岬にて: 乃南アサ短編傑作選 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.21
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本棚登録 : 215
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425559

作品紹介・あらすじ

かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。夫の子を産むと決めた女のを尋ねる女。次々と夫が死ぬ魔性の女。彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写の名手による短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 短編傑作選。
    表題作であり文庫本初収録の”岬にて”他、13編。

    一番好みなのは”岬にて”
    背筋がぞわりとするような作品もあったり。
    ”愛情弁当”はぞわりを通り越して、本を閉じたくなってしまいました。

    好みの作品と、そうではない作品が入り混じっていて、★3つになりました。

  • かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。夫の子を産むと決めた女のもとを訪ねる妻。次々と夫が死ぬ魔性の女。彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写が際立つ短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾。

  • ポップな話の中にも何処かに乃南アサらしい仄暗さを感じられて面白かったが、長編小説の方がより作者ならではの緻密な心理描写なども感じられて好きだと思う。
    個人的ヒットは「ママは何でも知っている」

  • *かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。夫の子を産むと決めた女を尋ねる女。次々と夫が死ぬ魔性の女。彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写の名手による短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾*

    これは…ホラー?ホラーなの?!
    と言うくらい、怖い。出て来る女性陣が強者過ぎる…

    どの作品も、バラエティ豊かに女の業をまざまざと見せ付けてくれます。
    そして、一見淡々とした情景が、次の瞬間にくるりと変わる様が本当にお見事!

    後味はよろしくないけど、それを超えた心理描写に感服です。時代背景が少々古いのと、少し丁寧過ぎる情景が冗長なのを除けば、本当にこれはまさしく傑作集。

  • 「愛情弁当」怖い…。奥さんも怖いけど、弟も怖い。

  • 始めて乃南さんの作品を読みました。少しブラックなものから、軽い内容のものもある短編集。他の作品も読んでみて考えます。

  • R3/3/6

  • 短編傑作選 14編

    夫の子供を産もうとしてる若い女の元へ向かおうとする女。
    ひたすら芸の道を極めんとする舞踏家

    他、中年にさしかかった女たちの心を描いた短編集

    しんしんと心に響き、身につまされる作品たち

  • 乃南アサ短編傑作選 第2弾

    ・岬にて 書き下ろし
    ・今夜も笑ってる
    ・ママは何でも知っている
    ・母の家出
    ・鈍色の春
    ・脱出
    ・泥眼
    ・春の香り
    ・花盗人
    ・微笑む女
    ・はびこる思い出
    ・湯飲み茶碗
    ・愛情弁当
    ・悪魔の羽根

    女性の心理描写の短編が盛りだくさん。

    「脱出」が一番好きだな。

  • 2018_09_12-107

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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