サーカスの夜に (新潮文庫)

  • 108人登録
  • 3.53評価
    • (1)
    • (8)
    • (7)
    • (1)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 小川糸
  • 新潮社 (2017年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101383422

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村田 沙耶香
宮下 奈都
西 加奈子
柚木 麻子
森見 登美彦
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印

サーカスの夜に (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • これが噂の「希望」という代物だろうか。星の輝きの一個一個から、勇気という名の透明な糸が僕をめがけて降りてきて、何かとても大切なものを、体や心に優しく注いでくれたようか気がしてならなかった。

  • サーカスという言葉の響きには、夢と浪漫、そしてなぜかしら哀愁を感じます。サーカスの一座が、旅回りの公演をしていることに、起因するのかもしれません。定住しない生き方に憧れを感じたりもします。
    この物語はハイライトを浴びるサーカスのスターの姿を語るものではなく、その舞台裏、団員たちの日常が綴られています。
    主人公は幼いころに大病を患い、10歳で体の成長が止まってしまった13歳の少年です。両親に見捨てられ、祖母に育てられた少年が、サーカスの世界へ飛び込み、成長していく過程が描かれています。
    どこの国の、いつの時代の出来事なのか、舞台設定は明確にされていないのですが、食事を作る場面が頻繁に出てきます。どこにいても、いつの時代も、生きていくためには、食べることが欠かせないということでしょうネ。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 体が大きくならない少年が、愛情をたっぷりと注いでくれたグランマから離れて番外地にある小さなサーカス団に入る。

    個性的なメンバー、ノスタルジックな雰囲気のサーカス。
    様々な事件を通して少年は成長し、自分自身の進むべき道を見つけ出す。

    童話の世界に紛れ込んだようなお話

  • 久々の小川糸、読みやすかった。
    成長の止まった少年がサーカス団で心の成長を遂げていくお話。
    読んでいると、小川洋子の『猫を抱いて象と泳ぐ』のリトル・アリョーヒンを思い出した。

    愛するグランマが大量の食事と愛情を与えてくれる環境から抜け出した少年。
    覚悟を決めた入団、と感じきれないところもある。
    小さいことへのコンプレックスはいつまでも付きまとうし、せっかくコツコツこなしていた仕事にも怠慢が見えはじめ。
    正直、ナットーのキャラの方が立っていて、主人公の影が最後まで薄かったなぁ。

    けれど、一風変わった団員たちが紙一重のバランスで成り立たせるサーカスに、平凡な居心地良さを感じてしまうから不思議。

    小川糸はいつも、生きることを前面に出して作品を描いている。
    生きる、ということを臆面もなく出して、でも出す側の大体はちっぽけで弱くて、時には虐げられるような設定を持ち出してくる。
    なのに、被害者意識がなくて、あらゆる異質が平凡の中に収まっていく、そんな感じがして読みやすい。

    まあ、だからナットー推しということで(笑)

  • 自分の心と体が求めるままに…ありのままに生きることを当然のこととして自他共に受け容れる。

    それがメインテーマなのかと思います。
    しかし、「にじいろガーデン」を読んだ時と同じく
    強く共感できるほどには没入できませんでした。

    作者ご自身にも未消化なところが
    おありなのではないかと感じてしまいます。

    描かれているものたちの描かれ方の散漫さ…それが
    物語への没入を妨げているのかも知れません。

    大好きな作家さんなのですが、長い間
    エッセイ集のようなものしか出版されませんでしたね。
    作品の構想を練られているのだろうと
    楽しみにしていましたが、文庫化された最近の小説は
    小川糸さんらしくもあり、らしくもなし、と
    いった感じです。

全5件中 1 - 5件を表示

サーカスの夜に (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

サーカスの夜に (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

サーカスの夜に (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

サーカスの夜に (新潮文庫)の作品紹介

両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサ ーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名コック、空中ブランコで空を飛ぶ古参ペンギンと、個性豊かな団員達に囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。不自由な世界で自由みちに生きるための、道標となる物語。

サーカスの夜に (新潮文庫)はこんな本です

ツイートする