団欒 (新潮文庫)

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (1998年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425177

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団欒 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「ママは何でも知っている」「ルール」「僕のトんちゃん」「出前家族」「団欒」の5編の短編が所収。
    が、作者の他の短編集に収録されている作品もあり、今回、新たに読んだのは「ルール」「f団欒」の2作品のみ。
    他の作品は既読済み。

  • 普通なようでどこか普通じゃない「家族」を描いた短編集。ブラックで面白かった。

    ■ママは何でも知っている
    エリート一家の気持ち悪い習慣。何が普通かわからなくなる。伏線回収と後味の悪さが見事。

    ■ルール
    妻と娘、息子が決めたルールでがんじがらめの我が家で、落ち着くこともできずにいる男の話。切なくなる。

    ■僕のトんちゃん
    男の方がいつまでも子供だ、というテーマをはらんでいるのだと思うが、私は主人公の気持ちがよくわかる。

    ■出前家族
    現実にも起こり得る、というか似たような例がたくさんありそうな話。血のつながりか、物理的な距離か。

    ■団欒
    父がまさか最後にあのような行動に出るとは思わなかった。息子との会話は伏線だったのか。

  •  例えば「恐ろしく潔癖な家族の中に、一人だけそれを守れない父親がいたら……」など、変わった家族を題材にした物語の短編集。
    「適度に」という言葉が付けばどれもおかしくないのだが、極端すぎると相当変になるのは面白いが、結論を急ぎ過ぎて、無理がある作品が多いように思う。

  • 家族の持つ奇妙さ…というか、はたから見るとおかしいとこって実際問題結構ある気がする。その変さを際立たせるとこの作品のようになるのかなって思った。乃南アサはあんまり短編集好きじゃないことが多いんだけど、これは面白かった。

  • 家族をテーマに、ちょっとシニカルでダークな発想で料理された短編集。
    こんなにあったかくないファミリーもの、はじめて笑
    家族という社会性の不気味さがこれでもかというくらいデフォルメされて、見事なエンターテイメントになっています。
    皮肉がきいてて個人的には充分楽しめましたが、後味のよい作品はほぼないので、好き嫌いは別れそうかな。

  • 家族の愛情が描かれていても、滑稽でもあり、哀しくも、恐ろしくもある世界が繰り広げられます。
    どこか度が過ぎていたりズレていたりすると、ほっこり感からはほど遠い物語となります。

    美術教師を娘の婿に迎え、新婚生活に口をだす理事長一家。
    妻・息子・娘の厳格なルールのもとであえぐ夫/父。
    夫婦が一日交代で交互に子供になりきる夫婦。
    家族のデリバリーサービスを楽しむ老人。
    ガールフレンドの死体を車で持ち帰った息子を助ける家族。

    何人で構成されていようと家族となれば、それが意識的であれ、無意識であれ、その家族特有の大切にしている芯のようなものができます。

    それが、多少なりともズレていると、はた目からみると奇妙な家族と映ります。
    そして、その家族がそれに気づかず真剣であるほど滑稽で、ふと哀しく思え、また恐ろしいとも感じます。

  • 乃南アサの作品の中では、とてもユーモアがあり、
    ブラックでありながら、軽快で読みやすい。

    家族の奇妙さ、危うさをテーマとしていて、
    「え、こんな家族いる?」と思うような、
    ちょっと変わった家族を描いている。

    解説にあるように、
    夫婦はお互いに好意を持ち、結婚して家族になることを選んでいるけど、
    子どもは生まれた瞬間から家族の一員になる。
    気づけば親や兄弟に囲まれている。
    血の繋がりがあるというだけで。

    家族は不思議な関係だと改めて思わされる作品。

  • あまりに古すぎて今更という感じ。

  • 短編集だったけどすっごくおもしろかった。
    一時期はまった乃南アサさん・・・
    またいろいろ読んでみようかなって思った。

  • 本当に変な家族出てます。自分の家が普通に見えてしまう位に。笑えるというよりは考えさせられる一冊。

  • 家族ってこわいって思わされました。

  • 再読
    家族をテーマとしたプラック短編集。
    「暗鬼」の前身であり婿養子を異常に歓待する「ママは何でも知っている」、家族がとある事件により一致団結する表題作「団欒」が面白かった。
    家族の在り方とか道徳的に考えずに読む本だと思う。

    2012. 11. 8 再読。
    ブラックな短編集。
    「ママは何でも知っている」が最高に面白い!

  • ヘンな家族のお話。その病的ともいえる異常さが面白く、ニヤニヤしてしまった。正にブラックユーモア!な作品。

  • 1998年10月9日読了。

  • 乃南作品の短編集の中でもかなり、好きな作品。

    一見普通そうで、でも実は不気味な家族のオンパレード。
    自分たちをフツウだとして他の家族をナットクさせようとする、
    笑える、でも奇妙でちょっとコワイ手練手管に満足。

    この作品集は秀逸。お気に入りです。

  • こわーい、怖過ぎる話だった…(色んな意味で)

  • 短編集。これを読み終わったら、団欒という言葉が怖い響きに思えてくる。

  • 家族をめぐる五編。
    小説ならではの妙な家族。
    タイトルの「団欒」は、息子がいきなり彼女の死体を家に持って帰り家族の反応が、これまた変わっていて・・。

  • 家族ってたぶんこうゆうとこあるよね。ちょっと行き過ぎだけど。
    でもそんなありえなくなさが怖い。


    3年前くらいに読みましたが
    結構覚えてた。

  • 「だって、家族なんだから…」
    その言葉が通用する範囲はどこまでなんだろう。
    家族って、何だ?
    -ママは何でも知っている-

    神経質になりゆく家族。
    日々増えゆくルール。
    新しいルールは、なんだったか。
    -ルール-

    ここは僕達二人のお城なんだから。
    子供なんて要らない。
    だって、二人のどちらかが子供でいればいいのだから。
    -僕のトんちゃん-

    本当の家族はどっちだ?
    借り物はどっちだ?
    -出前家族-

    「死んじゃったから連れてきたんだ」
    息子の彼女の死体の処理方法を考える家族。
    こんな事態が起こった時、家族の本当の団結力が問われるのかもしれない。
    -団欒-

    歪んだ5つの家族の物語。
    もしかしたら、貴方の家族も、はたから見たら歪んでいるのかもしれない。

  • 3話目途中で棄権
    好きじゃないな~
    読めるときが来るか…

  • 幼児プレイの夫婦の話が
    一番気持ち悪くておもしろかったです。
    外では切れ者の店長、なのに
    おうちに帰った途端幼児退行。
    人間的にあぶなすぎてゾクゾク。

  • ◆あらすじ◆
    ばぜ自分にこの親、この兄弟姉妹なのか。
    いつもやたらとベタベタしているのに、実はバラバラだったりする。
    「家族」ってよくよく考えてみれば、ヘンなものだと思いませんか?
    この本には、なかでもきわめつけのヘンな家族が登場します。
    深夜、息子がいきなり彼女の死体を連れて帰ってきたり、夫婦の寝室に「ママ」がいたり……。
    これに比べれば、お宅はまだまだ大丈夫でしょう?

  • 風変わりな家族の話5編。【ママは何でも知っている】逆玉と思って同居をはじめた彼女の家族は、「家族なんだから」の合言葉の下に、歯ブラシも共有、お風呂も混浴、挙句、娘の排卵日に合わせてママがソレを勧める仲良し家族だった。【ルール】キレイ好きの弟、キチンとしたい母、それに対抗する姉の3人が、汚い父を責めあげる。【僕のトんちゃん】いつまでも子どもでいたい僕は、会社では大人な男性。ある日、僕にライバル「コレマサ」が現れる…。【出前家族】2階に住む息子夫婦が差し向けた「レンタル家族」の正体は?【団欒】息子の不始末に、家族が立ち向かう。車の中で死んだ恋人を、みんなで庭に埋めましょう。***「出前家族」以外、どれもかなり強烈な話なんだけど、作者の軽いタッチの描写で読みやすくなっている。さらっと読んで、あとでゾッとする。「レンタル家族」は荻原浩の「母恋旅烏」にも出てきてた。本当にあるのかな?

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