そして二人だけになった―Until Death Do Us Part (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101394312

感想・レビュー・書評

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  • オチの雰囲気は好きだけど、バルブ内でのそれまでのワクワクした展開に比べるとどうしても格落ち感は否めない。

  • おぉ、もう、森ワールド全開って感じでした笑

    大好きです。
    ミステリそのものよりも、挿入される哲学的テーマが本当に好きなんです。難しいですけど。

    物理学的な説明はほとんどわかりませんでしたが、今回は「視点」というのが全体のテーマにあるということはおぼろげにわかりました・・・。なんとなくね。


    ミステリの本体に関しては、途中でトリックが分かりました(笑)
    視点に注目するというヒントと、叙述トリック使っているオーラがあからさまに出ていたので、そこから何とかたどり着けました。

    と、思いきや

    最後の最後のどんでん返しは、全くわかんなかったです。四季さんのことがあるから、森ファンなら気づいてもよかったかもしれませんが、さすがにちょっとびっくりしました。

    読後感も含めて、とても満足ゆく作品でした。

  • ラスト一歩手前、綾辻行人氏の「殺人鬼」を連想したのですが、ラストのラストで読者をポカーンとさせてくれます。
    こういうラストは嫌いではないのですが、読み返すと色んな箇所(特に有佳のパート)に疑問を覚えます。
    全体的には私好みのわくわくどきどきクローズド・サークルミステリーでした。

  • このアンフェアなミステリ感がはまれない原因なんだってあとがきを読んでわかった。
    好きな人は、この大どんでん返しが好きなんだろうな、と。

  • クリスティの例の小説にひっかけたタイトル通り、限定された空間で登場人物がひとりひとり殺されていく、定番ミステリー…
    かと思いきや、そこはやはり森博嗣。
    予想をはるかに超える結末に驚きます。
    だ、大胆!

  • さくさく読み終えた。

    はずだったのだが、ラストのどんでん返しにより、わたしの理解力をはるかに超えた内容に一旦思考停止。

    ネットで解説を読み、ようやく腑に落ちた…ような、そうでないような。

    真実や、何が正しいか、何が本物かなんて本当は誰にも分からなくて、正解はひとつじゃない。
    ただ、自分がそう思うのなら、きっとそれが正解。
    森先生のそんなメッセージが聞こえたように感じた。

  • 自分で自分を殺すのではなく
    自分の人格に、別の人格の自分を殺させる

    「大人になる」
    ってことだって
    きっとたぶん
    「大人の自分」が「こどもの自分」を殺しただけのことかもしれない

  • オチがなぁ。。。
    一瞬読めてたんだけど、そう落とすならなんでもありじゃんなんて。。。もうちょっとスッキリしたかったですが、途中までの雰囲気はすごくよかった。面白かった。

  • 【個人的読書記録】

    話が進んでいくなかで、物語の全体が見えてきてスッキリしていくのに、この物語はどこかスッキリしないまま読み進めていた。

    後半に入って外の世界に出てきても、やっぱりどこかスッキリしない感じがしてたけど、えっ?!と驚く展開に…

    読み終わって見るタイトルは、読む前には感じなかった淋しさを感じた。

  • 対象との距離感は自分と似ているが、視点がもっと広角で移動がシャープ。真相にたどり着けないのは、与えられている情報をちゃんと処理できないからというのが明らかだから、悔しさよりいい勉強になりましたという思いになる。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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