魚眼漫遊大雑記 (新潮文庫 の 7-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101410029

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ、野田知佑さんの人生に憧れます。
    刊行は昭和60年の海外各地での体験談を程よいジョークを交え書かれたエッセイ集。
    今回はカヌーの記述は少なめであり、各国の現地人の傾向を楽しく描いていて、旅行に行きたくなる。
    「若さ」とは「馬鹿さ」の代名詞であり、恥多き青年時代、罪多き壮年時代を経て、悔い多き老年時代に入り、やっと人間は一人前になる。イギリス。

  • 野田知佑の釣りキチっぷりと各国に対する独断を楽しむ本。
    本書でブラックバスが美味いと書いてあり半信半疑で調べてみると、内臓と脂を取り除けば美味しく食べられるとのこと、スズキ目の面目躍如といったところか。ひと昔前は臭くて食えたものじゃない、なんて言われていたのに情報化社会様様である。
    そしてどこに行っても獲れる淡水魚がコイとフナ、どこにいてもブレないタフな顔ぶれだ。フナを食べるのは些か抵抗があるが、機会があればコイやナマズは食べてみたいものだ。

  • 2022年7月15日購入。

  • 2022年最初の読了。カヌーのイメージしかない著者だが、20代には世界中を巡るバックパッカーだった。しかし、名所旧跡には見向きもせず、水辺、水中での魚獲りが中心というのが著者らしい。本書前半は野田節全開の旅エッセイだったが、後半は職業的な旅レポの枠に嵌め込まれた感じの文体になった。あとがきは著者がまだ千葉県亀山湖に在住の昭和60年。奥付は昭和63年初版、平成5年14刷。

  • この時代だからこその冒険感がたまらなく魅惑的。
    若かりし野田さんのエネルギー、明るさ、優しさ、人懐っこさから元気を貰いました。

  • まだ本領発揮とは行かない本で、釣りについて語っていますが、野田氏はどちらかというと魚を手づかみする方が好きなのはファンならみんな知っています。

  • 1985年のエッセイ、世界のそれぞれの国々がガラパゴスだった時代、野田さんが自らそこに足を運び、その国と人々の特徴を面白おかしく綴っている一冊。
    魚眼とあるも釣りの記事はやや少なめです。
    良くも悪くもインターネットの出現で世界が完全にグローバル化してしまった昨今に対してだと、情報としてはちょっと古めかなって感じですがエッセイとしては面白いです。

  • ちょっと昔の肩を張らない気楽な世界の旅。着いた場所では、まず水に飛び込んで魚とり!

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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