そういうふうにできている (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101388212

感想・レビュー・書評

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  • 出産前に、読んでよかった。
    このエッセイのおかげで出産の実感が少しイメージできたとともに、どれだけ肩の力が抜くことができたか。
    読み終わってからほどなくして出産になったけど、「そういうふうにできている」と思えたおかげで、出産と産後直後のしんどい時期を平常心で乗り切ることができた。

    子供は家族という教室に転入してきた転校生だから、なかよくしようとしたり、色々と教えてあげようとするけど、決して自分の考えや人生を強制しようとは思わない、という考えに深く共感。
    愛する我が子にしてあげたいことや与えたい物は山ほどあるけど、この言葉をいつも思い出すようにしようと思った。

  • 妊娠、出産のエピソードが面白く書かれてる!さくらももこさん、流石です!

  • 妊娠から出産までを綴ったエッセイてす。

    笑える所は笑えて、深い所はとても深い。
    著者のさくらさんはすごく自分と向きっているんだなとおもました。
    自分と向きっている事の偉大さを感じました。

    面白くて一気読みしました。おススメです。

  • さくらももこは私の人生の師匠

  • たぶん、これを初めて読んだのは中学生だったと思う。
    そのころはとくに何にも響いてなかったけれど、妊娠を意識している28歳の今、改めて読んでみたらさくらももこがより身近に感じて、やっぱりこの人好きだな~~って思った。
    最近神戸で開催されてるさくらももこ展に行ったので好きが再熱してる。
    さくらももこも基礎体温つけたりしたんだ…
    息子に対しても一定の距離感があって、なんかいいな。
    この本では明かされてないけど、展覧会で見た息子さんの名前、素敵な名前だったなあ。そういえば主催も息子さんだったな…きっといい関係性の親子だったんだろうなあ。
    さくらももこ好きの夫にも読んでもらおう。
    妊娠・子育てがより身近に感じられる一冊。

  • 今まで、色々な方の書いた“妊娠→出産→育児”本を読んできたけど、ここまで奥深いものはなかったかも!!と、言うくらいの感動。
    さくらももこさんの感性たるや!
    特に帝王切開くんだりの宇宙規模の悟りから、子どもとの対面時の心境…
    素晴らしい一冊です!

  • "家族"という教室に"お腹"という通学路を通って転入生が来たようなものだ。遠い町から転入してきた彼を、クラスメイトの夫と私は歓迎し、今後仲良くしていこうと思う。彼が知らない事は教えてあげ、いろいろな体験を共にし楽しく過ごすであろう。お互いの絆は固く結ばれ、かけがえのないものになるとも思う。
    だが、お互いに一個の個体なのだ。

  • 引っ越した先、ベッドもない床でごろごろしながら明け方に読んだこの本が最高だった。子どもを産むって、すごい。面白い。大変。ケラケラ笑わせてくれながら、女に生まれたから、やっぱり一度は体験してみたいなと再認識させてくれた。

  • 子を持つ親の立場となった今、これを読むのは正にタイムリーだったと云える。子供が(当時)まだ1歳であるから嫁さんの出産の時の事も鮮明に覚えているし、また子供の可愛さを実感できる時期であるから余計にこのエッセイに共感できるのだ。

    しかし、やはり出産とは男にはなかなか判らない物である(当たり前だけど)。嫁さんが果たしてあのようなマタニティー・ブルーに陥っていたかは今になっては定かではない。
    しかし、1つの生命を宿し、そして産んださくらももこ氏は今回他のエッセイに比べて非常に哲学的な内容を孕んでいた。生命の不思議さというものを真底痛感したのだろう。確かにいつもの筆者らしいおちゃらけた内容のところもあったが、それは前半部分だけで、後半部はある種の敬虔さが満ちていたように思う。

    ただ一点、賀来千賀子氏のエピソードに比べ、三浦百恵氏のエピソードが非常に内容が濃かったのがちょっと気になる。その思いの強さ故のことだろうが、なんだか余りに露骨過ぎ。賀来千賀子氏はどう思ったのだろう。

    しかしタイトルが抜群にいい。
    そういうふうにできている。
    我が子を見ると確かにそういう風に出来ているのだ。

  • 初めて読んださくらももこさんのエッセイ。バカバカしく書いているところも落ち込んだエピソードも、読んでいたら結局笑ってしまった。特に、手術後に食べ物がもらえなくて泣いてしまうシーン。大人が食べ物もらえなくて泣いている姿を挿絵と共に想像して吹き出した。妊娠・出産や子どもに関する考え方も良かった。子供は自分とは別の生き物だし、他の人にとっては妊娠・出産も一人の妊婦が存在しているに過ぎないって。
    誰かに理解してもらおうとするわけではなく、「自分はなんとなくこう思っています」というさくらさんの姿勢がとてもよかった。
    今の時代、自分の考えを公表すると、もっと賢い人や知識がある人、勉強している人たちから指摘されるかもしれない。それでも、「まあそうかもしれないけど、私はなんとなくこう思う」という受け入れ方(?)がとても素敵だなと思いました。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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