いちばん長い夜に (新潮文庫)

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著者 : 乃南アサ
  • 新潮社 (2015年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425535

いちばん長い夜に (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • このシリーズもこの巻が完結編とは、何とも惜しい気がする。
    著者があとがきで述べているが、3.11を経験することによって、全く予測しない終わり方となったとのこと。確かに2巻までとは、少し趣きが異なる3巻であり、むしろこのほうが二人に似合いの終わり方かなとも思う。
    それにしても、3.11の記述に臨場感があると思ったら、著者の実体験だったとは。

    読み進むにつれ、テレビドラマを観たせいで、主役二人の顔が場面場面で浮かんでしまうのはどうにも如何ともしがたい(笑)。もちろん、適役なのは間違いないが・・・

    「まえ」から逃げていることを克服した二人が、数年後どのような生き方をしているか気になるので、続編も期待したいが。

  • 3月11日を、そしてその後の生活を
    ありありと思い出した。

    芭子が強くなっていく姿が
    頼もしく嬉しかった。

    生きていること、噛み締めなければ。

  • ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。暗い場所で出会い、暗い過去を抱えながら、支え合って生きてきた。小さな喜びを大切にし、地に足のついた日々を過ごしていた二人だったが、あの大きな出来事がそれぞれの人生を静かに変えていく。彼女たちはどんな幸せをつかまえるのだろうか…。心を優しく包み込む人気シリーズ、感動の完結編。

  • 「マエ持ち女二人組」シリーズ最終作=三作目。仙台にて東日本大震災に遭遇する芭子。この出来事が、芭子と綾香の生き方にも大きな影響を及ぼす。

  • 刑務所で出会った二人、綾香と芭子の完結編。
    自分達の犯した罪を隠しながら、身内に助けを求めることもできず、助け合って生きてきた二人。
    互いにやりたいことを見つけ、将来を夢見ていた。
    そんな中、綾香の息子の消息を掴むために芭子は綾香の故郷の仙台へ向かった。
    そこで遭遇した大きな地震と新たな出会いは、少し二人を遠ざけてしまう。
    また、二人の将来を少し変えてしまう。

    取材に訪れた仙台で作者が経験した東北大震災発生時の状況が、芭子によって再現されている貴重な作品。

    2017.6.27

  • あやかと、はこの付き合いが微妙に変わって行く様が切ない
    一度犯してしまった罪の重さ、その本当の重さは、あやかのように未曾有の出来事が自分の身にふりかからないと気づかないものなのだろうか。あやかが、決して人を殺してはいけない、逃げればよかったという言葉・・現実にあやかの様な状況にいる人はどう受け止めるのだろうか。罪をとりあげた小説は数あるが、リアルに感じた一冊

  • 前作まではひたすら変わらない平穏な日常(でも、それこそが主人公の二人にとっては大切なことである)が描かれていたが、まさか東日本大震災と、それを機に変わった二人の暮らしで終わるなんて。芭子が震災当日に偶然仙台に旅行し、被災した際の描写がとても臨場感があり、たくさん取材されたのだろうと思ったら、作者自身の経験したこととあとがきで知ってさらにびっくり。もっとこの二人の物語を読みたい気もするが、二人が本当に自分の罪を受け入れ、前に進もうとする、こういう形で終わるのは、未来への希望が感じられるようで良いとも思う。あの日とその後の福島第一原発の事故を経て、誰もが日常の尊さを実感したと思うから。

  • 「いつか陽の当たる場所で」「すれ違う背中を」を読んで、人に大声で話せない過去を持つ2人の女性。
    芭子と綾香。
    今まで恵まれた生活だったのに、ちょっとした歯車が外れてしまってもとにもどらなくなってしまった。

    修正をするのに、芭子hペットの洋服作り、綾香はパン職人へと、自分の進みたい道を見つけて歩みだすが、今回2011年3月11日の東日本大震災で、 震災にあった人だけでなく日本全土で、深い悲しみを感じた災害であった。

    作者自身が予測のできない、悲しい出来事で、なんと言ってよいか言葉が見つからない。沢山の方々の冥福を祈らずにはいられない気持ちにさせられた。
    凡庸な生活を過ごせると言う事は、なんと贅沢なことなのかと。

  • 394

    2017年では28冊目

  • 三部作の最終編です。前科持ちの女性2人が肩寄せあって下町でひっそりと生きていたのですが、今回は3.11の震災が大きな影を落としております。色々な事が有りましたが収まるところに収まったという感じでしょうか。書く前は違う構想だったようですが、実際に綾香のエピソードを書く為に仙台に行っている最中に筆者が被災したという事で、今回震災を大きく盛り込む事になったようです。
    評価はそれなりですが、なんとなくボディーブローのように長く残るような気がするそんな本です。

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いちばん長い夜に (新潮文庫)の作品紹介

ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。暗い場所で出会い、暗い過去を抱えながら、支え合って生きてきた。小さな喜びを大切にし、地に足のついた日々を過ごしてきた二人だったが、あの大きな出来事がそれぞれの人生を静かに変えていく。彼女たちはどんな幸せをつかまえるのだろうか――。心を優しく包み込む人気シリーズ、感動の完結編。

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