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この作品からのみんなの引用
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ナマの現実は、実体験を通してしか知ることができない。現実そのものがリアルタイムで進行中の現実空間に自らの肉体を置き、五感のすべてを強引して、全人格的な体験として、現実のすべてを吸収するのでなければナマの現実感覚というものは得ることができない。
― 522ページ -
ちょうどきみたちくらいのときは、誰でも自信過剰と自信喪失の間をしょっちゅうゆれ動くものです。頭の中では何でもできるような気がしているのに、いざ現実に、具体的に何かをやろうとすると、何もできない。自分はほとんど無能であることを思い知らされて絶望する。感情のゆれ動きの幅も大きく、感動の極みを味わったかと思うと、反対に軽蔑の極みに至ったりする。そういう年頃なんです。
― 165ページ -
学生時代は、そういう背伸びした議論を交わすことも大事なんです。背伸びしてみないと自分の本当の身の丈がわかってきません。自分は本当は何がわかっていて、何がわかっていないのかがわかってきません。背伸びしつつ自分より力量のすぐれた相手と議論を闘わせて、一度徹底的に論破されて口惜しい思いをするというのも若いときにしておくべき体験です。
― 34ページ
みんなの感想・レビュー・書評
脳は刺激を与えなければ衰えていく。ラットの実験。文理問わず幅広い知識を吸収し、マクロ的視点を身につける。そうすれば世界を知ることができる。
自分の教養を鍛えるためにちょいと背伸びして、
立花隆にチャレンジしてみました。
立花さんの東大での講義がもとになった本です。
細かい話ははっきり言って理解できず。。(泣)
脳の話とか、フランス文学の話とか、一般相対性理論の話とか…。
一冊の本にここまで多様なトピックが
ちりばめられていること自体、非常に興味深いです。
でも。
何て言ったらいいのか、すごく自分の心に響いてきた本でした。
大学生になって自分も悩み考えてきたことが、
どうやら立花さんも二十歳のころに考えていたようで。
こんな授業、受けてみたかったかなー。
多分、理解できずに寝てしまうんだろーなー(笑)
知の巨人。そう比喩したくなるほど著者は多くの物事に深く精通し、理解している。
ポール・ヴァレリーの実存主義解釈から近代の相対性理論、量子力学に至るまで、文理の壁を越えて、その知的探究心はとどまることを知らないかのようである。
正直に、ぼくはこの本を半分も理解することができなかった。もちろん様々な思想、理論は十分な注釈とともに噛み砕いて平易な日本語で書かれている。しかし、ただ本書を読んだだけでは本当に薄い表面の理解しかできないと思う。多くの分野に渡る膨大な量の問題を500ページ強で収められたのは、ひとえに筆者の力量であり、これを真に理解するためにはおそらく原書にあたって理解していくしかないだろうなという思いを抱くと共に、その遥か遠い道のりに軽く挫折してしまった。
こういった学問の広がりが世の中には存在するということを知れたことで良しとする…苦笑
立花隆著。2000年。東大での講義をまとめたもの。宇宙の話題から脳の科学、古典文学や哲学など、知の巨人と呼ばれる著者がいろいろな分野に触れながら講義を進めていく。超一流のジェネラリストは、文系理系といったカテゴリは関係なく、その両分野を全体的に極めていくことで作られていくことがよくわかった。学生時代を含め、若い時代にいろいろな刺激を受けることで人間が成長していく。友人や先生、テレビの世界にある人物や本書など、刺激のもととなるものは何でも良いが、とにかく感銘を受ける何かに接することが一番の成長の材料となる。
脳を鍛えることは、自分の生き方を鍛えること。人生を磨き上げること。単なる知識ではなく、教養に裏打ちされた自分の考えをしっかり持つことから、その一歩は始まる。
世の大学一年生に読んでもらいたい本。立花氏の知識の広さには脱帽するばかりである。これからどのようにして自分の知的世界・精神世界を作り上げていくかの指針となりうる。
個人的にはポールヴァレリーの「知的クーデター」の話が面白かった。
この本の一つのテーマは知的世界観・知的パラダイムの転換であると思う。
相変わらずマルチな人なのだと思った。この人の本を読むことによっていろんなことがいっぱい知りたくなる。
それにしても東大生って難しいことをしてるのね・・・。
キエルケゴールたらエントロピー増大の法則たらレプトン数の保存学たら・・・。
私の脳もまだまだ鍛えられるのかもしれないとその無限なる可能性をものすごく感じた。
教養。立花隆に比べたら、まったく教養がないなとひどく反省する。
物理学に分子生物学を学ばなきゃ。文学もね。「テスト氏との一夜」
だったかも読まなきゃ。
刺激をうけます、38歳でも。
【2008/09/26】
立花隆氏の駒場での授業「応用倫理学」の講義録。応用倫理学の枠でくくっていいのかというほど広範な内容まで話が及ぶ。たくさんの研究者やその著書が紹介されている。
脳科学やヴァレリーをひいて青春期にどう過ごすべきかを若者に説いたり、最新の研究を紹介してサイエンスが20世紀に入ってどこまで来ているかを紹介する。ニュートン以来の絶対時空間の枠組みはアインシュタインの相対性理論でくつがえされた。相対性理論によって量子論が広がり、対称性保存則の破れが見つかったことで人類の誕生の謎が解けるかもしれないという。
ガッツーーーン!!
今までの読んできた大多数の本が幼稚に思えるほどの衝撃、クオリティの高さ。今までの読書の密度の低さを実感し、なんだか凹むと同時にこの時期にこの本に出合えたことをうれしく思う。前回に続き「17歳のための世界と日本の見方」この本も講義録で学生へのメッセージが半端無く伝わってくる。作者のしてきたことを伝え、学生の時期の大切さ時間の重要さを説き、道を示してくれている。まだ読み途中なのだけれど考えが多すぎるので今書く。
タイトルは「脳」となっているが、実に多くのことを講義している。宗教、教育、哲学、宇宙、生命から、学校生活、恋愛、留年の重要さにいたるまで(笑)
20才前後の学生なら読むべき本である。マストリードである。600円だし。
理系的知性欠落症を解消するために手に取った本。
物事をマクロ的に見ようとする筆者の立場に好感。
ルネサンスの基盤をなしたのが古典文献の印刷技術による大量流布だとは知らなかった。つまりそれまで一部の階層だけが読むだけであった古典文献が広く一般に読まれるようになり、それに刺激されて自由で多元的なものの見方が社会の各層にひろがっていった。これがルネサンスという歴史的社会現象の本体であるという。
ポイントをしっかり抑えられた物理史の項目も読みごたえがあってよかった。
I'm agnostic^^。
東京大学のとある講義のノートをアレンジしたもの。読んでて立花氏が物凄い頭のキレる人だということがすぐにわかります。
非常に奥深い内容だと思いますが、難しかったです。
「現代におけるフィロソフィアの実践」を主題として、「人間の知の全体像をとらえ直すこと」の重要性について豊富な具体例を挙げながら述べられていた。興味深かったのは「パラダイム転換」に関する具体的記述である。特にヴァレリーがデカルトのコギトの権威を「怪物観念」と断じた経緯や、ヤンとリーの「パリティ非保存の実験」が科学に与えた衝撃についての言及に触れることで、「知の世界」が「世界の見方」を変えていく様を垣... 続きを読む »
宇宙論、生命論などの最先端科学から留年のススメまで、多岐にわたるテーマの縦横無尽な講義。なおかつ著者一流のこだわりで、講義をまとめ直して相当な加筆もしてあり、ずいぶん読み応えのある内容でした。<BR>
著者はなぜ「知」の探求にここまで拘ってきたのか。人類の使命なり、大学の役割なり、そこに山があるから。。。という以上に一つ踏み込んだ人生観がよく伝わってきます。<BR>
しかし、我々凡人には到底真似のできない「知の鉄人」の経験談をたくさん並べられても、却って人間の成り立ちの違いを思い知らされるばかり。自分の20歳の頃に、こういう書に巡り合っていたらなぁ・・・と今更どうにもなりません。<BR>
2005/6/23






