キスカ島奇跡の撤退: 木村昌福中将の生涯 (新潮文庫 し 75-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101384115

感想・レビュー・書評

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    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    キスカ島撤退作戦で有名な指揮官だったけど、海軍大学校に進学しておらずハンモックナンバーが低かったことには驚いた。奇跡の作戦を成功させた人物だからてっきり成績が良いものだと思ってた。
    キスカ島撤退作戦以前から戦後まで多くのエピソードが書かれていたけど理想の上司の一つの形なのではないかと思う。部下への態度は優しく、部下が判断に迷った時には命令を与え、自らの責任とする。いうのは簡単だけど、実行するのは難しいよ。
    この人は平時だったらここまで有名にはならなかっただろうけど、指揮官としては部下に信頼されていたことは間違いないと思うよ。

  • 木村昌福という指揮官、そんな軍人がいたということを知れてよかったと思える内容。こんな上司がいたら、自分もこんな上司になりたいと思わせる魅力あふれる素晴らしい人だ。

  • 連戦連勝で戦線を拡大したのも束の間、米国の圧倒的な物量と工業力の前に劣勢に立たされていく大日本帝国。
    なす術もなく命を散らしていく各線戦。
    しかし、敵艦隊に包囲され風前の灯火となっていたキスカ島から一人も残さず奇跡の撤退を成功させた司令官がいた。
    ノンフィクションの戦記物で、これほど爽やかな読後感を得られるのも珍しい。
    奇跡の撤退を成し遂げた司令官、木村昌福中将の人柄によるものでしょう。

  • 仕事をやり遂げても、何も言わない人って、昔、本当に居ました。

著者プロフィール

1963年、福岡県生まれ。89年、産経新聞社入社。新潟支局、社会部、経済本部などを経て、社会部編集委員に。2015年、産経新聞社を退社。著書に『未帰還兵(かえらざるひと) 六十二年目の証言』『チベットからの遺言』『「冒険ダン吉」になった男 森小弁』『キスカ島 奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯』『魂還り魂還り皇国護らん 沖縄に散った最後の陸軍大将牛島満の生涯』『戦地からの最期の手紙 二十二人の若き海軍将兵の遺書』『アッツ島とキスカ島の戦い 人道の将、樋口季一郎と木村昌福』など。著書に『未帰還兵(かえらざるひと)六十二年目の証言』『チベットからの遺言』『キスカ島奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯』『魂還り魂還り皇国護らん 沖縄に散った最後の陸軍大将牛島満の生涯』など。

「2017年 『極秘司令 皇統護持作戦 我ら、死よりも重き任務に奉ず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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