トゥインクル・ボーイ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 438
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425146

感想・レビュー・書評

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  • 子供の恐ろしさが書かれた短編集。
    私も子供は嫌いだけど、物語の流れなどが私には合わなかった…。

  • 何とも後味の悪いお話の数々。

    思っている以上に子供ってずる賢さを持っていて、自分の評価を知っている。
    しかし大人よりは経験や感性が出来上がっているわけではないので、行き過ぎてしまう。やりすぎてしまう、大人から見ると残酷になってしまう。
    でも、そんな子供に育て上げているのは結局は周りの大人。
    少しリアルに感じる所もあり薄ら寒くなった。
    特に表題のトゥインクルボーイは、現実にいそうだと感じた。

    うーん。読み返したいとは決して思わない作品。

  • 子供をテーマにした短編集。題名とは裏腹に、ある意味カテゴリーはホラー。登場する子供みんなこわっ!性悪説。その親も怖いけど。どれもゾクリとする。

  • 七編の子どもをめぐる作品。
    子どもは、かわいいという概念とは全く別。
    かなり怖い。
    こういう表現は、うまいのだなぁ、作者は。

  • これが、「子供」の恐ろしさか!と心底ぶるぶるした記憶が。
    その当時は、自分もまだ成人していなかったので、「大人」にとってどれだけ「子供」が脅威になるか、本当の意味では理解していなかたんじゃないかと思うのですが、それでも、そんな「大人未満」にもその怖さは伝わるほどの内容でした。
    冷蔵庫が壊れて捨てられて、その後、新しい冷蔵庫がやってくるのを見て、「壊れると、新しいものに変わるんだ」との認識を、人間にも置き換えてしまうとか。三つ編みの少女の無垢なあざとさとか、怖いなあと思います。
    子供って、純真なだけじゃないんだな。なんて、当たり前のことを思わせる一冊。

  • とにかく怖い。読んでいて子供が怖くなってくる。
    子供は純粋で心がキレイで・・・・というは絶対に嘘だ!と思ってしまう・・。
    賢くて、自分の居場所や立場を意外に感覚で分かってるのかもなぁ。

  • どれも親が悪いということは共通だけど、無垢な子供と危険な子供が混ざってるな。

  • 2017_02_24-017

  • 子供は天使じゃない。

  •  こんな子供がいたら面白いもしくは怖いかなと思うけどふつういない。
     初期の作品な感じはぬぐえないかな。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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