凍える牙 (新潮文庫)

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (2000年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425207

凍える牙 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 20年前の直木賞受賞作。
    あらためて、オーディブルで聴きました。

    「フロスト警部」の日本版での滝沢警部に、音道刑事がからむ。
    警察署内の女性への異質感がすごい。
    いや、実は今もあまり変わらないのかも…
    携帯電話もなく、ポケベルの時代。
    捜査も大変だったよね…

    そして、「凍える牙」のハヤテがカッコいい。
    書けば書くほどネタバレになるけど、今のように防犯カメラがない時代は、こういう犯罪も可能だったのだろうか。

  • 狼犬との追跡走2は興奮。女性警察官としての葛藤と妹智子とのことが脇ストーリー。

  • 事件自体にあまり面白みはなかったけど、貴子と滝沢の関係性がじっくり描かれているのがよかった。

  • 主人公の性別に対するかたくなさが、鼻につく。性差別にこだわること自体すでに自身も強く性別に意識を持っている詳左ではないか?

    また、2桁数字を、例えば十二ではなく、一二等と書くのがとても気になる。読みにくくて仕方がない。

  • めちゃくちゃ犬のはなし。女性蔑視に苦しみながら犬に関心をもちまくる女性警察のはなし

    おもしろくなかった。主人公が犬に興味をもちすぎ。さらっと読める推理サスペンスを期待していたらめちゃくちゃ犬に取り付かれていた。

  • まだまだ男性社会である警察組織。
    女性というだけで周囲の目はどこか冷たく、ベテラン刑事である滝沢も貴子にどう接していいのかなかなか掴めずにいる。
    「こいつが男だったら」とつい考えてしまい、貴子と組むことに面倒臭さを感じている。
    孤独だが気高く生きているようにみえる疾風。
    貴子は、強いがゆえに一方的に負わされた罪に疾風への哀れさと切なさを感じる。
    与えられた使命を必死に果たし、傷つき、それでも闘いを終えることが出来ずにいる。
    貴子もまた、どんなに頑張っても色眼鏡で見られることから逃れられない世界に身を置いている。
    捜査に対する真摯な姿勢も、刑事としての優秀さも、男たちへの強烈な対抗心も、貴子が警察社会で生き抜いていくためには必要なものだ。
    だからこそ、孤独な疾風に感じるものがあったのだろう。

  • 音道刑事デビュー作?狼犬。
    ありがちな設定で、話も途中で展開がわかってくる。それでも最後まで読ませてくれるのは流石。

  • 著者は1960年生まれで、この作品は1996年に出版されたようなので、著者が36歳位の時に書かれたものである。

    長い作品だなあ、というのが正直なところで、飛ばし読みで読了とした。

    この作品では、組織内での女性蔑視感とでもいうものが書かれており、セクハラ的な発言も多々出てくる。
    20年前の作品だからそんなものだろう、という見方もあるかもしれないが、それにしても違和感はぬぐえない。
    もちろん、今にしても、組織内での女性の立場が、男性と平等かというとそんなことはないと思う。ただ、あからさまにセクハラ的な発言をすることは減っているだろうが。

    この作品には、女性刑事、音道貴子が初登場している。
    そして、直木賞受賞作とのこと。

  • 女性刑事が主人公の小説。

    警察組織の描写が細かく、読み応えがある。

    登場人物の心理描写もうまい。

    謎解き部分があればもっと楽しめるがそれはナシ。

  • 「しゃぼん玉」が好きな小説だったので、乃南作品の中でも特に人気のこの本を読んでみることに。1996年の直木賞受賞作品。ウルフドッグ「疾風」を貴子がバイクで追跡する場面が、この物語のクライマックスシーン。スピード感のある描写が良かった。

  • 著者の直木賞受賞作品。女性警察官が主人公。復讐劇サスペンス。謎に満ちたウルフドッグの存在。これが、この小説のストーリーにも、小説の雰囲気作りも大きな意味をもつ。

  • こどもの部屋から拝借シリーズ。
    ひさびさに「警察もの」読みましたが、まだポケベル時代の作品。
    疾風(はやて)なる登場人物(?)と主人公との追跡劇は、心に残りました。
    厚い本ですが、一気に読めますよ~。

  • 図書館で。読了しました。今はもう、頭も心もこの物語でいっぱいです。はぁ、なんて素晴らしい作品なんだろ。もっと早く読めばよかった!オオカミ犬の疾風(はやて)。私も疾風のことは、忘れないよ。音道貴子シリーズ。次の作品も遅まきながら読ませてもらいます。滝沢刑事と音道刑事のコンビもなんだかんだで最高でしたね。

  • 再々再読くらいかな?懐かしい人に再会したような嬉しい時間でした。 主人公の音道巡査と疾風の併走場面と、今回の事件でコンビを組んだ滝沢を含めた警察という男社会の中でもがく姿に、思わず声援を送りたくなりました。 職場では弱味を見せまいと、一生懸命頑張っている主人公もプライベートでは、離婚経験ありの、家族にも問題を抱えてているという、完璧なヒロインでないところが、ストーリーに厚みを持たせている気がします。

  • 直木賞を受賞した乃南アサの名作サスペンス。女性刑事、音道貴子を主人公に男社会の警察組織での彼女の活躍を描く。その組織でのポジション、コンビを組む中年たたき上げ刑事滝沢との事件捜査を通じて変化していく二人の感情、関係等大きな事件解決というサスペンス要素以外に捜査にあたる二人の人間描写にも注力され、面白さが増幅されている。
    この作品は1999年に発表されすでに17年も経過している。その当時には普及していなかった携帯電話等が登場しないことに作品の年月を感じさせるが、今なおこの作品が読み継がれ、テレビドラマ等になっているのは作品の普遍的、上質なエンターテイメント作品という所以だろう。

  • まだまだ警察組織でも
    男尊女卑は根強いのか?
    これってどの会社でも同じだけど・・・
    とは思いながら
    やけに女だから舐められる
    女だから馬鹿にされている
    が強調され過ぎで主人公も意識しすぎ。
    もっともココを強調しているから
    後々強面の女嫌いの相棒の
    ふとした際の優しさに
    「よかったじゃん」と思えるのだろうが・・・・

    さて、色々な犯人がいるが
    今回はオオカミ犬。
    あまりに忠実で
    あまりに気高く
    あまりに哀しい最後に
    犬好きとしては
    腹立たしい思いで読み終えた感がある。
    こんな事に犬使うな!
    (すっかり話に入り込んでいる証拠だが・・・)

    しかも、大火事出した犯人の動機が
    身勝手過ぎてあきれかえった。

  • 刑事小説。
    設定にどこまでリアリティがあるのかよくわからなかった。
    ただ、一昔前の警察関係者の心情などがよくわかって面白くはあった。

  • 意外にも、犯人を追っていくというだけの話ではなく、
    むしろひょうんなことから相棒で組まされた
    皇帝ペンギンこと滝沢と、男社会に紛れ込んでその中で疎ましく揉まれながらも仕事に向かっていく貴子の話の方がメインではないか、というくらいそちらが詳しく書かれている。
    お互いの初対面の印象からはほど遠く、いつのまにか距離がちょっぴり気心知れるような関係になっていった、二人の心情がこと細かく書かれていて、そちらの成長過程を読んでいく方がむしろおもしろみがあった。
    その辺りが評価しているところなのだろうか。

    オオカミ犬というのは本当にいるのかどうかわかりませんが、
    貴子も思い入れるほどの実に美しい他にはいない物静かではあるが賢明である”彼”に対し、世の男に「見習え!」と言いたかったのか、どうかわかりませんが、
    そういった貴子の細かい感情も書かれていました。

    オオカミ犬、自分で判断して行動できてしまう域まで躾けるとなるようで、もしほんとうにいたらコワいな。
    いるのかな。いないのかな。

  • 読んだのは結構前だけど。意外な展開で面白かった。たまには刑事物も悪くない。

  • P512
    96年 直木賞受賞作品

  • 下調べがよくできている正統派推理小説。くせがない分読む人によってはつまらない安定感があるかもしれないが、頭の中ですんなり情景を描けて映画のように楽しめるのは、良質の小説だと思う。ラストで疾風と走る主人公の場面では爽快感を味わえた。

  • 男社会の中で奮闘する女性警官と、彼女とペアを組むことになったベテラン刑事。
    二人の視点で描かれていて、
    徐々に認め合っていいコンビになっていくのが素敵だった。
    音道さんかっこいい!

  • 最近の作家は皆どういう訳かアンハッピーエンドばかりで嫌になってしまう。この本も評判が良かったので読んでみたがこの終わり方じゃあ・・・・・という按配であった。最近の作家は皆精神を病んでいるのではないかと思ってしまう。湊かなえ、東野某、村上龍・・・もっと明るい読後感を与えてくれる作家は出てこないものか??許せるのは宮部みゆきぐらいか・・?

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