- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101425214
感想・レビュー・書評
-
『凍える牙』の音道貴子のシリーズ化。
巻末に収録された作家と登場人物の架空対談が要らない。
でも収録作品は面白かったです。
乃南アサの作品で良いなーと思うところは、
人間が簡単に善悪で分かれていないところかな。
まあ悪人は悪人なわけだけど。
私が一番いいなあと思ったのはタイトル作品の『花散る頃の殺人』。
静かに切ない。
乃南アサは救いのない世界をさりげなく描くことが多い(気がする)けど、
この一編は切なさの中にまだなにか温かいものを感じる。
・あなたの匂い
・冬の軋み
・花散る頃の殺人
・長屋
・茶碗酒
・雛の夜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すらすら読めて面白かった♪短編集は好きなので嬉しかったです。
-
凍える牙の音道刑事のスピンオフ短編集。
表題の話は泣けた。おじいちゃんおばあちゃんネタに弱いです。 -
警察官だけど、やっぱり女性だなと思わせる部分も持っている音道刑事。今回はさまざまな種類の事件が題材となっていて、楽しめました。
-
<span style="color:rgb(255,102,51);">【『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。特別付録に「滝沢刑事と著者の架空対談」。】
</span> -
2007.08.凍える牙の主人公である女刑事の音道貴子の物語り.6部の短編集.全然、凍える牙の方が良かった.
-
「凍える牙」で活躍した刑事、音道を主人公とする短編連作集。凄いヒーローと言う訳でもなく、女性だから悩んでいる事もあるし、かなり等身大の30代のワーキングウーマンと言う感じ。私は好きです。最後の特別付録、「滝沢刑事と著者の架空対談」が良かった。読んでいない方は「凍える牙」から読んで下さい。
-
凍える牙読んでさらに感情移入できます。
-
音道貴子が活躍するシリーズの短編集。
この作品は、犯罪や謎解きよりも、短編の特性をうまく活かして、主人公の日常を描いた作品だと言えるのではないでしょうか。
「凍える牙」のような緊迫感はないのですが、音道ファンには、好感を持って迎えられるでしょう。
また、これからこのシリーズを読もうと思っている方にも、お薦めできます。
特別付録の架空対談も、笑えます!