ドラマチック・チルドレン (新潮文庫)

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (1999年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425191

ドラマチック・チルドレン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人はいつからでも、何歳からでも、やり直すことが出来る。
    それはきっと真実なのだろう。
    でも、変わろうとする意思がなければ人は変われない。
    誰に強制されても、本当に変わりたいと願わなければ変わることなんて出来ない。
    結局のところ、自分自身が一歩を踏み出すしかないのだろう。
    川又は驚くほど忍耐強く子どもたちに接している。
    他人だから持てる忍耐と許容のような気がした。
    親なればこそ子どもに期待もする。夢もみる。
    子なればこそ親に甘えもある。理解してほしいと屈折した表現もする。
    互いに「どうしてわかってくれないの!」という思いがあるのかもしれない。
    わかってほしいなら言葉にしなくちゃ伝わらない。
    親なら言わなくても察してよ!わかってよ!どうして私をちゃんと見てくれないの!
    そんな思いを持ってしまう気持ちはよくわかる。
    でも…もしかしたら、親も同じような思いを抱いているのだろうか?
    似たような題材をテーマにした「明日の光をつかめ」というドラマがあった。
    ノンフィクションとドラマの違いはあっても、すべてが解決できるわけではない。
    むしろ、失敗を重ね、悔いを残したまま送り出さなければならないことのほうが多いかもしれない。
    それでも、前を向いて進んでいこうとする川又さんには頭が下がる。
    自分を大切にする。
    自分以外の人間を大切に思う。
    そして、生きていることの意味を知る。
    道に迷ったときこそ、そのことを思い出さなくてはならないと思う。
    でも、人ってそれほど強くないんだろうなとも思うけれど。

  • 無邪気な子どもって時に恐ろしい。

  • 非行や引きこもりなど様々な問題を抱える子供たちを預かる施設のお話。フィクションではあるけど実話に基づいているらしい。主催者の川又夫妻の子供たちに接する態度には頭が下がるというか、見習いたいものがある。子供たちも色々で親も色々で根気よくつきあい寄り添い、難しいな。もしも自分の子どもが心を閉ざしてしまったら、私はどうだろうな。自分の人間性が試されるよね。考えさせられる内容でした。
    ただ、登場人物の子どもたちが多く、メインの子以外は誰が誰でどうなったのかがわかりにくかった。

  • 小説と思って読み始めたら、ドキュメンタリー作品でした。

    富山市郊外にある『ピースフルハウス・はぐれ雲』で、心に問題を抱えた子供(成人も)を預かり、共同生活を通じて立ち直らせるために奮闘する川又夫妻。
    子供たちが悩み迷い惑う様子が、読んでいて胸に響く。

    わが子が、同じような迷い道に入り込む可能性も、そしてこの作品中の母親のように私が自分を不幸だと思い込む可能性も、十分あり得ることだと想像しながら読み、苦しくなった。
    このような施設を運営していくのは本当に大変で、でも無くてはならない大切なものだと痛切に感じた。

  • 小さい頃からこういう仕事いつかやってみたいと思ってるから、良い知識?教え?になりました。

  • 図書館で借りた。

    あとがきを読んだら
    実話を小説風にしたお話らしかった。

  • こんな本も書くんだなあという印象。児童福祉に関心があるのでしょうか?

  • 富山市の郊外で、非行、不登校、引きこもりなどの問題を抱えた子どもたちを育てる「ピースフルハウス・はぐれ雲」を経営する川又直(かわまた・なおし)、佳子夫妻と、「はぐれ雲」にやってくる子どもたちの心の交流を描いたノン・フィクション作品。

    この作品の中心になるのは中井恵という少女。いったんは非行から立ちなおり、誰もが無理だと思っていた高校に合格を果たした彼女だったが、周囲に流されやすい自分を変えなければならないと思い詰めて4か月に渡ってはぐれ雲から姿をくらましてしまう。そんな彼女を川又たちは温かく迎え入れ、やがて恵は川又と同じように誰かのために寄り添う仕事をしたいと考えるまでに成長する。

    「はぐれ雲」で恵の一番の友達になった一つ年上の少女・藤原友美も、恵がやってきたことをきっかけに成長する。恵が高校に合格したことに激しいライヴァル心を燃え上がらせた友美は、熱心の勉強に取り組み、やがて「はぐれ雲」から巣立ってゆく。

    とはいえ、川又は神様ではない。「はぐれ雲」には、なかなか社会復帰を果たせない鈴木るりのような少女もいる。彼女はそんな自分自身を受け入れることができず、彼女の母親も娘を受け止めることができないでいる。そんな難しい子どもたちに、24時間365日、誠心誠意向き合っている川又夫妻には、心から敬意を覚える。

  • よかった。
    富山にある、引きこもりや非行少年・少女を更生させる施設のドキュメンタリーらしいけど、施設そのものの人々も、その人達を観察している目も、暖かくてよかった。

  • 『ニサッタ、ニサッタ』みたいな内容の小説なのかなと思って読んでみたら、実在する場所を物語にしたノンフィクション小説だった。引きこもりや非行に走る少年少女を預かり、立ち直らせる為の施設・はぐれ雲。誰かが立ち直って卒業すれば、次に新しい子どもがやって来る。入れ替わり立ち替わり、際限なく続く無限ループ。だから本の終わりもこれにて一件落着!というような爽快感もない。小説でもあるけど、あくまではぐれ雲の記録という表記の方が正しい。なのでそこまでのめり込みはしないけど、こういう場所もあるんだと知ることが出来たのは良かった。

  • 色々な問題をかかえてる子供たちが、共同生活を送る施設のお話。

    自分の知らない世界がそこにあった。。
    一人一人が自分で考え、たくさんの人の手を借りながら自立していく。
    思春期の繊細な傷つきやすい気持ちに接していく難しさを感じた。

  • 2010年12月 読了
    色んな問題を心に抱えた子供達を改心させる為に、一緒に生活して働いて自立させる為の場所でおきる話。

    実話だからなのか子供達の登場人物が沢山出てくるんだけど、殆どの子達のその後が載っていないのでそれが気になる。。。

  • 非行に走った少年少女、引き篭もって部屋から出ずに数年経った少年少女。
    そんな子供たちの集まる施設(はぐれ雲)での物語。
    彼らは、家庭や生い立ちに何かしらの問題を抱えていた。
    正しく表現することを許されず、知らずに育ってしまった子供たち。
    だけど、はぐれ雲での生活、人々との出会いを通して、心の絡まった糸がほどけていくような感じ。
    この本のキーワードは、年齢や性別を越えた、『出会い』というものかも知れない。
    出会いの不思議を感じずには居られなかった本でした。 

  •  富山のはずれにある施設『ピースフルハウス・はぐれ雲』。そこでは川又夫妻が、様々な事情をかかえる子供達をあずかり自分の子供と共に育てている。登校拒否でひきこもりになった者、親とうまくいかずに家庭内暴力をふるう者、精神的に幼児に戻ってしまった者・・・。彼等が『はぐれ雲』でどう過ごし、社会に適合できるようになっていくかが描かれたドキュメント。

     最初に

      この物語は、すべて事実に基づきます。
      登場人物は一部を除き仮名にしました。

    というただし書きがあるように、ほぼノンフィクションのよう。一応中井恵という15歳の少女がメインにはなっているが、出入りの激しい『はぐれ雲』の様子が淡々と記録されているような感じ。もらったので読んでみたのだけれど・・・やっぱりこの手の話は苦手で、途中で飽きてしまった。大家族密着とか、不良少年少女更生のドキュメンタリーやドラマが好きな人にはオススメだけど・・・私はこういうのはどこか冷めてしまう。乃南さんってこういうのも書くんだ!というのは知れてよかったけど。

  • 中学ぐらいの時に読んで面白かった気がする。
    でも内容は思い出せないので★よっつ。

  • (メモ:中等部3年のときに読了。)

  • ひきこもり・非行の子供たちを集めて、集団生活をしている家が舞台のノンフィクション。

    とにかく人物が入れ替わり立ち替わり進んでいくので、やや読みづらい感がある。
    もうすこし、誰か1人に焦点を絞っても良かったのではないかな

    それが現実ではあるのかもしれませんが

  • 幼さ・無知は時として何よりも冷酷で残虐なワケで。
    読んでて不思議な怖さがある。
    これも小学校の時から何度も読み返してる。

  • ひきこもり。

  • 現在進行形の実話です。

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    <blockquote><p><strong>富山市郊外にある『ピースフルハウス・はぐれ雲』。さまざまな問題を抱えた子どもを預かり、共同生活を通じて立ち直らせるための施設だ。ある日、主宰者の川又夫妻は中学3年の恵を迎え入れた。登校拒否、無断外泊、シンナーなどひと通り経験ずみの彼女は、古株の非行少女とすぐに激突。『はぐれ』には緊迫した空気が流れて…。悩み苦しむ少年少女の心理を作家の目で追う感動の記録。</strong></p></blockquote>
    著者初のノンフィクションだそうである。
    ノンフィクション風の小説なのだとばかり思って読んでいたのだが、あとがきを読んでまさにノンフィクションであることを知り、現実のなんとドラマチックなことか・・・との思いを新たにせずにはいられなかった。
    人生における出会いの妙が、人をこれほどにも変えるものかという驚きもあり、他人の子どもとここまで真正面から向き合おうとする川又夫妻には頭が下がる。親としても考えさせられることが多い一冊である。</font>

  • みんながんばって生きてるんだよねって思う。<br>
    不器用だからうまくコミュニケーション取れなかったりとか。

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