神様はいますか? (新潮文庫 た 75-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101412344

感想・レビュー・書評

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  • 諦めと救いが詰まった本。
    人と人とが分かり合えないのはなぜ?という問いに、分かり合えないという点だけで、分かり合えますという答え 。その後に、友達って何ですか?の問いに対して、「天使みたいなものかな」の返しが最高に好き。

  • 奇跡についての章がとてもよかった。
    私にもなにか奇跡が起きて欲しいと思いながら読み進めたところ、文庫版後書きに今まさに考え、答えを探していたことのアンサーが書いてあって、これが奇跡か、、と思えました。
    田口ランディさんのエッセイは本当に好きだ、心が疲れ気味の中貪るように読み、栄養となった感覚がある。

  • 魂とはデフォルトで入っているアプリケーションの総体をいうのではないか、というランディさんの言葉は、しっくりきた。瀕死の白鳥の話が特に好き。

  • 田口ランディらしさ爆発の人生相談風エッセイ。ランディさんの考え方感じ方が分かりやすく表現されていて、「ランディ気になるんだけど読んだことないなあ」って人にとっては敷居の低い入り口になるのでは。読めば、「こういう感覚の人が小説を書いたらどうなるんだろう」と思って、小説も読んでみたくなると思います。しりあがりさんの挿絵も秀逸。

  • 旅のお供として。エッセイというか、神様とか友達とか愛とか人生とかについての意見を書いたもの。いやー、田口ランディなんて久しぶりに読んだわ。いかにも田口ランディって感じだった。あのコンセントからの3部作、また読んでみようかな。うっすらとしか覚えてないけど、すごく衝撃的だったのは覚えてる。ああいうのの積み重ねで今の私はできているんだ、とこういう旅先でがっつり本を読み続けてると改めて思う。本を読む人間になれて良かった。

  • 飛行機で一気読みした。作者が勢いよくペンを走らせて(キーボードたたいて?)いるのが目に見えるぐらい、どんどん近づいてくるような文だった。

  • 【本の内容】
    私って何なの?愛って何なの?

    どうせ死ぬのに、なぜこうして生きてるの?

    「答えを求めて必死になっている自分」がいる。

    同じように一生懸命に考えている人たちに「私もそーなんですよ!」と言って、いっしょにささやかに、分かち合いたい。

    考えるって楽しいよね、って。

    私はどう生きたいか。

    何をしたいのか。

    まず自分で考えることから、始めよう。

    世界は呼びかけた者に答えてくれる。

    [ 目次 ]
    神様はいますか
    死んだらすべて終わりですか
    人と人はわかりあえますか
    友達って何でしょう
    魂は存在しますか
    私の身体は、私のものですか
    動物と人間はどこが違いますか
    人生に文学は必要でしょうか
    どうやったら大人になれますか
    愛は世界を救いますか
    奇跡はあると思いますか
    人生は生きるに値しますか

    [ POP ]
    ボクは子供だった頃から、何かあるたんびに神様にお願いをしていた。

    そして願いごとが叶うようにと、何か良いコトをしよう、何か良いコトをしようとやっきになっていたのを思い出した。

    その時すでに、業のようなものの存在を感じていたのだろう。

    形や色さえも分かるはずのない、漠然とした上の方に居るのであろう神様。

    ボクのアタマなんかじゃ、一生何者なのか分からないだろうけど、

    何かあるたんびに、話を聞いててくれてありがとうと感謝。

    本の内容は、読者から質問された問いに、答えていくと言う形のエッセー。

    「神様はいますか?」

    「魂は存在しますか?」

    「人生に文学は必要ですか?」

    「人生は生きるに値しますか?」

    と、結構ヘビーなテーマなのだが、そこをゆるりとやさしい言葉で紡いでいた。

    それができたのも、ランディさん自身がそういった哲学をせざる負えない、

    何か「業」のようなものを、背負って生きてきた人であるからだと思います

    だから、彼女の人生を語ることで、説得力が生まれたのだと思います。

    そういう意味では、田口ランディは文字を紡ぐことによって、

    業のような荷物を、降ろしていくことに意義を感じているのではないだろうか?

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ・なんで私は私なんだろう
    ・なんで私は生きてるんだろう
    ・どうして私として私は生まれてきたの

    私もたまーーーに ふと思い出したように考えることがありますが答えは結局出ない。
    生きて死ぬまで いつ死ぬのか分からないし、死んだあとのことなんかもっと分からないけど 考えるって楽しい。私もつねづね 悶々と解決しようのないことを考えたり すっごいくだらないことを理論する人もいないので一人論議してますが、(考えるってことは楽しいよね)って、ものすごく共感し、そして安心しました。

  • よくある疑問だが、はっきりとした答えがなかなかでないようなものを田口さんが答えている本です。

    本の裏表紙に書かれているように、一緒にその答えを考えてみようというのが趣旨なので、基本的にどの疑問も結局明確な答えはありません。ただ、考えてみる。他の人の考えを聞いてみるという感覚で読めば楽しい時間が過ごせる1冊ではないかと思います。

  • 各章構成は人生相談風。Q;神様はいますか?A;たぶん、いると思う…といったような。といっても実際に相談されておるわけではないのですが。テーマは死、友達、魂、大人、文学、愛、奇跡等々。著者本人が書いているように、40代のおばちゃんの視点で書かれたものですが、40代のおじちゃんである自分が読んでも、たまにどきりとする点あります。

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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