迷君に候 (新潮文庫)

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著者 : 縄田一男
  • 新潮社 (2015年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397337

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迷君に候 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫の時代小説アンソロジーの作品。サディスト、性豪、軽薄、おバカな6人の迷君の姿を重鎮たちが描く。

  • 縄田一男編『迷君に候』(新潮文庫)読了。
    「ジャズ大名」(筒井康隆)
    「殺生関白」(柴田錬三郎)
    「晩春の夕暮れに」(池波正太郎)
    「桜田御用屋敷」(小松重男)
    「金玉百助の来歴」(神坂次郎)
    「忠直卿行状記」(菊池寛)
    シバレンや池波という昭和の時代小説作家の作品。読んだことがなかったので読んでみました。
    シバレンや池波に限らず、いずれもしっかりした日本語で書かれている点で共通しています。ストーリーの面白さはもちろん、美しい日本語がある(あった?)ということを改めて実感。
    「殺生関白」「桜田御用屋敷」は秀逸。
    「ジャズ大名」は『エロチック街道』、「忠直卿行状記」は『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』で、学生時代に読みました(もちろん文庫で)。あの頃は山下洋輔のハチャメチャ演奏に歓喜し、「ジャズ大名」もそのノリで読んだかな(映画は見てませんが)。
    「忠直卿行状記」は「藤十郎の恋」「恩讐の彼方に」の影に隠れてあまり印象に残ってませんでしたが、再読してしびれました。
    菊池寛が文藝春秋を創刊し、直木賞・芥川賞を創立したこと、今の学生さんは知らないだろうなあ。
    この本、学生さんにも読んで欲しいなあ。
    でもこの本の帯、いただけません。「その上司よりバカはいる」って、バカは小説の中ですが、上司は実際にいますので。(苦笑)

  • 書名の通り困った殿様を描いた6篇を集めたアンソロジー。
    筒井康隆、柴田錬三郎、池波正太郎、小松重男、神坂次郎、菊池寛の布陣はバランスも絶妙。
    ジャズ大名だけ既読で30年ぶり位の再読。城中の家臣が楽器(らしきもの)を持ち寄っての大ジャムセッションはやっぱ秀逸。セッションの夜が明けたら文明開化の夜が明けていたという落ちがいいね。
    菊池寛の忠直卿行状記は君主の孤独が描かれて短編なのに読み応え十分。

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迷君に候 (新潮文庫)の作品紹介

楽器を持った黒人が三名漂着した。牢で騒音をたてる彼らに興味を持った殿さまは、日頃嗜む篳篥の奏法を援用しクラリネットでセッションに加わり、やがて……(「ジャズ大名」)。春の夕刻、井戸端で身体を拭う百姓の女房の裸身を覗き見て、思わず突撃した大名は、減封国替の憂き目に遭うのだが……(「晩春の夕暮れに」)。小名から関白・将軍まで。選び抜かれたバカ殿たちの大狂宴。

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