し無理があるような。

  • 杉原千畝の命のビザによる救われた人によるアンドレイと雷司、ソフィーの3人の友情の話とイギリス情報部員のスティーブンが解き明かすその動き。ユダヤの民を助けるためにどのように行うかをつぶさに書いた物語。 途中は結構はらはらどきどきするが、終わり方はちょっとあれ!という拍子抜けの感じがしないでもない。でおまあ、まとまりはあったので4つ。
    杉原千畝はこれにはあまり直接は絡まず。名前だけに近いかな。

  • タイトルの“スギハラ”とは、杉原千畝の事。
    この作品は、その杉原千畝のビザによって救われた
    ユダヤ人が重要な役割を演じている。
    それらの人々をスギハラ・サバイバルと呼ぶと言うらしい(?)。
    主役は、一応、英米の情報機関員だが、実質的には、
    そのスギハラ・サバイバル達が主役といっても過言ではないです。
    ただ、元々が報道機関の職員だっただけに、文章が少し説明的。
    もう少し文章がこなれ、そしてストーリーも洗練されれば、
    もっといい作品になると思うんですけどね。

  • ウルトラダラーの続編ということで期待して読みましたが、前作は越えられなかった感じです。杉原千畝からつながる関係者の想いが伝わる点は良かった。

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スギハラ・サバイバル (新潮文庫)の作品紹介

ヒトラーとスターリンの悪魔の盟約から逃れるため、ポーランドを離れ神戸に辿り着いたユダヤ人少年。彼はそこでかけがえのない友を得る。時は移り現代、英国情報部員スティーブンは、アメリカ人捜査官コリンズと共に金融市場に起きている巨大な異変を探り当てた。全ては歴史に名を刻む外交官杉原千畝から始まっていた。作家手嶋龍一はここまで進化した。

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