- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101383521
感想・レビュー・書評
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あとがきが面白かったです。
ちょっと思想的なものがチラチラ垣間見れてしまって、物語として楽しめるかって言われると微妙かも…。
ネズミが一番、興味深く、心に残りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ読んでいる途中だけど、ストーリーテラー的にチラチラ『太田光』が出てきて鬱陶しい。
ちゃんと本の世界に浸らせて欲しいのに、それを阻む。わざとなの?
読み終わって。
大人のダーク童話って感じかな、と。
あまり好みじゃなかった。
(文庫の)あとがきに、太田光本人が、『太田光が全面にて過ぎているという指摘が多かった。消したつもりだったのに』と書いていた。
あれで??
相当うるさかったよ。鬱陶しかったし、煩わしかった。 -
「マボロシの鳥」
舞台芸人チカブーによる今世紀最大の演し物「マボロシの鳥」。誰もが夢中になる、そして見る者によって全く印象が違う、美しく輝く不思議な鳥。
「マボロシの鳥」に対する反応は賛否両論だったらしい。が、「太田光が前面に出すぎている」とか「これは小説ではない」とか「太田の顔がちらついて物語に集中できない」とか否の意見は出てくるのだけど、賛の意見がない(文庫版あとがきにて)。
私は、賛否どちらかと言うと、少なくとも全面的な否ではないです。太田光の顔が前面に出ているとは感じなく、小説になっていないとも思いませんでした。特に、後者に関しては、むしろ小説らしい小説だったかなと思います。しかし、ただの小説ではなく「実験的な」小説と言う意味で。
表題の「マボロシの鳥」を含む9つの短篇は、それぞれテイストが異なっています。例えば、「マボロシの鳥」には漫才、「魔女」と「荊の姫」は中世(のような時代背景)、「タイムカプセル」は戦争、「奇跡の雪」はテロ、「ネズミ」は現代、「地球発・・・」は銀河、とテーマに共通性はない。視点も語り、三人称、一人称などで、結果的に9つの短篇は一見個性的に見える。
しかし、個性的であるなら、各々の短篇からは異なる印象を受けるもんなんだろうけど、いまいちそれが無いんです。様々なテイストで書き上げた一つ一つの短篇は、実験的ではあるんですけど、異なる印象と共に読んだ後の感想がいまいち沸いてこない。
なんでだろう。たぶん、9つの短篇それぞれが結局何を表現したかったのか良く分からなかったから、私は消化不良になったんだろうか。
確かに一見個性的に見える。しかし、テーマ、視点、物語、そして主旨がなんとなくかみ合っていないような、そんな気がします。 -
TVでは絶賛、というか本の評価をする人が褒めていたので面白いのかな?と思いつつ、文庫を待って読んでみたのですが。
「面白いか?」と問いだたしたくなるのがこの本でした。
短編なので、面白いと思うものや、ちょっと心に引っかかるものもありましたが、表題作などは(あとがきにもある通り)TVで見る作者の影が見え隠れし、他にもちらほら。
多分、これ、書いた人が「太田光」じゃなければこんなに有名になってませんよね?
とはいえ、「タイムカプセル」「魔女」「冬の人形」「奇跡の雪」等は結構好きでした。……残酷ですが、日本映画、或いは近現代文学でありそうな感じで。というか作者の中では「戦争」がキーワード、なんでしょうかね。
元の題材となる「小説」は見えた気がしましたし、作者さんが本好きなのも解る気がしました。が、これが直木賞や芥川、本屋大賞等獲らなくて本当に良かった、と思うのも事実です。
ちょっと読んでいて「やるせない」気持ちになる話を書いて頂ければ嬉しな、と読者目線で思います。
面白いもの「も」ある、というのが読後の感想です。 -
太田光に期待しすぎた。
「そういうもの」としてあえて出版した気もするが、もっともっと文章を磨いて欲しかった。荒削りすぎる感。
太田光の戦争に対する純粋な嫌悪感はよくよくわかったが、そこまでだった。 -
あの、爆笑問題の太田さんが小説を書くとどうなるんだ?と、購入。
小説なの?かは疑問だけれども、伝えたい!!気持ちを強く感じる作品集。 -
大人の寓話で、軽く読めた。
どのページにも作者の顔がオーバーラップしてしまうのは、それも筆力のせいか。
タレントの小説ということでは、劇団ひとりに軍配が上がる。 -
週刊ブックレビューで紹介されていた本なので、文庫になったのをキッカケに買って読んだ。
出来損ないの童話というところか。
プロと素人の差がよく理解できた。
ストーリーの展開、言葉の選び方、人物描写等やはり素人である。
でも、中にはこれはという作品もある。謙虚に表現力等力をつけていけば、プロの作家になる素質はあるのではないか。