親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

  • 237人登録
  • 3.69評価
    • (14)
    • (43)
    • (41)
    • (2)
    • (0)
  • 33レビュー
  • 新潮社 (2007年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397245

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
浅田 次郎
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 親子・家族の情をテーマにした市井ものアンソロジー。

    時代小説ってほとんど読んだことがないんですけど、内容もボリュームも取っつきやすそうだったのでお借りして来ました。5編全部面白かったです。

    「おっ母、すまねえ」(池波正太郎)
    岡場所上がりの継母と継子のすれ違い。
    親子って、血のつながりって何だろう?と考えさせられました。

    「邪魔っけ」(平岩弓枝)
    妹弟から冷たい仕打ちを受ける行き遅れの長女の行く末。
    私自身が長女なだけに、読んでいて辛くなる事もしばしば。救いのあるお話で良かった……!

    「左の腕」(松本清張)
    料理屋に奉公した十七の娘とワケありの老父とに降りかかる難儀。
    最高!!!めっちゃかっこいい!!!普段はしょぼくれてるのに本気出したら超強いじいちゃん大好き!!!出典『無宿人別帳』も是非読みたいです!!!

    「釣忍」(山本周五郎)
    元芸妓の女房を持つ棒手振り魚屋の定次郎は、実は大店の次男坊。
    私てっきり為吉がらみの三角関係か何かになるんじゃないかと邪推してたんですけど、全然違ったし何ならクライマックスでおはんと一緒に「おまえさん!!」ってなってしまいました。

    「神無月」(宮部みゆき)
    病弱な八つの娘のいる畳職人は高額な薬代を稼ぐために……。
    これだけ再読。とにかく切ない。岡っ引きと居酒屋の親父の雰囲気がすごく好き。読み終わってから気付いたんですけど、この本の表紙が「神無月」の父娘なんだなあ……。

  • 「神無月」が良かったです。特にラストの文章には、しびれました。

  • 江戸市井もの
    時代小説の名手5名による短編アンソロジー

    「親不孝」がテーマの、家族の形を描いた
    じんわりとくる掌編集です

  • 家族の間柄をテーマにした時代小説のアンソロジー。
    大御所ぞろい。
    読みやすく、趣も深く。

  • まさに親不孝としか言いようがない。中には子供当人じゃどうにもできない親不孝もあるんだけど(宮部みゆきのとか)。やはり私は市井ものだと山本周五郎がダントツで好きかな。平岩弓枝の「邪魔っけ」は、えーそんなのアリかよ、って思ってしまった。でも人間の頑張りって往々にしてそういうもんだよなあ。忘れてた。

  • 市井もの。池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆきによるアンソロジー5編。感涙必至と裏表紙にあるが、それは煽りすぎ。文章に傍点多すぎ、煩わしい。★は厳密には3.5。

  • 時代小説の名手の短編が5本入ったアンソロジー。どれも短くて読みやすく、おまけにほろりとくる作品揃い。暇つぶしに読むにはもってこいの本。

  • 5名の大御所の時代小説。「釣忍」と「神無月」は再読。親子の情を描いた秀逸な短編。収められた底本を引っ張ってきたい衝動が起きる。13.9.22

  • 大御所揃い!!
    ただ 大御所だけに 短編でわ 物足りない〜(;_;)/~~~
    初めて読みました 松本清張さん!! ぐっときました。

  • 池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆき
    庶民の生活を描いた市井物の時代小説。親と子や家族の絆をテーマに書かれたものを集めている。どの作品も、それぞれの作家の持ち味がでていて素晴らしい。

  • 時代小説のアンソロジー。池波正太郎と宮部みゆきの短編は再読。この中では平岩弓枝の「邪魔っけ」がよかった。

  • 長屋もののアンソロジー。
    時代小説が好きな人は、各作家の短編集などで既に
    読んだ作品が収録されていたりするので、初心者向けかも。

    表題のとおり、ハッピーエンドばかりではないですが、
    有名な作家が書いた長屋ものを一度に読めるので、
    時代モノ初心者の方には軽めの入門書としていいのではないでしょうか。

    作家によって読みやすい時代モノ小説などわからないことから、
    時代モノを嫌煙するのはとても残念なことです。
    特に、本書収録の平岩弓枝「邪魔っけ」は、
    がんばっている現代女性に是非読んで欲しい。

  • 江戸時代の町人達の人情話を描いたアンソロジー。
    ぱっと目を見張るようなどんでん返しや大きな波はありませんが、じんじんくる悲しさと温かさがどれも詰まっています。
    お気に入りは「邪魔っけ」。中でも一番救われたような気がする後味なので。

  • 池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆき。
    古本屋で見かけ、「え、この作家5名?すごい!」と名前に魅かれて買ったんだけど、当たりでした。私が批評するのはおこがましいの極みですが、このアンソロジーはかなりの粒ぞろい♪
    義理の親子、兄弟姉妹、夫婦、父娘。さまざまな形で、江戸を生きる庶民の家族のつながりを描いた作品が収録されている。

    〇おっ母、すまねえ(池波正太郎)
    岡場所から足を洗い、堅気の男と所帯を持ち、なさぬ仲の息子を実の子として育ててきたおぬい。亭主が死んで再婚することになった途端、息子はぐれて手がつけられなくなる。おぬいはかつての朋輩のお米に相談、仕掛人を使うことをすすめられる…

    実は今まで読んだことがなかった池波さん。文章の流れは阿刀田さんのに近い感じを受けた。
    舞台は江戸なのに、現代でもありそう…なんて思ってしまい。想いがすれ違った挙句の皮肉な結末。

    〇邪魔っけ(平岩弓枝)
    幼い弟妹のために身を粉にして朝夕働き、嫁ぎ遅れたおこう。しかしその弟妹たちからは邪魔者扱いされる、

    身近にいすぎると見えなくなるけれど、いなくなって初めてわかるありがたみ。気づくのが遅すぎなくてよかった。

    〇左の腕(松本清張)
    飴細工を売って貧しく暮らしていた卯助とおあきの父娘は、料理屋で奉公をするようになる。しかし卯助には隠している秘密があり、そこに性悪の目明しにつけいれられ・・・

    松本さんが、こういう時代物も残していたとは知らなかったー。
    このお話が収録されていた「無宿人別帳」を読んでみたくなった。

    〇釣忍(山本周五郎)
    しがない棒手振りの定次郎は、実は越前屋の次男坊だった。
    もと芸妓のおはんと、つつましく暮らしていたところに、越前屋の長兄から戻って店を継ぐように言われる。

    山本周五郎といえば、私の中では古典の部類です。
    定次郎を思って送り出すおはんも、そんなおはんの気持ちを慮って一旦は越前屋に戻る定次郎も、それぞれにじんとした。この話が一番よかった。

    〇神無月(宮部みゆき)
    年に一度、病弱の娘のために、神様のいない神無月に盗みを働く男。
    盗みのつながりに気づきその盗人を追う岡っ引き。

    これはどこかで読んだことがあったなと思ったら、「幻色江戸ごよみ」の一編でした。最後の一文が好き。

  • 「鬼平・・」の池波さん。たった30数ページですが、秀作です。登場人物名が「お米さん」じゃなければ、もっと良かった。現代人だからつい「オコメさん」と読んで気がそれてしまうので<-

  • 粒揃い、まさに文字通りの傑作選。
    並べて読むと当たり前だが各作家の個性がよく分かる。
    また平岩弓枝除く(あまり読んだことがないので)全作家については、収録作は決して一般的には代表作ではないだろう。
    この点でも収録された作家の力量が窺い知れる。
    下手な作品を読むより良いと思う。

  • 泣ける。
    山本周五郎"釣忍"が一番よかった。

  • 松本清張の「左の腕」が特に面白かった。この短編の収められている「無宿人別帳」がほしくなった。

  • 2011.11.15(火)¥157。
    2011.11.18(金)。

  • 親と子、家族をテーマにした、市井もののアンソロジー。

    (ネタバレ)
    ◯「おっ母、すまねえ」
    (池波正太郎)
    岡場所あがりの継母、おぬい。亭主が亡くなり、再婚する事になった時、実の子のように可愛がってきた息子がぐれて手がつけられなくなってしまう。悲しいすれ違い。

    ◯「邪魔っけ」(平岩弓枝)
    働き者で器量のいい長女おこう。
    銭勘定だけが生きがいの次女おせん、働きもせず、女師匠のツバメになっている弟栄吉、そしてこの子だけは…と望みを持っていた一番下のおかよまでもがおこうのことを邪魔に思うように。
    おこうが嫁にいって初めて彼女の有り難みがわかる。

    下の妹、弟たちが憎たらしすぎる。でも読了感はよかった。

    ◯左の腕(松本清張)
    飴細工の商いをしていた卯助とおあき親子。人の口利きで料理屋へ奉公することになり、楽な暮らしができるようになる。しかし、卯助は無宿人であり、目明しの麻吉に目をつけられてしまう。

    ◯釣忍(山本周五郎)
    棒手振りとしてつつましくもおはんと幸せに暮らしていた定次郎。
    しかし、ある日突然兄の佐太郎がやってきて、勘当された家に戻るよう頼まれた。
    悲しい気持ちを押し殺して戻るよう説得するおはん。
    彼の決断は…。

    ◯「神無月」(宮部みゆき)
    年に一度、神無月にだけおこる押し込み強盗。
    父親は、病弱な娘のために、神が留守になるこの月にだけ盗みを働くのだった。

    どの話もすごく切なくて、短編なのに深い。家族っていうのは、どの時代でもこういうものを孕んでいるのだなぁとしみじみ思う。池波正太郎、平岩弓枝など有名なシリーズの印象が強くて、(そしてそれが多大な量なので…)、今まで敬遠していたのだけれど、もっと読んでみたいと思った。

  • そうそうたるメンバーの市井もの。さらさらとすぐに読める。桜庭さんの読書日記に出ていて読んでみた。(そういえば今回の読書日記には時代小説がところどころにでてきたが、前回はあまりなかったような気がする。やっぱり『伏』を書いていたからだろうか?)私には作者と作品がシャッフルされてもあまりわからないかもしれないな。でも女性二人はわかりそう。特に宮部作品はサスペンスといった趣があって、他作品とは違う。人によって好みがわかれてしまうかもしれない。私はというと、読んでいるはずなのに覚えていなかった・・・

  • 池波正太郎「おっ母、すまねえ」(講談社文庫『殺しの掟』)
    平岩弓枝「邪魔っけ」(角川文庫『ちっちゃなかみさん』)
    松本清張「左の腕」(文春文庫『無宿人別帳』)
    山本周五郎「釣忍」(新潮文庫『松風の門』)
    宮部みゆき「神無月」(新人物往来社・新潮文庫『幻色江戸ごよみ』)

    p.194《底本一覧》より

  • ・12/20 読了.こういう人情物は会話が多いせいかあっという間に読み終えてしまう.でも泣くのを覚悟していたんだけどいまいち感動に欠けると思った.ええ話しやというところで止まってるので、いまいちかも.いかにもお涙頂戴物も考え物だけど.

全33件中 1 - 25件を表示

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

親不孝長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする