オカルト (新潮文庫 た 75-3)

  • 新潮社
3.19
  • (16)
  • (16)
  • (113)
  • (10)
  • (4)
本棚登録 : 314
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101412337

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この中に「落とし物の神様」ていう話があって内容書くと長くなるので省きますが
    私これと似たような体験があるんですわ。
    高校生の頃の美術で、木を削ってニスとか塗って自分なりのキーホルダーを作る授業があったんですが、
    私当時好きだったロックバンドのロゴのキーホルダーを作ったんですわ。

    気に入ってたので学生カバンに付けてたんですが、ある日チャリで通学してカゴからカバン取ろうとしたら
    キーホルダーが金具のとこからちぎれてなくなってたんですわ。
    自分で作ったキーホルダーでしたから来た通学路をちょっと戻って探そうかとも思いましたが、
    その時点ですでに15分ほど遅刻してましたから、いやはや‥と思いながら諦めたわけです。
    下校時、あんな手製のしかも金具んとこからちぎれてるキーホルダー拾うやつなんかいないから落ちてるかも?
    なんて思いながら探しながら返ったんですが結局落ちてませんでした。

    で、東京出てきて一年目の時でしたかな、私学生だったんですが今でも覚えてるんですが
    渋谷駅の東急のビルの中から銀座線乗り場に行く登り階段あるじゃないですか?
    そこ登ってる時に、なんかジャリって踏んだ感触があったんですわ、なんだろうと思って足元見たら、
    高校生の頃に無くしたあの美術の時間に作ったキーホルダーだったんですわ。
    しかも金具んとこからちぎれてる状態で。
    私、驚愕したのと同時にいろんな科学的な可能性考えたんですわ、
    もしかしたら背中のシャツとかにひっかかって付いてたんだけど誰も指摘してくれなかったとか‥
    まあ絶対そんなことはないんですが、今でもNASAの原因不明Fileに「未解決」登録してあるイミフな体験ですわ。

  • わかるんだよな

    わかんねえな
    が混在してた。自分だけじゃないんだという安心とランディへの畏怖を感じる、そんな作品

  • 昔出合った言葉、この本だったとずっと思っていたけど読み返してみたら違ったみたい。

  • ・「いいんだ、なんでも。理由や理屈はどうでもいいんだ。今、こうして会っているってことが大事なんだから。君にはもう一人、パートナーがいる。よくわからないけど感じるんだ。でもその人は生きている人間じゃないみたいだ。その人っていうか魂が君をずうっとどこかから助けてる。こうして今夜会えたのも、そのおかげかもしれない」
    石井君はそう言って空を見上げるポーズをした。
    思わず私も上を見たけど、ホームの天井が見えただけだった。
    「とにかく、君に伝えたいことがある」
    石井君はぎょろりと目を見開いた。ああ、あの目だ。あの力のある目の光。
    十八年前とちっとも変わってない目だった。
    「いま、ちょうど君はゼロだ」
    「ゼロ?」
    「そう。プラスマイナスゼロ。十月三日が誕生日だったよね?」
    「よく覚えてるわね・・・・・」
    「今度の誕生日が第二の誕生日。一歳だ。新しい人生が始まる」
    「おお、すごいな・・・・・。ドラマチックだ」
    「君は三十六年かけて学んだことを、これから三十六年かけて形にしていくだろう」
    「あと、三十六年かけて、ってことは七十二歳までってこと?」
    「そうだね」
    「そっから先は?」
    私は思わず聞いた。
    「そこから先はわからない」
    「私は七十二歳で死ぬのかな」
    「そうかもしれない」
    あっけないくらい簡単に石井君は答えた。

    ・狂気ですらバランスなんだ。
    生きるためのバランス。

    ・数字の謎

  • 初めての田口ランディの作品がこれで本当に良かった。エッセイなのか詩集なのか小説なのかよくわかんなくなる書き方がさらにいい。この不思議な世界観大好き

  • 表紙にも見覚えがないくらい記憶にない。掌編だから?

  • あかね文庫より。久々の田口ランディ。これはエッセイなのかショートショートなのか。長さもバラバラだ、と思ってたら、あとがきに高校の時に書いたものを手直ししたり、書いた年代がバラバラなのだ、と書かれていた。どおりで。面白いのもあったけど、そうでないのもあり。霊的な力を持ってる人はいるんだろうと思う。私の周りにはいないけど。あぁ幽霊が見える人はいたか。ここに出てくる秋山さんみたいな人が知り合いだったら、何かあった時質問できていいのに。

  • 途中で投げ出してしまった。。

    2か月してまた手に取り読了。

    小説なのかエッセイなのか
    どこが事実でどこからが空想なのか
    わからなくなってくる。

  • 短編とも言えない短編。ショートオムニバス。
    新耳袋のようなものを期待していたが、日常から少しズレた体験があったことを小説的な語り口で綴った感じ。オカルトというならばオカルトなのかもしれないけど、求めていたようなものではなかった。

  • 何だか分からないけど不思議、っていう話の集まり。
    たまにはこういう感性だけで読む本も良いんじゃない。

全48件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田口ランディの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×