あなた〈下〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425429

作品紹介・あらすじ

秀明を見つめ続ける不気味で執拗な視線。秀明がどこにいても、何をしていてもその「目」は彼から離れない。大学生になった秀明は、美貌の音大大学院生カンナに恋をした。その恋は、今までの浮かれた恋ではなく、本気の恋だった。そして、その「目」は狙いをカンナにも広げた。激しい恐怖がカンナを襲う。秀明は立ち上がった…。哀しく切なすぎる恋心を描いた青春ホラーの金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • 良かった〜…
    夜トイレに行けんぐらいのレベルでなくて…(ホラー読んでて、ほんまにこれで良いんかは、分からん…)
    まぁ、何となく犯人というか、正体は、途中で分かるわな。
    これは、ストーカーやな。幽霊版の。
    でも、ストーカーするほど、そんな奴が良いのか?何か、ストーリー的にはイケメンで、女垂らしって感じやけど。
    でも、結局のところ、そんな奴がモテんねんな…悔しいけど。
    美貌格差って言うんですか?人は見た目が100%って…
    やっぱり、君は呪われたままで、ええねん!
    っと心の叫びが^^;
    しかし、樋口さん、可哀想過ぎる…踏んだり蹴ったりやん( ; ; )

  • うーん。やっぱりなオチでがっかり。
    上巻の時から、もしかしてと思っていたがまんま予想通り過ぎた。

  • R様おすすめ本、下巻
    上巻に比べて一気に面白くなった下巻。我慢して読んだ甲斐があったというもの。
    ホラーはあまり得意ではないので、ちょっと引いてましたが途中からだんだんわかってきてスイスイと読めました。
    ろくでもなかった男がなんか若干大人になってきて、ほんとふざけんなよと思いつつ、こういう男が憎めないタイプなんだろうと悔しい気もしたりして。
    しかし、おキツネ様必要でした?というのはちょっと感じたかな?
    まあありえない現象の要因としては必要だったのだろうなぁというところでしょうか。
    それにしても、樋口君がほんと浮かばれない。

  • 乃南アサ氏の著わすホラー作品。もともと新潮ケータイ文庫に連載された作品の文庫紙媒体)化が、本書。主人公に取り憑いている正体とは?主人公・秀明と年上の恋人・カンナが、その正体に解明に挑まざるを得ない状況に追いやられていく。舞台も東京からは中国山地山間部の地に行き着く。

  • 再読。
    何回となく読んだ作品だが、細部は忘れているものだ。
    謎の生き物の正体はある程度のところでわかってくるが、それでも予想外の展開もある。
    とても面白かった。

  • 秀明を見つめ続ける不気味で執拗な視線。秀明がどこにいても、何をしていてもその「目」は彼から離れない。大学生になった秀明は、美貌の音大大学院生カンナに恋をした。その恋は、今までの浮かれた恋ではなく、本気の恋だった。そして、その「目」は狙いをカンナにも広げた。激しい恐怖がカンナを襲う。秀明は立ち上がった…。哀しく切なすぎる恋心を描いた青春ホラーの金字塔。

  • 読了。
    1mmの救いも無いラスト。
    ただの悲劇。
    物語全体を通しては、これっぽっちも好きになれないおハナシだった。

    主人公の人間性は、(後半にかけてだいぶ成長が見られはしたが)基本的には全く共感できないし……。

    “わたし”の正体も、予想を裏切ってはくれなかったし……。


    けれど、最後まで引き付けられて読み終えられたのは、やはり乃南さんの文体が好きだからなんだろうな。

    その点を考慮すると……、星ひとつ付け加え、
    ★3つ、6ポイント。
    2014.06.11.了。

  • 不思議な話から、怖い話へ…
    人の執念というか怨念というか…凄まじいものがある。

  • 2020.2.16-289

  • こわい。 秀明とカンナはどうなってしまうのかな

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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