オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101391311

作品紹介・あらすじ

あなたの運命は楽器が決めていた!まさかと思ったホルン奏者のあなたは山奥育ちですね。ファゴットを始めたあなたは、最近お人好しになってませんか。友情に篤い人にはトランペットがお勧めで、某首相にはバス・クラリネットがお似合い。これはすべて科学的?な結論です。楽器と人の関係を人気オケマンが、爆笑的に論じる禁断の音楽書。あなたが演奏すべき楽器が、これで決まる。

感想・レビュー・書評

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  • 2015.8.13市立図書館
    タイトル通り、オーケストラの楽器ごとに演奏者の性格や行動パターンの違いを分析した本。もともとの生育環境や性格から選ぶ楽器が決まるという面もあり、一方でその楽器を続けることからもたらされるポジションや性格というものもあり…楽器同士の相性や楽器ごとに好きな作曲家、苦手な作曲家、あの有名人がオケに入るとしたらどの楽器担当がふさわしいか、楽器適正判断チャートなど、さまざまな切り口で楽しく読ませる。文庫版おまけの化学のパスティーシュ「弦基」もなかなか凝ってておかしい。
    どちらかというと筆者の独断と偏見に満ちあふれているようだけれど、レビューを見る限り、実際にオケの経験がある人・楽器をやる知り合いの多い人ほど膝を打つことが多いようなので、長年の観察が功を奏しているのだろう。品のよい別世界の人というイメージで敬遠されがちなオーケストラ団員も実はみんなサラリーマンであり、ふつうの人なんですよ、ということがわかっておもしろい。
    惜しいのは「オケの楽器」という切り口ゆえ仕方ないのだけれどピアニストと指揮者が分析対象に入っていないこと。

  • 大変面白い。当たらずとも遠からず、プロが見てきたからこそ分かるであろう独断と偏見が非常に痛快。

  • 第一章の「楽器選択運命論」は興味深く読めたが、第二章の「楽器別人格形成論」でちょっと「ん?」と思い、第三章の「楽隊社会応用編」でコレって著者の妄想じゃないか。 第四章では、「弦素、管素とその化合物」ではフルトニウムやクラリネッチウム、トロンビウムなど、もう訳がわからなくなり流し読み。 もっと真面目な本だと思ってたので、ちょっと残念。 ユーモアあるエッセイを読むという思いで読み始めればこれはこれで面白いんだろうなぁ。 解説を三谷幸喜氏が書いてるってことが、それを物語ってる。

  • めちゃくちゃ面白い!これ、某リサイクルショップで超安価で買えたけど、すごく納得できるところ満載でした。あぁ。私もそう言うところあるかも・・。なんて思いながら読んでました。
    最後の辺りの、めちゃ弾けた感じがまたいい!

  • いやあ、面白い。オケや吹奏楽で楽器をやっていた人なら、うなづける「あるある」が満載。
    ちょしゃあの茂木大輔さんは、「もしも」を考えるのも天才的。

  • 宴会で「オーケストラあるある」の話があったので、大学オケに所属していたころに話題になっていたな、と思って読んだ。おもしろいことはおもしろいが、「宴会のネタ」以上のものではないと思う。机に向かってマジメに読んだり、議論したりするようなことではない。

  • 20151102読了
    古本屋で。オケの楽器のことを少しでも知れば、コンサートがよりおもしろいかもと思って購入。平成8年(1996年)刊行で平成14年(2002年)文庫化。三谷幸喜が解説を書いている。「どんな人がどんな楽器を選ぶのか」また「その楽器が人格形成に与える影響とは」。書いてしまうと鹿爪らしいが、オケに関わりの無い人間からしたらええ~ホントに?!と業界人あるある的話に笑わされ…楽器のことを楽しく知るには良い本だった。これ、オケマンが読んだらどんな反応なんだろう。

  • あまり信憑性ないし、悪口ばかり。

  • こんど、オーケストラの演奏を聴きに行くときに、気になってしまう…と、思う。覚えていれば。

  • 楽器と人間性の関係が、面白おかしく書かれている。

    元フルート奏者の私は、診断テストを受けたらファゴットだった。
    この歳になって、ファゴットやチェロのような、柔らかい低音を奏でる楽器に魅力を感じるようになった。

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著者プロフィール

シュトゥットガルト・ フィルを経て、1990年から2019年までNHK交響楽団首席オーボエ奏者を務め、世界的指揮者と共演を重ねた。1996年から指揮活動に入り、解説コンサートや「のだめ音楽会」などを全国展開。群響、仙台フィル、東フィル、名フィル、九響など全国の団体を指揮。50歳にして東京音大の指揮科に再入学。現在同学助教。指揮を故・岩城宏之、外山雄三、広上淳一の各氏に師事。『オーケストラ楽器別人間学』など多数の著書がある。

「2020年 『交響録 N響で出会った名指揮者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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