ミタカくんと私 (新潮文庫 き 19-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101434216

感想・レビュー・書評

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  • 再読。学生特有の時間の流れと、まだ何者でもない宙ぶらりんな感じが懐かしい。
    ナミコや周囲の人たちの独特な感性に時折キュッと気持ちを掴まれる。

  • 20170104
    夏の感じの、日常を書いた話。
    ダラダラ続く感じが心地よい。

  • 「新しい環境はまるで自分を一から変えてくれるかのように見えるけど、実はそうじゃない。どんなに新しいところへ行っても、自分が変わらないと気分は変わらない。気分を明るくするには、暗くしている問題を解決しないといけないんた。明るく輝く光の下に立っても、心は明るくならない。逆に暗さが目立つだけ。心の中の暗いところをどうにかしてなくすためにらその暗さの中へ入っていかなくては」

  • 主人公の私と幼なじみのミタカくんがただ毎日一緒に漫画を読みながら家でゴロゴロして、ご飯を食べて、話す。
    ただそれだけのストーリー。

    でもこの2人がいい味出してるんだ。

    それから、本のあちこちに書かれている落書きのようなイラストがかわいい。
    主人公が書いた日記を読んでいるような気分になる。

  • ママがいいキャラしてるよね。
    気の抜けるというか気を抜いて読んでもいい作品です。たまに読みたくなります。特に起承転結のあるストーリーでもなく、そもそもストーリー性はほぼないという、ゆるーい日常のお話。
    ミタカくんとナミコのうっすら恋愛まじりのようなそうでないような関係もなんか良い。
    ナミコのとぼけた語りの中に、突然詩のような言葉が飛び出てきたりして、中々侮れないところもあります。
    30分ほどでさらっと読める手軽さ。肩の力がすこーんと抜けました。沖縄でのんびりしたいなぁ。

  • 「ミタカくんと私」のちょっと恋愛まじり?の日常が書かれた一冊。

    本当になんでもない、ありがちな男の子と女の子の日常。
    だからこそ、「あぁ、その気持ちわかるなぁ」と、女性として共感するシーンがいくつかある。
    でも、だからといってどうということはない、何となく友達の話を流し聞いているときのような気分させられる。

    合間に「私」であるナミコの詩のような、詩でないような言葉がつづられ、ふわふわと流れていく。そんなお話。

  • 強烈に楽しいことが特になくても、そのために苦しいことがふえるよりは、なにもないけど平和な今がしあわせと思えたりする。

    ミタカくんと、私。
    母と弟のミサオと、瞳ちゃんと瞳ちゃんの妹のハナちゃん。

    他愛のない毎日が幸せ。
    ちょっとした些細なことさえ幸せ。
    傍にはいつも、ミタカくんがいた。

    何かすごいことが起こるわけでもなく、淡々と過ぎる毎日が書かれてる作品はいくつもある。
    その中でこの作品は、著者のオーラがすごい染み出ていて独特な世界。

    会話文が多いから読みやすいと思う)^o^(

  • わかるわかる、がたくさん散りばめられている。
    ミタカくんとナミコの関係が素敵。

  • ゆるーい日常…その中に潜む、恋?ともわからない感情。そんな、気の許せる相手がいたらなーと思ってしまう。

  • ちょっといい話、って感じです。
    好きな雰囲気です。

著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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