君の波が聞こえる (新潮文庫)

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著者 : 乾ルカ
  • 新潮社 (2014年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101392318

君の波が聞こえる (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ふしぎな城にとらわれてそこからでるためにあれこれする様子とその過程で培われた関係に目が離せませんでした。
    それゆえ、その後の二人がどうなったのか、とても気になります。

  • 閉じ込められた城の中で、大切な友達を見つけた主人公の出会いと成長、そして別れの物語。
    王道な青春小説。関を含めた三人の関係も良い感じ。
    ただ、城の謎が全然解かれていないため、物語に深みが無くて、せっかく作り上げた世界観がもったいない印象。

  • 謎めいた雰囲気漂う四龍海城を舞台に、様々な思いを抱えた少年たちの友情を描いた本作。自分のすぎてしまった思春期の多感な時代を思い起こし、切なくなる一冊であった。本書最大の謎である「出城料」については、読み進めるうち半ば頃で気づくが、気づいたことで、少年たちの選択がなおのこと心に響く。「出城料」を支払い、大切なものを忘れたことさえ忘れて生きていくか、大切なものを胸に抱いて城に残るか、どちらが正しいかはわからない。読了後、自分にとっての「出城料」がなんなのか、思いを巡らせた。

  • とあるサイトの感想を読んで惹かれました。
    よかった。悲しくも切なくもあり。
    いい本に出会えました。

  • 一気読了。心の震えが止まりません。
    北海道の日本領海外に聳え立つ塔、四龍海城。干潮時に迷い込んだ者、拉致された者が城を出るには「出城料」が必要。
    手を伸ばせば届きそうな日常と限りなく隔たっている…個人的に理想的な異界モノ。
    原題『四龍海城』も魅力的ですが、改題『君の波が聞こえる』は秀逸、読了後グッときます。
    磯の匂い、自然の豊かな色彩、肌の温もり。吃音の悩み、調子外れの歌やラジオ、そしてトランペット…波=音色として、聴覚メインに五感を揺さぶられます。
    夏休みに再読必至。
    BGMは「フライデー・ナイト・ファンタジー」。

  • タイトルの意味が読み終わってわかりました!

    関さんの267ページの言葉にはグッときました(u_u)
    確かに、そうなのかもなって納得しちゃいましたね!
    残念だったのは、後半が予想できてしまったこと。
    誰でも予想できそうな結末で、ちょっとだけ拍子抜けです。
    でも、ミステリーじゃないので問題ないんですけどね。
    個人の好みです!

    それ以外は、結構好きな一冊です!

  • 乾ルカさん とゆう 人を知った
    初めの本です。たまたま 立ち寄った 本屋さん
    で たまたま手に取った 本です。
    我を忘れて 時間を忘れて 読み終えました。
    悲しくて 切なくて でも どこか
    希望のある お話でした。

    心にささる 何か 鋭いものが
    3日ぐらい 抜けませんでしたょょ。

  • 金曜ロードショーの曲、どんなだったかすっかり忘れちゃってたから、検索して聴き直して、とても懐かしい気持ちになりました。あの曲を言葉で表現すると、こうなるんだなぁってしみじみと感じました。

    全体的に先に読者に気付かせようとして書いてあるようなので、大きな驚きはありませんでしたが…ラストの貴希の選択が悲しかった。

  • なんで…なんで…となんとも言えない最後。

  •  3.11以後多くの作家が「かけなくなった」という。本書の作者は、逆に未曾有の脅威に「書いて」抗ったひとりのようだ。
     四龍海城がなんなのかは最後まで明かされないが、なんとなく海や波の擬人化を思わせて心騒ぐ。
    *********
     吃音のある健太郎は、迷い込んだ四龍海城で、貴希と出会った。城に閉じ込められ、出るには出城料が要る。一体出城料とは?という話。

     前半の鬱屈とした雰囲気漂う中で、健太郎と貴希が友情を育むやりとりは、うぶで不器用で、かわいらしく、思わずにやけてしまった。
     後半から参戦した関も興味深く、ふたりがめざめ成長するのに一役買っているにくいキャラ。嵐が吹くように物語を進めるだけ進めて行ってしまった。
     また天野の心変わりも女の心情としてリアリティがあり、このファンタジーでありながら、リアルと隣り合う異界のちぐはぐな気持ち悪さこそ、この作者のダークな部分に拍車をかけていると思う。

     結末に関しては帯のネタバレのお陰で、心の準備ができていたが、やるせない。例えば、互いを忘れてしまっても再び出会うチャンスに賭けられないものかと考えずにはいられなかった。ただ、貴希には母がなく、父には虐待を受けいる。陸を切望する健太郎のポジティブさとは真逆の心境である。
     彼は、二度と戻らない時間のとりこだった。失うということは、その場限りの痛みではなく、時間をかけて大きくなる空虚感を抱え、その痛みを何度も反芻する辛さまでが含まれる。
     彼は失くす痛みを知るが故に、歳よりも聡く、脆かった。
     痛みに恐怖して、あるいはすきまを埋めてくれる健太郎という存在を奪われまいとして、ああいう決断をしてしまったのは致し方ないのかな、と思った。

    *******
     この本を買った書店では、12色の文庫カバーが選べる。いつもは寒色ばかりだが、今回はなんとなく目の覚める黄色を選んだ。そういえば昔、高いファの音が出せずに毎日毎日特訓した楽器はこんな色だったかもしれないと思い、読了した。

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君の波が聞こえる (新潮文庫)の作品紹介

一学期の終わりの日、ひとりぼっちで海を見ていた健太郎は、沖に浮かぶ謎の城に迷い込む。そこには同じように囚われた人々がいた。元の世界に戻るには「出城料」が必要だという。それはお金ではない何からしい。健太郎はもう一人の少年と次第に心を通わせ、誓いを立てる。二人でここを出るんだ、初めて見つけた友達だから――。思春期の友情が胸に響く幻想小説。『四龍海城』改題。

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