- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101408132
作品紹介・あらすじ
「そちは何年何十年生き延びようと、四十七名の一人である」-。吉良上野介邸に討ち入った赤穂四十七士の中でただひとり、生き残ることを大石内蔵助に命じられた足軽・寺坂吉右衛門。ある時は遺族の相談役として東奔西走し、またある時は生命を賭して公儀へ自訴し…。複雑な思いを胸に、元禄義挙の生き証人として残りの人生を生きた男の17年間を描いた「もう一つの忠臣蔵」。
感想・レビュー・書評
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ふむ
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読んでいると自然と目頭が熱くなることが度々ありました。
一方で、こんなにも部下から慕われ、そして部下を愛する上司は今の時代にはいないなぁと思いました。
死ぬことより生き続けることのほうが苦しい、いっそ死んでしまったほうが楽だったかもしれない。しかし、生きることがお役目。吉右衛門がお役目を果たした時、胸を張って内蔵助に報告できることを切に願う。 -
2014年12月5日読了。
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(2000.03.01読了)(1999.11.26購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
「そちは何年何十年生き延びようと、四十七名の一人である」―。吉良上野介邸に討ち入った赤穂四十七士の中でただひとり、生き残ることを大石内蔵助に命じられた足軽・寺坂吉右衛門。ある時は遺族の相談役として東奔西走し、またある時は生命を賭して公儀へ自訴し…。複雑な思いを胸に、元禄義挙の生き証人として残りの人生を生きた男の17年間を描いた「もう一つの忠臣蔵」。
☆関連図書(既読)
「峠の群像(一)」堺屋太一著、文春文庫、1986.12.10
「峠の群像(二)」堺屋太一著、文春文庫、1986.12.10
「峠の群像(三)」堺屋太一著、文春文庫、1987.01.10
「峠の群像(四)」堺屋太一著、文春文庫、1987.01.10
「四十七人の刺客」池宮彰一郎著、新潮文庫、1995.09.01
「元禄繚乱(上)」中島丈博著、日本放送出版協会、1998.12.10
「元禄繚乱(中)」中島丈博著、日本放送出版協会、1999.04.25
「元禄繚乱(下)」中島丈博著、日本放送出版協会、1999.09.25 -
私が江戸に興味を持つようになったのは所謂『忠臣蔵』がキッカケである。赤穂浪士に興味を持ち、討ち入り、武士の生き様に惚れ惚れした。
そんな中心の話とは少し離れて、この話は生き証人として、生き残る事を託された足軽風情な侍のお話である。
結局は、誰が四十七人目の浪士なのか、最後の最後で解る。
武士の鑑などと何かと持て囃される忠臣蔵の人々だが、この小説では逐電した人々、又その遺族達の苦労や苦悩が描かれている。
やっぱり忠臣蔵が好きならこれは読んでおかないと・・・と今更ながらに購入した本。
そういえば映画「四十七人の刺客」を地上波で観たっけ。