日本の川を旅する―カヌー単独行 (新潮文庫)

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著者 : 野田知佑
  • 新潮社 (1985年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101410012

日本の川を旅する―カヌー単独行 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • わくわくする本です!

  • 相当良い。体験の質(人生の送り方)も文章のうまさも、とても魅力的。会って話がしてみたいと思った。

    これだけ日本の川をみてきた(漕いできた)人に東京の川はひどいひどいと言われると、ああ東京なんかで何をやっているんだろうという気持ちになる。日本じゅうの川を訪ねないと!と思わずにはいられない。そして川とのかかわり、川沿いの人々とのかかわりを愉しもう。関係性が、世界を、街を、人生を、豊かにするのだ。

    ともあれ、多くの宿題を頂いた気分のする本だ。

  • 旅をしながら本を売る放浪書房さんで出会った1冊。
    放浪書房で出会わなかったら、絶対出会えなかった気がするので、手に取り買ってよかったー!

    一見すると冒険の記録のよう。冒険の記録だけなら、興味もてなかったかもしれない。

    日本の風土、日本人の暮らしを、流域を旅しながら眺めていく。
    ちょうど、宮本常一の本を読んでおり、民族学としても読める本。

    前に、お付き合いしていた、鮎漁師の彼が言っていたことを思い出した。
    日本の川が、流域の工場、生活排水で汚れていること、ダム建設によって、川の水量が減ってしまって、汚染が進むこと。
    川に流れ込む山林の荒廃、川そのものを三面護岸でコンクリートで覆ってしまっていること。全ての要素が絡んで日本の川はめちゃくちゃ。
    漁師の嘆きを聞いてて、悲しい気持ちになった。

    川は危険なところ、川は汚いものを流してくれるところ。
    日本人の生活から川が遠いものになってしまったように思うけど、本来川と共に生きてきた・・。
    川を旅する著者の言葉には、共感できるものがあった。
    都市生活を営む多くの日本人には、そんなことさえ知らないんだろうなぁと思った。(自分も含め)

    川で地域を旅する本、おすすめ。

    この本が書かれたのが1985年。なんと長良川河口堰ができる前で、河口堰ができて、川環境は破壊されてしまう・・と著者は嘆いていました。
    河口堰が出来る前の長良川はほんとに素晴らしい川だったんだなと思った。本の発刊から30年、当時から失われた環境もたくさんあるんだろうと思う。

  • 川を通じてここまで日本の現状を具体的に表現する様が素晴らしい、と同時に、今後の日本の行く末が恐ろしくも感じました。
    もうこれ以上人口は増えなくていいんじゃないかと本気で思います。

    ウィルダネスが失われ、人との関わりで学ぶ事が希薄になってしまったこの国。工夫を忘れ社会システムに依存することで快楽を得る人生。

    わたしにとって、これから進むべき人生の一助になる1冊でした。

  • 20130612
    いい本だ!と心底思った。

    便利さと引き換えに、失ったものがたくさんある。

    「日本の川を行くのは哀しい。それは失われたものへの挽歌を聴く旅だ。」

  • 1998年7月30日読了。

  • 鮎と並んで泳いだ夏

    青い青い8月の空

    冷たい水



    川で聞いた
    たくさんの音

    忘れないと思う。

  • 日本全国の川をカヌーでゆっくり下りながら見たもの、感じたこと、出会った人たちのことなどを記録した冒険旅行記。日本古来の美しい自然の風景や、それが壊されゆく様を、著者独特の力強い言い回しで書き綴っています。私の住んでいる街の近くの川も載っていて、とても興味深い内容でした。

  • カヌーに乗りたくてしかたない。

  • 川とか自然とか、環境とかカヌーとか
    全く考えたことも無いころに手に取ってみた本。
    こんな生き方をしている人がいるんだ、とか
    作者の考え方にも、ずいぶんと感心させられた本。
    出会えてよかった。

  • 〜いざ原野の光の中へ〜

    テントの外で夜通し鳥が鳴いた。
    屈斜路湖畔の第一夜。
    北海道の夏は午前三時には東の空が明るくなる。
    焚き火を起こし、熱いコーヒーを啜った。一面の濃霧。
    七月だが朝夕はセーターにジャンパーを着込むほど寒い。
    八時頃、霧が晴れて、青空がのぞいた。
    ‐中略‐
    確かに川旅は「男の世界」である。
    自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、
    孤独で、いつも野の風と光の中で生き、
    絶えず少年のように胸をときめかせ、海賊のように自由で−

    ‐釧路川編より‐

    1980年代の日本の14の川。
    その川を折りたたみカヌーにキャンプ用具を積んで下る、
    川旅単独行のルポ。
    四万十川編もあります。

    今でも長い旅に出る時は、必ず持ってゆく一冊。

  • 独りでいながらも、心豊かに生きるカヌーイストのエッセイ。骨太の生き方に一度は触れてみて欲しい。

  • 野田さんがメジャーになるきっかけとなった、賞をとった作品。昔は日本の川もこんなによかったのか、と今では哀愁を感じますが、日本全国のアウトドア愛好者は必読の書です。

  • 尊敬すべき野田さんの代表作。古きよき日本の川を追い求め、言葉どおり水際族として日本の川をカヌーで旅したエッセイ集。現在もBE-PAL紙上において連載中。

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