黙示 (新潮文庫)

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著者 : 真山仁
  • 新潮社 (2015年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101390529

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黙示 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 真山さんにしては浅い。難しいテーマだけに踏み込み切れなかったのか。主人公の不倫の意味が全く不明で、作者の苦しみなのか、潜在的な願望なのか疑ってしまうくらいストーリーに影響のないイベント。全てが中途半端で残念な作品に。

  • 農薬問題からの遺伝子組み換え作物を題材にすることで日本の農業、ひいては世界中での食糧争奪戦を人ごとではないと警鐘を鳴らす話。
    農薬メーカーの研究者、農薬の被害を受ける立場の養蜂家、農水省の役人とそれぞれの立場でそれぞれの問題日本の直面する。
    知らないことなどがたくさんあり、とても興味深かった。この話では農水省は前向きな大きなプロジェクトを実行しつつあるが、現実はどうなのか、知りたくなった。

  • 農薬・遺伝子組換・農政の観点から日本の食のあり方をテーマにした作品。
    ストーリーとしては好きだが、最近の真山仁の作品は締め方が消化不良な感じが多い気がする。

  • 著者の調査力がヒシヒシと伝わってくる。とても勉強になった。小説というより専門書

  • 骨太で面白い。登場人物もそれぞれ個性が立っている。食糧問題、奥が深い。

  • 養蜂家で農薬がミツバチに影響敷いていると警鐘を鳴らす元戦場カメラマンと農薬の開発者であり責任者である農薬会社の研究員と農水省のキャリア官僚の3人の視点で進められていく話。内容が重く苦しくなると別視点に切り替わるためリフレッシュされて読みやすい。農業の問題について考える機会が与えられ読んでよかった

  • 日本人でいることが不安になる。
    いや、どこの国でも将来の食料安定供給の保証は無いか…。農薬、遺伝子組み換えなどを受け入れつつ、安心・安全とのバランスをいつまで保っていけるのだろう。

    自分が手塩にかけて開発してきた米を実験材料に選ぶ米野さんは、本当に研究者だなぁ。がんばれ、太郎と花子!

  • 農薬・食糧危機・遺伝子組換え…これからの日本の農業政策について、食の安全についての問題提起。真山仁の取材力に感服。そういうところはアーサー・ヘイリーに似てる。

  • ・ 対立からは何も生まれない。異論がある時こそ、相手を納得させるように話すのが大事だよ
    ・ 物事を二極化して、対立構図で考えるのは愚行だよ。そもそも反対や否定から何にもうまれないだろ

  • 日本で作る作物には、まだまだ農薬が必要である。一部無農薬で育てている畑などがあるが、農薬を使うことで、コストを抑える事が出来るからだ。なので、農薬が悪だ!と唱えることはできない。また、日本における食糧自給率は、カロリーベースで39%。生産額ベースで64%となっており、今後益々の食糧輸入が見込まれる。そんな中でGMOが入ってくるが、ちゃんと目を光らせて、良いものと悪いものを選別できる力を持つ事が必要である。そんな事を考えさせられる一冊である。

  • おもしろかった!
    農薬とGMOという新しい世界を知るきっかけになった。

    食糧危機はまだ実感がないが、やがて本格化したら遺伝子組換えから逃れられない現実を見せつけられたので。

  • 改めて農業は多面的な面をもっていて、そのた目、利害関係の調整が難しいのだなと感じた。
    農業について今後どのように向き合っていくか考える基礎となった。

  • 農薬メーカーの開発担当社員、農水省の官僚、ミツバチの被害に悩む養蜂家の3人が、家族や上司やマスコミに翻弄されながら理解の道を見つけていく。

    農薬の問題だけではなく、国の戦略、食料、人々のイメージなど多岐にからむ話だった。
    大事なのは、物事の全体像を把握しようと務めること、極端に善悪を付けずに自分の意見を固めていく姿勢なのではないかと思った。

  • 食料自給率100%の自治体に住み、無農薬栽培の野菜に親しんでいる幸せな身だが、農薬は決して悪とは言い切れないことはわかっている。だけど直接口に入るものに散布されているのだから、過敏になってしまうのもわかる。農薬反対派と農薬開発者両視点から追っているので、公平性をもって話を追えるのだが、その対立を超える脅威があることを見落としてはいけないし、消費者も考えなきゃいけないという点を提示している。知らないままも、変に知るのも、ためにはならないものである。

  • 今まで読む機会のなかったジャンル。
    さまざまな人物の思考、思惑が交錯する様が熱量を持って展開される。
    当たり前に身の回りにある食物が当たり前でなくなる可能性、その代替案としての遺伝子組み換え作物、無関心が一番の罪だと感じる作品だった。

  • 結末がこれか。

  • 農薬の問題から始まり、食糧問題へ言及したお話。
    楽しく読めた。
    マスコミもジャーナリストも屑だな。

  • 農薬・TPP・食料危機・GMOとマスメディアでちらちらと出てくるキーワードがこの本で一本に繋がった。
    農業やTPPといったニュースは日頃から目にするものの、どうしても実感が持てず危機感も持てずにいたが、本当に危機的な状況にあることが認識できた。

  • これも借り物。途中までハゲタカシリーズと思って読んでた、そうじゃないのもあるのね。これからの食、農、そして科学との向き合い方を考えさせられる。

  • 自給自足を考えさせる小説。

  • この世の中に100%正義、100%悪などは子供向けのヒーロー物ドラマ以外には無いだろう。
    人間社会で生きる限り目の前の事象は必ず裏に繋がる事情があると考えるべき。
    政治が悪で市民運動が善との図式がまかり通っていた一時期もあったような記憶があるし、今でも街頭やSNSで声高に政策や為政者をなじる声はしばしば快哉を持って受け入れられる。
    今私達がしなければならないのは為政者の言葉尻をとらえて糾弾する事ではなく、国民の生命財産を守るため、あるいはもっと大きく人間と地球を守るために何をしなければならないかを考えて実行する事なのではないか。
    作品の中でともすれば単純な善と悪の関係に振り分けてしまう作物と農薬の関係も、そして遺伝子組み換えの作物も人間自身が作り上げてしまった今の世界で白黒つけられる問題ではなく真っ向向き合って折り合いを付けていかなければいけない問題なのだと言う事ではないだろうか。
    遺伝子組み換えを否定する事は飢餓に苦しむ者に目を向けない食に足りる者の驕りであるかもしれない。
    原発の再可動をしないという事は原油を輸入に頼っている我が国では電気代の上昇なんて事ではなくシーレーンの安全確保のために軍事力を増強させなければならない事なのかもしれない。
    誰だって戦争なんてしたくないし、戦場に行きたいなんて思わない。ましてや自分の子供や孫が戦いに送り出されるなんて耐えられない。
    だから戦争法案だと反対し、集団的自衛権も認めないというのだろうか?
    集団的自衛権を認めないならば国連を脱退して日米安保条約も破棄するべきだ。
    その上で国民の生命財産を守らなければならない。
    であれば自国だけで国民と日本を守るならば今以上の軍備を相当の金をかけて備えなければならない。
    消費税10%なんて足りないだろう。
    志願して入ってくる自衛隊員だけではとても足りるはずが無いから徴兵制も求められるだろう。
    ここまで考えて集団的自衛権を認めないと言えるのか。
    「対案を出せと言うが、求められているのは廃案だ」などと語呂合わせをして喜んでいてはいけないんだ。
    対案を出して真っ向審議してくれよ、国民の代表なら。
    こちらが戦争を仕掛けなければ、軍備を持たなければ戦争に巻き込まれる事は無いなどという考えは、皮肉ではあるが日米安保条約の下で平和ぼけになってしまった者の考えではないかと思う。
    日米安保の裏には米国の都合もあるが日本の都合もある。その為に大きな犠牲を払っている沖縄だけれど基地が無くなれば平和がやってくるのか?
    地政学上も日本の都合からも、米国の都合からも、世界の安全の確保のためにもどうしても必要だから今の状況なのだと思う。
    であれば現状を維持向上した上で沖縄の犠牲を少なくしていく方針を探っていかなければいけないのではないか。
    基地という悪が無くなれば良い。平和を唱えていればそれでうまくいく。そんな100%善100%悪なんて図式は通用しないんだと思う。

  • 農薬散布中のラジコンへりが小学生の集団に墜落する事故が発生。重い中毒症状に苦しむ子どもたちを目の当たりにした世論は、農薬の是非のはざまで揺れることに。その感激を縫い、農薬を必要としない遺伝子組み換え食品を推進するアメリカの巨大企業と、日本の食品の買い占めを目論む中国。私たちは何を選び、何を捨てるのか。日本の食のあり方を厳しく問う社会派メガ・エンタメ!

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黙示 (新潮文庫)の作品紹介

農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落する事故が発生。重い中毒症状に苦しむ子どもたちを目の当たりにした世論は、農薬の是非のはざまで揺れることに。その間隙を縫い、農薬を必要としない遺伝子組み換え食品を推進するアメリカの巨大企業と、日本の食品の買い占めを目論む中国……。私たちは何を選び、何を捨てるのか。日本の食のあり方を厳しく問う本格メガ・エンタメ!

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