魂の森を行け―3000万本の木を植えた男 (新潮文庫)

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著者 : 一志治夫
  • 新潮社 (2006年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101427225

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魂の森を行け―3000万本の木を植えた男 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2019.2.7 11
    非常に良かった。鎮守の森、田舎に行くと落ち着くということ。その土地本来の木々。
    瞬間瞬間をベストに生きたい。
    匂いを嗅ぎ、なめて、触って調べろ。
    いまの若者にはふたつのタイプの人間がいる。ひとつは見えるものしか見ようとしない者。もう一つは見えないものを見ようと努力するタイプ。
    環境破壊をする人間。その人間が生き延びるために森を再生する。
    本物の緑を植えようとする。個人プレー。
    神道と森。神道は、科学的に日本の自然の森を再生し、守る哲学的な拠り所である。
    本物と偽物を見分ける研ぎ澄まされた動物的な勘を養う。
    何がどう影響して環境破壊に繋がるか。植物性の油。

  • 植物生態学者宮脇昭の生涯を追ったノンフィクション。植物本来の環境保全機能を活かし切るという発想は極めて示唆に富む。鎮守の森に着目した点も興味深い。しかし、一代でここまでやる人物というのは、さすがに敬すべき奇人である。

  • 宮脇昭というおじいさん。youtubeでインタビュー等が諸々聞けますがとにかくパワフルパワフル。自分の言いたいことが口から奔流のように流れ出て制御不可能で、インタビュアーも並の力量では頭に納める事は難しいでしょう。とにかく植物と自然への愛が溢れていることは充分に伝わってきます。

    この本は宮脇先生の著書ではなく、宮脇先生の歩みを黎明期から辿った伝記のような本です(まだご存命で精力的に活動されているようです)
    宮脇先生は家族を顧みずひたすら研究研究また研究。日本全体の植生を網羅し、植生地図で日本列島を覆うという偉業を牽引したお話だけでも充分お腹いっぱい。自分がこれに参加したら間違いなく脱落すると太鼓判を押すくらい過酷なもので、電車で目的の地域についたら紐で四角く囲い、その中に有る植物を一本たりとも落とす事無く確認してその地域の植生や密度、分布などを詳細に確認して行く事を、日本全国で行っていたそうです。しかも戦後の混乱期からずっと。

    そしてある時から先生はふと思うわけですね、日本の山から本来の木で出来た山がほぼ消えて、全体の森林の0.06%しか存在しないという事に。水害や土砂災害。空気汚染などを防ぐには古来のその土地に根付く植物を研究して解明し、正しい木を植えて行く事が重要であると提唱します。
    何しろ元から自生していたものを再度解明するので、土を掘り土壌の成分などを確認して予測する為莫大な時間が掛かります。ところが先生考えた。その土地土地には、古来から変わっていないと思われるン場所が有るではないか。神社や寺の回りに大事に守られている「鎮守の森」これが本来のその土地の持っている植生ではないかと考えるようになります。
    先生はその土地土地に合った緑の処方を行い植樹を進めて行きます。先生の処方は最初の3年くらいはメンテナンスが必要ですが、それ以降はメンテナンスフリー!なんて素晴らしい!定期的にお金が落ちない事を嘆く業者からは嫌われますが、先生地球規模で考えているのでそんなこと歯牙にもかけません。
    そうして先生は日本国内だけでは無く、万里の長城の緑化にも乗り出しこれを成功させます。そして先生の提唱する「鎮守の森」という言葉はこのまま日本語のままで世界の公用語のなるのでありました。

    木に興味無い方ですが、最近ウォーキングで木を見ると気になって仕方が有りません。我が町の森は典型的な植林樹の森ばかりなので、地滑りとか大丈夫かなあなんて密かに思っております。

    ちなみにこの本では3000万本ですが、現在は4000万本オーバーとの事です。

  • とても面白いし、そして宮脇先生の素晴らしさや、森の大切さを改めて知る事が出来る。
    世界中に木を植え続けている先生。万里の長城をはじめ、今も尚世界中に鎮守の森を作っておられる。

  • ドイツ留学で潜在自然植生に基づく森林再生術を習得した宮脇昭先生。齢80を超える今でも、日本中で、あるいは世界中で、森林崩壊を食い止めるために植樹指導をしている。
    環境保護をエサにして金儲けをしようとしている人にも、是非一読してもらいたい、そんな作品です。

  • 089
    土地固有の木を植える事。植樹を極めた人の話。

  • …あっという間に読了!!
    いやー、宮脇さんの熱い語りに煽られるように、一気に読み進めてしまいました。
    「語り」って書きましたが、地の文自体がそうなんだもん。
    途中で止められない感じでした。この一志治夫さんってすごいなぁ。ぐんぐん惹き込まれるなぁ。
    ひょっとしたら、一志さんも宮脇さんの情熱(執念といってもいい)にあてられていたのかもしれないな。なんて思いました。
    いや、でもやっぱり面白い。また読み返したくなっちゃった。
    うちの周辺の植生をすごく知りたくなったよ!
    阪神大震災の時の、ふるさとの森の丈夫さには涙が出そうになりました。本当にすごいね。すごい。
    + + +
    先日20日にワンコの病院へ行った帰りに立ち寄った叔母からもらった本です。
    去年、その叔母が知り合いの人からもらった本で「私は読み終わったからあげるね」とのこと(笑)。
    いいのか、もらっても。
    と思いつつ、ありがたくいただいてきた。

    今年、なんの番組だったかは失念したが、24時間番組で見た人も多いだろう。
    その土地特有の木々の苗を何百種類と植え、通常からみて短期間で森を甦らせていた人物を。
    その人こそ植物生態学者 宮脇昭なのだが、この本はその宮脇の姿を描いた本。

    人工的に森を作って行く方法は、私等はすぐに東京の「明治神宮の鎮守の森」を思い出すが、(ということは、江戸から明治の頃にすでにそういう知識はあったということだね。「学問」とは別に…。そういうことを思うといつも、昔の人に敬意を抱いてしまうね)たぶん宮脇も同じ観点なのだろう。

    とにかく、これから読んでみます。たのしみー。 2008.08.23.

  • 横浜国立大学の宮脇先生の人生.
    森のすばらしさを再認識した.

  • 情熱がそのまま溢れてしまったような言葉と人並み外れた行動力で学究の域を超え、沢山の民間人・組織・行政を動かして数々の植林を成功させてきた植物生態学者、宮脇昭氏の経歴や現場を追ったノンフィクション。
    その否応なく人を動かすカリスマ性あればこそ3000万本という馬鹿げた数の植林実績があるのだろうし著者や私のような一読者が突き動かされる理由でもあると思う。

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