- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101396224
感想・レビュー・書評
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過去の声を聞く事ができる杏子。警察やら色んな人と出逢って、色んな事件に巻き込まれながらも過去と決別して強く生きて行こうとする姿勢に憧れます。東海林の優しさがナイス(^◇^)
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死者の残留思念を聞く力を持つジャズシンガの杏子。
だがその力は,かつてDVが原因で離婚したヤクザの元夫が近くにいるときにしか発揮しない。
ある事件に協力したことをきっかけに杏子が変わっていく連作ミステリ。
ありがちなサイコメトリものと違い,能力がもたらす結果は地味~なのだが,些細なきっかけからの事件解決や,周囲への影響,杏子の再生が上手く書けていた。 -
ツラい過去がきっかけで、死者の声が聞けるようになった主人公。
でも、その声を聞くためにはツラい過去の感情を思い出さないと聞くことが出来ない。
様々な事件を通して、少しずつ過去から抜け出して成長していく。
切ないけど、読後感は良かった。 -
20090817
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自分の特殊能力と、それを発揮する時の精神的疲労。
主人公の、過去を乗り越えていこうとする姿や、周囲の登場人物も好きだった。 -
切なさと勇気をくれる。
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残響を聞き取る女の人のお話。最初は重たいだけの話でしたが、最後に向かうにつれて遠くに光が見えてくるような感じで面白かったです。 話自体はつながっているけれど、短編集みたいな構成。
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ヤクザの元夫に虐待された経験を持つジャズシンガーは、過去に交わされた会話を残響のように聴く能力を持つ―――それは虐待を重ねた元夫への恐怖から発現した能力だったが、時効直前の事件への協力を求められたことをきっかけに、少しずつ再生への道を歩み始める。ミステリからSFまで幅広いジャンルを描く著者らしい作品。あっさり読み終えられてしまいますが、読後感の悪くない本です。
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小さい頃一度くらいは憧れたことのある超能力。そんな不思議な力を哀しい事情から得てしまった主人公の痛みがリアルに伝わってくる作品でした。