迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.83
  • (240)
  • (241)
  • (361)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 2070
感想 : 198
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101394336

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 3.5
    百年シリーズ第2弾。人口が減り転々とした都市社会が形成されてるような世界。サエバミチルがクジアキラが生前訪れていたモンロゼに。前作のデボウスホの母メグツシュカが女王。首切り殺人。冬眠技術を使って知らずにウォーカロンに出された頭脳が自身の体を殺させる。一つの頭脳で二つの体。ミチルはクジアキラの体に、ミチルの頭脳だが、ウォーカロンであるロイディ側に頭脳がある。ミチル、デホウはクローンらしい。クローン技術、冷凍技術や人工冬眠。ウォーカロンの体と人間の頭脳をもつ存在。その切り分け。永遠が見え始めるようなテーマ。
    メグツシュカが島を回転させ一夜にして島の周囲の状態をかけ人工な分離を仕掛ける、もう生きていないことを示唆するあたり、マガタシキを想起させる感じ。

  • 4

  • こちらも再読。忘れていた登場人物にふふり。
    そういえば森さんの本は色々好きだけれど、人に勧めるのは決まって百年シリーズです。

  • 森博嗣百年シリーズ第2作
    前作とこの作品だけが新潮社から出ているようだ。新しく講談社から出たようなので、このシリーズ一式講談社へ移行したのかな。

    今回も美しい女王が住む、伝説のイル・サン・ジャックという謎の島に、サエバ・ミチルと相棒ロイディが招かれる。やはりミステリーなので、奇妙な事件が起こるのであるが、そこは舞台が未来だからか奇想天外な結末という感想しかない。
    しかし、今回のミチルは前作に比べてなかなか推理が冴えているように感じたが、これはミチルが抱える特殊な状況がそうさせたのだろうか。現在から100年後くらいが舞台なので、やはりSFっぽいところがなんとなく魅かれる。SFとミステリーの両方を味わえるとは、なんとも贅沢な作品なのではないか。
    後、悪役と思った警官のカイリスが、なんかいいやつじゃないかというのが印象的だったな。

    さて、ここの女王はメグツシュカとな。メグツシュカ、メグツシュカ...、mgtsk...、うーむなんとなく、この女王様の雰囲気が...。
    GシリーズとXシリーズを読んでからの再読なのだが、最初に読んだときは気づかなかったことが結構あるものだ。しかし、森ワールドの壮大さには驚かされる。

  • 百年シリーズ第2弾。
    前作にも増して、楽しめました。

    森さんの描く
    この世界観が好き。

    今回は孤島が舞台。そこにいる女王は前作の女王の母。
    その島は一日一周回転している。
    島の周辺は一夜にして森から海へ。そして海から砂漠へと変わってしまう。それなのに、そのことに大した興味も持たない街の人々。

    本物の人間とウォーカロンが共存している世界。
    ミチルとロイディの会話と関係が好き。

    人間って何だろう?
    いつも漠然と思っている。
    生きてるって何?死ぬって何?
    心はどこにあるの?脳?体?

    そんなことを考えているのは自分だけではないんだなって思わせてくれる。
    でもやっぱり答えは見つからない。
    それが、それこそが生きるということなのかもしれない。

    第3弾も早く読もう。
    そして関連作品もあるみたいだから、それも読みたい。

  • 記念すべき、今年に入って読んだ100冊めの本はこちら。
    前作より好き。モン・サン・ミシェル行ったことがあるので情景をイメージしやすく、尚更かも。

  • 久しぶりに再読

    Wシリーズを読んでいて少しでも詳細が知りたくて読みなおした

    僕は最近寝たい
    ずっと寝ていたい
    寝ている状態が自然だとしたら、僕はもう怖い何かが無くなってしまったのかもしれない
    現実より夢の世界のほうが楽しい

    ミチルは誰のクローンなんだろう
    四季のクローンなのかな

  • またもや想定外のラストでした。。。

    機械であるロイディの会話が変化しているあたり、それ位の成長はAIとしてあるかも、と思っていたが。。。

    いよいよ人間とは何か、自我、イノセンス、
    自分には到底理解しきれない、というか、整理できない。。

    色々考えるのだけれど、考えていないような行動をとるミチル。

    今回こういった事例を体験して、どんな考え方をするようになるのだろうか。。

    女王の存在も、自分の意思なのか、もっと上の立場の人間に命じられているのか。。

    なんか凄く硬い文章になってしまったが
    本作はとってもふわふわしているのが不思議。。

  • ロイディとの会話がどんどん面白くなってる。
    メグツシュカが真賀田四季でミチルがミチルなのかな。とか今まで読んできたところなんかも想像すると楽しい。こんな設定ありえないけど、引き込まれて一気読み。

  • M&Rシリーズ-2。メグシュツカ。
    存在。

    蔵書、電子書籍

全198件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森博嗣の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ZOO
乙一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×