鴎外の坂 (新潮文庫 も 21-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101390222

感想・レビュー・書評

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  • 森鴎外の評伝ですね。
    作者の森まゆみさんは幼い頃から地元人として接してこられて何か形にしたいとの思い綴られたのが本書ですね。
    鴎外関係の書物は数限りなく有るなかで、森まゆみさんの独自の目線で手繰られた作品です。鴎外を描くのでは無く、鴎外の家族や関係者、鴎外に接した人々の記録等から鴎外を浮かび上がらせる手法を採られています。
    膨大な資料と調査聞き込み等、探偵小説のような謎解きも有り、かなり面白くワクワクしながら読了しました。
    森さんは病気の為に活躍が制限されていますが、まだまだこれからも興味深い作品を手掛けられますように期待したいですね。

  • 鷗外の住んだ場所、周りの人々から、鴎外を紐解く。総じて、人に対する眼は温かい。
    本書に出てくる散歩の跡をたどろうかと、「雁」「青年」を買ってしまった。

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著者プロフィール

1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記憶を記録に替えてきた。
その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鷗外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『彰義隊遺聞』(集英社文庫)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)、『暗い時代の人々』『谷根千のイロハ』『聖子』(亜紀書房)、『子規の音』(新潮文庫)などを送り出している。
近著に『路上のポルトレ』(羽鳥書店)、『しごと放浪記』(集英社インターナショナル)、『京都府案内』(世界思想社)がある。数々の震災復興建築の保存にもかかわってきた。

「2023年 『聞き書き・関東大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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