超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101395227

感想・レビュー・書評

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  • 殺人事件を描く推理作家をテーマにした短編集。どれも秀逸で、本当にアイディアが豊富なのだなあと脱帽する。
    これほど笑った小説は初めて。
    ブラックユーモアだが読後感は良好。
    原稿を次々書き直すたびに、はちゃめちゃになっていくシーンなど、作者の作家としての力量がたっぷり楽しめる。

  • 小説家や編集者が出てくる短編集でした。◯笑小説シリーズが好きなのでこの本も楽しく読みました。
    超理系は印象的でした。

  • 珍しく東野圭吾さんの本を買ってみました。
    変わり種と聞いているので、意表を突かれる展開を期待します。

    作家に関わる推理短編集。
    老化の進む高名な小説家。それにほとほと呆れつつもなんとか小説を仕上げようとする担当編集者の葛藤を描く。…「超高齢化社会殺人事件」
    売れない小説家で松井の書く連載小説にリンクして、連続殺人事件が発生する。
    続けざまに起こる事件の一方で、松井の小説の売り上げは鰻登りとなり、松井自身も夢のようなひとときを経験することになるが…「超予告小説殺人事件」
    ミステリ小説の評論家である門馬は、山積みの本を目の前にして途方に暮れていた。
    そんなとき現れた怪しげな男黄泉が、門馬に「ショヒョックス」なる書評を作成する便利な機械を提示する。…「超読書機械殺人事件」
    他全8編。

    ブラックユーモア全開の短編集でした。
    全編通して、実際に小説の作成に取り組んでいる小説家や編集者といった書籍関係者をモチーフにして描かれています。
    平成16年に刊行された書籍ですが、当時から出版業界に蔓延していたであろう様々な疑念や批判を背景に感じることができます。
    個人的には、「超予告小説殺人事件」と「超読書機械殺人事件」がおもしろいと思いました。

  • 小説の書き方の見本を教えてもらってるような。
    これを読んでしまえば、全てマネになってしまうような・・・

  • ミステリ作家の苦悩?を面白おかしく書いた短編集。どれもオチが秀逸で面白い。ミステリ作家がボケてしまったら…超高齢化社会小説、とにかく長い小説が持て囃される…超長編小説殺人事件などなど。

  • 作家を主人公にしているのですが、、、いまいちでした。

  • 何でも超がついてるけど制作サイドのエピソード。作家の苦しみが少しわかった気になる。

  • 超高齢者〜は爆笑して読めなかったです。
    愉快な話が多くて楽しんで読める本だと思います。

  • 初東野圭吾の本で、ドキドキして読んだ。なんかこの人の小説はいつも最後の最後でだまし絵にかかっていたような気分にさせられた。階段を登ってるはずなのに降りてて、床を歩いてるつもりが天井だった。だから読んでて面白かったんだけど、所々理系の話や説明くさい文は飛ばしたくなっちゃうので私には合わないのかもしれない笑

  • いわゆる本格モノのミステリーをちゃかしたかんじのミステリー。巷では評判が悪いらしい。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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