トリックスターから、空へ (新潮文庫)

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著者 : 太田光
  • 新潮社 (2009年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101383514

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トリックスターから、空へ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 太田さんの深い洞察力に驚きました。日本とアメリカの関係や日本が世界の中で果たすべき役割など、こんなに深く考えている芸人さんがいるんだと思って、もっと私もニュースをアナウンサーや解説者の意見を聞きながらも、ちゃんと自分の意見を持つようにしようと思った。

  • 【本の内容】
    私は何者なのか―。

    自分の居場所を探し続ける爆笑問題・太田光が真摯に綴ったはるかな思い出や日々の出来事。

    バレンタインデーが嫌いになった中学一年生のあの日。

    カポーティの小説『冷血』に衝撃を受けた20歳の頃。

    政治家やマスコミが唱える「テロに屈するな」という言葉への違和感と懐疑。

    世の中に彩を添える“道化”として現代を見つめる鋭い視線は、ユーモアに満ちている。

    [ 目次 ]
    前書き
    ある夜の話
    二十歳の頃
    竜馬と土方
    バレンタインデー
    愛想
    読書
    街の灯
    従順
    覚悟〔ほか〕

    [ POP ]
    イラクで人質事件が起こった2004年、日本が戦後60年を迎えた05年、ライブドア問題に揺れた06年、爆笑問題・太田光は何を考えていたのか。

    戦争と平和、衝撃を受けた本、日常でかわされた何気なくおもしろい会話、少年の日のほろ苦い思い出まで。

    この世界に彩りを与える“イロモノ”という視点から語ったエッセー集。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]

  • 【太田光という男】

    爆笑問題の太田光はなんか違うらしい。そう中学生の時に僕は思った。それから彼の本を読み漁っていた時期が合った。いつの間にか、彼の主義主張を忘れていた。たまたま目に付き久しぶりに彼の本を読んだが、いまだに若くて青くて少し五月蝿いなあと思いつつも嬉しくなった。

    伊集院光に太田光、宇多田光と、僕は光るものが好きなんだな。

  • またしても太田光の著書。彼の類まれな文章力には毎回驚かされる。この作品は、当時の政治や国際情勢に対する彼の意見・主張が多い。私は彼の人となりを知りたくて、手にとったので、思っていたものとは違った。
    彼の好きな文学作品の紹介、評論などが語られる章が個人的には好きである。

  • あとがきで著者本人も書いてるけど、同じことを繰り返しすぎていて食傷気味。梗概に書かれているような、著者本人の思い出話などを期待したけど、ほとんどなかった。編集者の苦肉の策として理解は出来るが、やはり裏切られた感は否めない。

    我々は誰と話す時だって、相手を多少擬人化しているのではないだろうか。人に対して擬人化というのもおかしな表現だが、我々は人を認識する時、その人の全てを確実に把握することなど出来はしない。相手の言葉や表情などを手掛かりにして、自分なりの解釈をして相手はこんな気持ちなのではないかと想像し、人物像を自分の中に作り上げる。これは擬人化ではないか。そして我々はリアルな相手ではなく、自分が作った偶像に近いものと話しているのではないだろうか。もしこの擬人化がなければ、人は人なんか愛せないのではないか。我々はそのままの相手を愛するように見えて、実は相手の言動をヒントにして、自分が想像して膨らました人格を愛するのではないか。だからこそ人は何かに愛情を感じた時、誇らしく、生きていることが喜ばしく感じるのではないか。それは自分を肯定することに他ならないのだから。そしてこの擬人化は、あらゆる領域で行われる。動物は勿論、道具にも、芸術作品にも、自然にも、国にも、時代にも、地球にも、宇宙にも、神という概念にも。

  • 太田光さんの本を読むのはこれで2冊目。日本だけでなく世界の社会情勢から自分の今までの人生に関する事に対しての考えがかなり深く書かれていて勉強になりました。けれど内容を忘れがちなので何回も読まないと理解できないかもしれない。

  •  酒井若菜が太田光の本がかけがえのない1冊的なことを書いていたから読んでみたけれど、さすが太田さん青臭い。
     でも、その青臭さは積極的に守ったものではなく、消極的に残ったものだったんだと思う。
     しかし、ある時から太田さんはそれを積極的に残そうとしたんだと思う。
     積極的に守ろうとしたものじゃないけど、それが自分の大部分を作っていると気づいたんだと思う。
    それが自分を背負うということなんだと思う。

  • 爆笑問題太田光の著作ということで、少し興味を持って古本屋で買った。
    どうゆう内容なのかなって見てみると、基本的には本当にエッセイっぽい内容ではあったんだけど 多くは不満、怒り、悲しみそうゆう部分のものが多くて、多くのページがイラク戦争、テロ、平和といったテーマに割かれていた。本人もあとがきで語っているように愚直に青臭く、ただしかなり正直に書かれている。
    この本を読むと芸人太田光は本当に芸人なのかという疑問がわく。てか何者なんだろう?と。作者自体はじめのあたりに自問自答しているページがあるが、このアンテナの張り方はとても芸人のそれとは思えないし、文章自体も切れ味するどく それほどありふれた内容で書かれてあるとは感じない。何者なのだろう。作者は自分で色物だと言い放ったが、その呼び方もいいし、僕自身はジェネラリストというのもいいのではないかなと思った。イメージでいえば色物のほうがよっぽどしっくりくるが、僕は今までジェネラリストという言葉が好きだった。スペシャリストと対比して使われる言葉だが、ジェネラルであることもよっぽどのプロだと常々考えていたが、この本を読んで一層実感する。もっとも太田光の場合はスペシャリストでありジェネラリストであるという印象が強いが、ある意味納得できる。ジェネラリストとはある種スペシャリストでないといけないのだと。自分のスペシャルな分野を見てきた切り口で世界を見ていく。それこそが正しいジェネラリストのあり方なのではないか。

    と、本書とは関係ない方向に進んできてしまったが、これがこの本を読んだ僕の感想。

  • あとがき,がおもしろかった.
    というのも,時事問題をテーマにしたものが多くて,
    きっと6年前とかだったらもっと違う感想だったかも.

  • 戦争、平和、テロとの戦い等、政治の話が多かった。
    筆者自体が好きかどうかと、その意見に賛成するかどうかは別の話だけど、それを受け入れるのが難しかった。自分と違う意見を読むのは辛かったが、意外とすんなり受け入れられたのは著者である太田光のファンであったことが大きかったと思う。結局二つは同じ話なのかもしれないなとも思った。
    良くも悪くも、こんなに心をかき乱されたことは久しぶりだったような気がする。

    どの話にも、人間の悪い部分も認めた上で議論する、というのが根底にあった。これは国家間とか大きな枠だけでなく、人とつながる上でも大切なことだと思った。

  • 時事ネタが多かったので古い話題ばかりだったけど、そんなに気にならず読みやすかった。想像していた内容と違って期待を裏切られたけれど、読んでみたら意外と面白かったです。物の見方に対する考え方に共感します。

  • 読んでいる最中に、誰の本を読んでいるか忘れた。
    それくらい、作家だった。

    本としておもしろいかおもしろくないかでいえば、普通。
    自分でも言っていたが同じことを何度も違う文章で書いているのですこし飽きがくる。
    でも、それだけブレないということでもある。
    思想は好きだった。
    芸人でテレビに出てる姿より、本やラジオの姿が好きだ。

    彼の主張は
    『人間は不完全であることを認め矛盾したまま生きる』ということ。
    この『人間』は『日本』にも置き換えられる。

    エッセイとしては前半部が面白かった
    気に入ったエピソードは
    ・蚊を食べる相方田中
    ・「夕涼み」というあだ名の、中学時代野球部のエースが現在ゴールデンレトリバーを14匹飼って後悔している
    ・社会に向かって「遊ぼう」と言い、「何して?」と聞き返される
    ・小学校の夏休み課題発表時、先生からの辱めの一言

    太田という屈折した人間はこうして生まれたのかと、とてもよくわかる
    いいとも見て「きらいだわ」と思ってた太田を少し好きになるよ。

  • 尊敬する人の1人である太田さんの本。同じ内容が繰り返されていて(本人も自覚しているが)読み進めるうちに飽きがくるかもしれない。けれど太田さんの考え方、モノの見方がわかりやすく書かれており面白かった。また、妻光代さんの「景色にも記憶がある」という内容の話が個人的にはお気に入り。

  • 最初のほうは太田さんの頭のなかを覗いているようでとてもよかったが、中盤からずっと政治を語りだしたのですこしイヤになってしまった。もっといろんな分野を語ってほしかった。でも共感できる部分、そんな見方もできるんだとも思った・

  • なんだか詩的なタイトルだと思い、また太田光という人から想像するにどうもポエムなどという感じではないのにも関わらず、こんなポエミーなタイトルが妙にしっくりきて、それで読んでみました。

    今、まさに私が思っていることをたくさん書いてくれている!!
    と思い、ページをめくるスピードが早まる。
    政治に対する姿勢だとか、戦争に対する考えとか、
    つまりそういうことに共感したのではない。
    この世界、人、そういうものに対する見方だ。
    そして私は最近、こんなものの見方に自信をなくし、
    持て余し、自分で自分のものの見方すら信じられなくなっていた。
    けど、それで良いと感じさせてくれた。
    不安であることは、間違ってはいないのだ。きっと。
    それが今の私には少しでもの救いである。

    本当は★5つにしたいけど、
    この本が言ってることだって、太田のことだって、
    少し離れてみてみなくちゃね。

  • 内容、文体にも少しばかり癖があるけど(”味”の範疇か?)、私はこれを読んで今まで腑に落ちなかったことに納得がいったり、救われた思いをすることもできた。ありがとう、太田光さん。

  • 概ね、太田さんの意見には賛同できる。
    というか、強い意見を持っていて、尊敬できる人物です

  • 2月15日読了。

    たしかに意見はよくわかるんだけど・・・

    何となく「ゴー宣」の小林よしのりっぽい。
    あぁ、こういう路線であの番組をやってるんだな、っておもっちゃう。

    意見が間違ってるかとかどうとかってんじゃなくって、俺はこう思うんだ、だからついてこい!みたいな感じ?
    かな・・・

  • 前書きの「自分は何者なのか」という問いが印象深い。
    「何者でもない」ということは、「何者にでもなれる」ということ。

  • あとがきにもある通り、確かに同じ事を何度も書いている。
    でも、それだけ日頃から太田さんが考えているからなんだろうな。
    無関心は恥ずかしいし、無責任だって気付いてはいるんだけども。

  • 爆笑問題の本は二人のかけあいなので、太田さん単独のエッセイは新鮮かつちょっと驚きました。知識の深さとか日本、テロ、戦争に対しての思想的なものにも。
    全部に共感はできなかったけど、熱い思いは伝わってきました。

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私は何者なのか-。自分の居場所を探し続ける爆笑問題・太田光が真摯に綴ったはるかな思い出や日々の出来事。バレンタインデーが嫌いになった中学一年生のあの日。カポーティの小説『冷血』に衝撃を受けた20歳の頃。政治家やマスコミが唱える「テロに屈するな」という言葉への違和感と懐疑。世の中に彩を添える"道化"として現代を見つめる鋭い視線は、ユーモアに満ちている。

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