未練―女刑事音道貴子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425382

感想・レビュー・書評

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  • 音道シリーズ4作目。
    もっと長いと思ったけど短くて「あれ?」と思ったら終わっちゃった。
    もと刑事のオカマちゃん何ているのかな?
    ハマりまくってオーディブルの乃南さんは全部読みたいと思ってる。

  • 音道シリーズ4冊目。相変わらず読みやすい乃南アサさん。短編だと音道貴子が妙に身近に感じる。

    回数を重ねるにつれ音道が成長してベテランになり、周囲に認められ受け入れられている所がなんだか嬉しい。
    前巻からのPTSDからも立ち直って復職したおっちゃんの活躍がまた楽しみだ。

  • シリーズ物だから買った一冊。

    主人公のプライベートな時も知る事ができる短編集だった。

    前作で酷い目にあった主人公のその後がどうなったか知ることができた。
    事故でもプライベートでも事件に巻き込まれる言葉の多い人だと感じた。

    古物商の事件がどうなったのか気になる。
    殺人者の話で解決するのかと思ったが違った。

    主人公の事は気が強く生意気な感じで書かれてるが、弱さや優しさも書かれてその辺の差がある所が主人公の魅力でもあるんじゃないかと感じた小説でした。

  • ふと入ったカレー屋で音道は、男が店主に「こいつは俺の女房を殺した」と怒鳴る場面に遭遇する―男同士の絆が無惨に引き裂かれてゆく様子を描いた表題作。公園の砂場で保育園児が殺害され、その容疑者の素性に慄然とする音道…「聖夜」。監禁・猟奇殺人・幼児虐待など、人々の底知れぬ憎悪が音道を苛立たせる。はたして彼女は立ち直れるのか?好評の音道シリーズ短編集第二弾。

  • 鎖の上下巻が決着した後に落ち着いた頃の短編集でしょうか。女性の活躍と少子化の改善がこれからの社会を支える最優先の拠り所である現世を象徴するかのような潜在的な意図を勝手ながら感じました。犯罪の犠牲になる子供を殺めたのも子供という事件にはある女性の苦難が大いに関係している。それが主人公の身近な存在という新たな苦悩。そして、コンビを組んだ仲間も耐え難い日々に決着をt毛用と罪を犯す決心をした。が、許されない実情を最愛の伴侶が歯止めをかける。輻輳した人間関係のそれぞれで苦悩と忍耐が難事件をクリアにしていく予感が、続編を促すつくりに脱帽である。

  • R様オススメ本。音道刑事シリーズの短編集。
    なかなかにしんどい事件の数々に読みながら眉をひそめてしまうこともしばしば。
    また、機捜ということもあって、事件解決まではいたらないという話も多く、もやもやして終わる話も多い。
    それなのにすごく面白かったと思えるのは、音道さんの人間性みたいなもののおかげ?とも思ったり。
    なお、鎖を以前に読んでいて良かったと思う。
    まだ音道シリーズの短編集で未読のものもあるのでそれも楽しみです。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    ふと入ったカレー屋で音道は、男が店主に「こいつは俺の女房を殺した」と怒鳴る場面に遭遇する―男同士の絆が無惨に引き裂かれてゆく様子を描いた表題作。公園の砂場で保育園児が殺害され、その容疑者の素性に慄然とする音道…「聖夜」。監禁・猟奇殺人・幼児虐待など、人々の底知れぬ憎悪が音道を苛立たせる。はたして彼女は立ち直れるのか?好評の音道シリーズ短編集第二弾。

    残酷な描写の回も有れば、結局うやむやで謎を残したまま終わる回もあり。
    時折主人公が入れ替わり、逆の目線で同じ描写を再現するなどそれなりに楽しめた。

  • 音道シリーズ。再読です。短編集なので読みやすかったです。当たり前ですが、事件を追う側にも私生活があり、仕事環境が男女にかかわらず(女性は特に)厳しいため、どうしても家庭にしわ寄せが・・・世間では労働環境云々言われていますが、こと警察関係には適応されてなく、仕事で精神的につらいことが多いので何とかならないかと、本編と違ったところで切に思いました。”山背吹く””殺人者”が好きでした。

  • ストーリーが少し重たく苦しいので、短編くらいがちょうどいいかも笑

  • 音道シリーズ短編集。監禁、猟奇殺人や幼児虐待などさまざまな憎悪が貴子の周りをうごめいていく。面白かった。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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