ツナグ (新潮文庫)

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著者 : 辻村深月
  • 新潮社 (2012年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101388816

ツナグ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読むと暖かい気持ちにさせてくれる本

    自分なら……と考えてしまうように
    どっぷりと登場人物に感情移入してしまう

  • 先輩のお勧めで読みましたが、生死を考えさせられる書でした。
    自分は、現時点において、既に亡くなってしまった人に会えるとしたら、誰を選択するだろうか。
    いままでの人生の中で亡くなった人に対して、悔いがある思い出がないので、今は考えられないかな。
    逆に本書の様な、自分にとってかけがえのないドラマチックな人生経験がないことに、悔いがあるといえるかも。

  • さすがという感じ。
    あらすじみて面白くないだろうなあと思いながらも読んだけど、面白かった。
    思わずバク転したくなった。
    できないけれど。

  • 私だったら、誰に会うために1回を使うのだろう。
    会いたいと思ったその人は、私のためにその1回を使ってくれるのだろうか。

  • 待ち人の心得と、使者の心得が好きかなぁ。

    歩美のおばあちゃんと大叔父さん、両親との話があったことでそれまでのストーリーがやっとまとまってきた。

    映画観てみようかな。

  • p.150
    その時聞いたばかりの御園の死は、なくしたものを探す時と似ていた。学校に提出しなきゃいけなき書類とか、降りる駅に着いたのにポケットの中にない切符とか、ないない、と困りはするけど、きっとどこかにあるはずだ。

    死んだ人と一晩だけ、会えるという不思議な奇跡。数人の話が出てくる連作短篇集です。どれも依頼人と死者の人生と関係性を見つめなおし、また再会の喜びと離別の悲しみを味わう話が凝縮していて、一話に何度も感動シーンが出てくる。
    土谷さんとキラリの話が1番良かった。

  • もし、死者に一度だけ会えるとしたら?
    会うか、会わないか。
    満足するか、後悔するか。
    様々な人間模様を通して、『死をどう捉えるのか』その永遠の命題に自然と想いを馳せることなります。

    印象的なのは、後半の二編でした。
    日向きらりが残していた宝物入れの中身には、その一途で純粋な想いに涙せずにはいられません。通常は捨てられてしまう紙ゴミが、彼女にとっては思い出の詰まった宝物だった…初めて味わったキャラメルポップコーンの味、映画館での幸せな2人の時間が思い出され胸が詰まりました。
    また、主人公の選択が描かれる最終章では、それまでの物語を使者側から追うことになります。知っているエピソードも、別の視点から見ると更に面白く、構成が素晴らしかったです。
    主人公の出した答えと、誰に一回を残すかは心が温まる人選でした。

    身内を亡くしたこのタイミングで、その身内の遺品にこの本があったことに、運命的なものを感じます。久々に、読書をして涙が止まらなくなりました。

  • ドストエフスキー並みの濃さの後に小休止的小説になりました。この軽さ読みやすさからの濃い小説への移行。1つのジャンルを深めないタイプの人間による読書の楽しみ方が段々身についてきた気がしました。(参考程度で恐縮です。)

  • 人生でただ1度だけ死者に会わせてくれるという「使者(ツナグ)」の話。

    自分だったら誰に会いたいだろうか?
    自分が死んだら誰が会いにきてくれるだろうか?

    読みながら、死んだ父母の事を考えた。
    1度だけ会えるなら、どちらを選べばいいのだろう?

    「長男の心得」と「待ち人の心得」が特に心に刺さりました。

  • 短編?って読んでたら全部が繋がった。上手いなぁ

  • 後半になるにつれて面白かったです。ちょっとあたたかくなります。
    「親友の心得」と「使者の心得」がよかったかな。

    依頼人の側で読んでいた出来事を、使者側からたどる部分があるのですが、アユミくんの少年らしさが可愛らしかったです。

  • いいなって思ったのは、死んだ人と会えてよかった、もう心残りはない、さあ成仏してくれっていう話ばかりじゃないところ。2回目読む時は辛いから飛ばしたいけど。

  • 伊坂幸太郎の死神の精度に似たテイスト。そこからユーモアを引き算して、温もりを足し算した感じ。死者と生者の仲介人。発想は至って平凡。でも、そこに纏わる人間模様がすごく繊細で生き生きとしてる。感謝も未練も恨みも、全部ひっくるめて前に進むってこと。前を向くって必ずしも肯定的じゃないこと。それでも生きるってこと。辻村深月らしい作品だったな。

  • 辻村深月さん、初読みです。
    今回は妹からのリクエストで(笑)

    辻村さんも人気の作家さんで沢山作品があるので、一度は読んでみたいと思っていたのですが、どこから手をつけて良いのやらで、延び延びになっていたので、良い機会と思って読んでみました。

    すごく抽象的ですが「やさしいなぁ」というのが読了後の一言感想です。

    内容もそうですが、言葉の紬ぎ方もとっても優しかったです。とても読みやすかった。

    都市伝説として広がる、一人の死者と一度だけ再会させてくれるという「ツナグ」。
    その使者(ツナグ)にたどり着いた人々の心の葛藤や、死者への思いとその後の人生。
    そして、使者本人もまた・・・。

    読了後、自分なら、誰と会いたいかな?と誰もが考えると思います。

    心を穏やかにしてくれる一冊かもしれません。

  • 連作短編集。
    「使者の心得」感想
    使者は生者と死者をつなぐ者。
    普段は隠されている秘密や、もしかしたら本人さえも気づいていない一面が表に顔を出す一生に一度だけの対面。
    特別な力を引き継いで生まれてきた歩美だけれど、使者となることを強制されたわけではない。
    自分で使者となることを選んだのだ。
    そして使者としての経験から察した両親の死の真相。
    哀しいけれど人によっては救いになる<つなぐ>という行為。
    でも、死んでしまったらすべてが無になって何もなくなってしまう。そんなふうに考えるよりもずっといい。
    実際に会うことが重要ではなくて、いつでも会おうと思えば会える・・・ということが大切なんだろう。
    たった一度だけ許される奇跡。
    もしも自分だったら・・・いったい誰に会いたいのか。
    今はまだわからない。自分にとって大切な人は、会おうと思えばいつでも会える手の届くところに生きているから。

  • 辻村深月はホントに読みやすい。自分が死者を呼び出せたらどうするだろう、と想像巡らせながら読めた。

  • 先日、めったにない電車移動の際に最終話を読み終え、「ツナグ」を読了しました。

    一度だけ死んだ人に逢うことができる。その生者と死者を逢わす橋渡しをするのが使者(ツナグ)。
    そんな、ツナグをそれぞれの「逢いたい」に重ねていく物語。

    想像していた「あの人に逢いたい。」と言う想いとは違う「逢いたい」が物語を進めていきます。
    生と死には色々な形があり、それを取り巻く想いも、沢山あると感じさせられる作品でした。
    最終話、第5章の「使者の心得」は圧巻でした。機会があれば是非、読んでみて下さい。

  • 亡くなった母のことを頭に思い浮かべながら読んだら、第2章、泣けてしまった。
    辻村さんの小説は「凍りのくじら」に続き2冊目だが、どちらにも「死」の描写が克明に入ってて、つい読みこんでしまう。また辻村さんの本を読みたいと思った。そうすれば、母に会えるから。

  • 最近、映画化されたものがテレビで放送され、気になったため手にとった。使者になりたての歩美が、死者に会いたいと強く願い使者に依頼をしてきた生者との関わりを通し、自分の過去や生死について考え成長していく姿がまぶしい。ファンタジーのような世界観を利用しながら、生きている者と死んだ者の関係、残された者の生き方などの問題を、読者に優しく問いかけるような描き方をしている。生きる者、死んだ者、仲介する使者、それぞれの立場からリアルなほどに感情移入してしまった。昔、亡くなった友人のことを思い出した。

  • 映画を見てから読んだ原作本。映画から入ったので、より補完されて内容が頭に入ってきました。

    自分が死んだ後、会いに来てくれる人はいるかな?とか自分なら誰に会いたいかなとか考えてみたり、親友の二人の心の動きに共感したり、思いを馳せるという面で楽しく読めた本でした。

    サクサク読める内容と文体です。

  • 先日、テレビで映画版をやっていたのを観て、そのままの勢いで借りた。
    映画版でも、印象に残る物語だなと思っていたのだが、原作には、さらにエピソードがあったのと、主人公の裏面が描かれており、楽しめた。
    最初から小説を読む方だけでなく、先に映画を観た人も楽しめると思います。

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