まんぷく長屋: 食欲文学傑作選 (新潮文庫 い 16-111)

著者 :
制作 : 縄田 一男 
  • 新潮社
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本棚登録 : 55
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397306

作品紹介・あらすじ

あまりに美味いのは危険じゃ。池波正太郎「看板」、筒井康隆「人喰人種」、尾崎 翠「アップルパイの午後」、山田風太郎「慶長大食漢」、伊藤 礼「狸を食べすぎて身体じゅう狸くさくなって困ったはなし」、火坂雅志「羊羹合戦」、日影丈吉「王とのつきあい」

感想・レビュー・書評

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  • 食欲文学傑作選とうたわれたアンソロジー。ただ食べ物が出てくるだけではない、油断のならない本でした。タイトルで察せられるものもありますが、人を選ぶ内容もあり、読んでて少しぎょっとしました。「アップルパイの午後」「羊羹合戦」が好きな感じでした。

  • 色んな作者による短編集
    皆さんと同じ意見で、火坂先生の羊羹合戦がとても好きで、それきっかけで天地人を読む流れになった

  • 長屋シリーズ(?)アンソロジー。7つの短編。時代小説でないものも混じる。「羊羹合戦」が読みやすかった。火坂さんの作品を読んでないので、今度「臥竜の天」をよんでみたい。2017.8.27

  • 2014年11月刊。時代小説3編。現代もの4編の食欲をテーマにしたアンソロジー。副題に長屋とあるので、てっきり江戸ものかと思ったが、7編の短編の並ぶさまを長屋に見立てたものと思われる。読んでいると奇妙な感じになった。不思議なアンソロジー。

  • 「長屋アンソロジー」の新作です。七編の食にまつわる文学作品、中でも池波さんの「看板」、火坂さんの「羊羹合戦」はイイ。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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