コンセント (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 198
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101412375

作品紹介・あらすじ

「その少年は、コンセントにつながったときだけ、動くことができるんだ」引きこもりの末に餓死した兄が残した謎の言葉。奇妙なビデオ映画。彼は私に何を伝えようとしたのだろうか。兄の死の謎を解こうとする私に、異世界への回路が開かれていく。それは、どこに繋がっているのか-。ベストセラーとなった小説デビュー作。現代を生きる人間の心の闇をリアルに捉えた、衝撃の長編。新装決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 金融ライターの主人公。
    引っ越ししたばかりの部屋で腐乱死体として発見された歳の離れた兄。事件性はなく自殺とされたが、生きることを放棄したような死に方が主人公は気になる。そして兄の死によって主人公の精神に変調が現れる。心理学的、精神医学的に解決しようと試みるが、それは自分自身と向き合うことでもあった。

    終盤の方向が想定外かつ悪い意味で機体を裏切られてなんとなく薄っぺらく感じてしまった。
    結局この主人公はなんなんだろうかとよくわからなかった。発狂した挙句、落ち着く先は格安の娼婦。それをどう感じれば良いのかわからない。

  • 主人公がどんどん狂っていく?覚醒していく様がスリリングに描かれていて、ページを巡る手が止まらない。ノンストップで3冊読み切ったら違う世界が開そう

  • なかなか人前で読むのは、難しい…というか困ってしまう本。

    暴いてほしくない心の襞を開かれるようで、心地悪いのだが、読み進まずにはいられない感じがした。

    心理学というのは、知らないと綺麗だが、触れるとあまりにもドロドロするんだな、と思った。

  • なかなか衝撃的な内容。

    周りの人にシンクロ、一体化し過ぎてしまう人をイメージしたら良いのだろうか。お兄さんのように生きづらい人がコンセントを抜いてしまうのは理解できる気がする。でもやはりこの世界は誰かと繋がらないと生きていけないのか。

  • 途中まで引き込まれたが、
    オチがなんとも言えない。

  • コンセントという言葉に興味を惹かれたが、読んでいっても何もわからなかった。つまらない訳ではない。どんな展開になるのか気になって読んでいったのだが。

  • 途中まで面白くて入り込んで読めたけど、最後の方、なんやねんこれ。

    特に最後の一行。
    「結局○○○かよ!」ってツッコむと思うよ。
    みんな。

  • 2013*05*20
    エヴァンゲリオンの人類補完計画みたいな話だった。

  • 自分の想定範囲外の感覚な内容でした。

  • 頭おかしい人の話はわりと好き。
    結構ひきこまれて読んでしまいました。

    最後がイマイチだったけど。

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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