子どもの貧困連鎖 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2015年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101387123

子どもの貧困連鎖 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 数年前から気になっているテーマ
    親の貧困がその子供にも連鎖していくという現状

    「平等」なんてものはないのは分かっているけど
    でも、こんな人生早期に決められてしまう社会の現状はいかがものかと思う・・・
    親が貧困なのは子供のせいじゃないでしょ?
    すっごい可能性を秘めているのに、貧困のせいでその可能性すら試せないで、
    ごくごく限られた中で生きて行かないといけない世の中ってなんなんだろうか・・・?
    読めば読むほど分からなくなってしまった・・・

    この本の中で語られる彼らの言葉に、なす術もないことで胸が詰まった・・・
    私の持ってるキャリコンなんて資格は、なんの役にも立たないと少し絶望的になった
    私は自分がそうだったように、あの時、誰かに「もっとこういう道もある」と選択肢を
    見せてあげたいんだ
    今これしかないと思っている子供に、「いやいや、それだけじゃないよ!」って
    少しでも希望を見せてあげたい
    それで、選択するのは彼らだ
    自分の人生を選んで進むのは彼らだ
    選べるものが少ないのは、切なすぎる・・・


    付箋の部分を少しご紹介します

    ・うまくいかないのは全部、じぶんのせいに思えた。家族や自分が貧困な状態になったのは
     「自己責任」だ、と悩んだ(p66)

    ・ネグレクトの可能性はあっても、子どもたちの意向を優先したのは「自尊感情を大切にしたかったから」(p114)

    ・安定した愛がないと子どもはしんどい時、踏ん張れないんです(p134)

    ・当たり前のことですが、子どもはみんな平等に生まれてくるのに、親が違うだけで選択肢や
     可能性の幅がまったく違うのは不合理ですから(p149)

    ・貧困のために大事な子ども時代を奪ってはいけない(p206)

    ・子ども時代の重要さがまだ認識されていません(p281)

    ・貧困による悲劇をこれ以上生み出さないためにも、日本には、いい意味での「お節介」がもっと必要なのでは
     ないでしょうか(p285)

    ・親に経済力がなければ、子どもは人生のスタートラインから差がつき、将来も生活に苦しむという貧困の連鎖が
     起こりがちだ(p286)

    ・子どもへの投資は未来への投資なのである(p308)

    ・幸せな子ども時代を送ることは、どんな親の元に生まれたのであれ、すべての子どもが持つ権利だと思う。
     それは実現していない誇りを失ったままの社会は、どれだけ今が豊かであっても衰退していくのではないか(p309)

  • 子どもの問題は大人の問題
    大人の問題は子どもの問題
     実に丁寧に「子ども」たちに、そしてその「子ども」たちに寄り添って彼らを支えている大人たちに密着して取材しておられる。さすがに共同通信の記者さんたちだなぁ、と思いつつ読み進めた。
     悲しいけれども、これもまた日本の現実なのだなぁ。つらいけれども、これが今の日本に起きていることなのだなぁ
     2010年~2011年に取材され、新聞連載をされた「事実」だけれども、今もその「現実」は全く変わらずに横たわっている。
     
    解説で作家の津村喜久子さんが綴られた
    「幸せな子ども時代を送ることは、どんな親の元に生まれたのであれ、すべての子どもが持つ権利だと思う。それが実現していない誇りを失ったままの社会は、どれだけ今が豊かであっても衰退していくのではないか」
    の言葉が身に沁みる。


     

  • 高校生から保育所まで、苦しい生活の子どもたちの取材。頑張っている子どもたち、踏ん張っている先生たち、尊敬します。でもこの悪循環は何なのでしょう。
    次の世代の子どもたちを幸せにできないのは、我々大人の恥だと捉え、できることを考えていかないといけないですね。

  • 病気や離婚、解雇などで、突然貧困に陥るリスクは皆持っている。そのとき、最低限の生活ができるようなセーフティネットが日本にはないのが現状なのだろう。
    貧困に陥った家庭に子供がいれば、子供が貧困になり、必要な教育を受けられなくなり不平等が発生する。
    小学校、中学校だけでなく、公立高校も無償化(所得制限有り)となった東京都では、平等なのではと思っていたが、授業料以外の制服、体操着、教科書、修学旅行積立金なども支払わなければならないので、完全な無償化ではないという。
    家計を助けるためにではなく、自分が生きていくために働きながら定時制高校に通う生徒もいる。朝から仕事をして疲れ切った中で授業を受ける。相当意識が高くなければ、何のために授業を受けているのだろうと思うはずだ。学校を辞めて高卒の資格を得られなければ、働く場所も限られてしまい、負の連鎖が続く。
    国が悪い、制度が整っていないのが悪い、と言っていても問題は解決しない。問題を正視している学校では、先生方が個別に動き出しているところもある。しかしやはり公の制度としてだれでもが利用しやすい方法を整えていくことが必要だと思う。

  • バイトをかけもちして高校を卒業しても、その後の生活は苦しいまま。どこからの支援が必要なんだろう。私にできることってなんだろう、と最近考えてる。

  • 日本は6人に1人の子供が貧困。

  • 大人はやらないといけないことがたくさんある

  • 下流老人も怖いけどこれも凄い

  • なぜ子供の貧困が起こるのか?その理由がよく理解できました。 今後更に子供達の貧困率が上がっていく理由もわかります。必読の1冊だと思います。

  • これが現実なんだろうなぁ。
    他人事のようなとらえ方で、手に取ったが、食い入るように読んでしまった。読みながら哀しさで胸がいっぱいになった。こんな社会なのか…と、恐怖感も感じた。

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子どもの貧困連鎖 (新潮文庫)の作品紹介

公衆トイレで寝泊まりする女子高生。朝食を求め保健室に列をなす小学生。車上生活を送る保育園児……。日本の子どもの6人に1人が貧困状態にある。親に経済力が無ければ子の人生はスタートラインから差が付く。蟻地獄のように抜け出せない貧困の連鎖。苦しみの中、脳裏によぎる死の一文字――。現代社会に隠された真実を暴く衝撃のノンフィクション。『ルポ 子どもの貧困連鎖』改題。

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