- Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101440170
感想・レビュー・書評
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やっぱり重い小池さん。連続して何冊も読めないなあ。月に1冊かな。それにしても、会った瞬間に同時に相手に恋をするとは!なんて確率だろうか。日本だけでも1億人以上の人が生きているので、そんな幸せな出会いもどこかにあるんだろが。この作品の場合幸せと言えるのかは本人しだい。ラストは失楽園のように単純じゃなく、現実的だったのがgood。
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02.04.09読了。片岡千津は葛城瑞穂の”月狂ひ”を編集中のアンソロジーに載せるために継承者を探す、継承者は葛城瑞穂の息子、倉田シュウ介。契約を交わすために千尋とシュウスケはシュウスケの建設事務所で初めて会ったときから二人は惹かれあう。禁断の恋に落ち自殺していまう母親と”月狂ひ”とをリンクする千津。母のようには絶対ならないように生きてきた千津。
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このお話は、月がどのように女の人の体や恋愛に 影響を及ぼしていくのか…という、退廃的な浪漫を題材にした、素敵なお話です。
もともとは、月狂いという題名だったそう。
満月の月の光を浴びた男女がたどる、せつない恋のお話。
小池真理子さんの書く恋愛は、色々な揺らぎがすごくよく表現されていて、うなってしまいます。
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こんなに激しい恋愛は出来そうもないよ…。けど、考えさせられる。
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話自体は古い印象。年配同士の不倫話のはずが、意外と透明感があり、純粋に切ない気持ちになった。最後がなんとも言えない終わり方で、モヤモヤ感は消えない。
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「月狂ひ」の男女と重なるような母と千津の恋愛。どんなに用心していても恋に陥ってしまったら、どうしようもない。
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主人公である娘と亡き母と幻想小説?の3つの不倫の話が詰まってます。
それぞれが葛藤しながらロマンに耽っている感じ。苦しみながら情熱を求めている姿は全ての女性に共通してます。
仕事も家庭も不安なく平和なのにロマンを求めたり中年になっても子供ができても恋愛をしたくなることが、刺激がなく仕方ないやつまらなかったからというより、年を取っても恋をする女性であり続けた証のように書かれていたのがハッとさせられました。
時代を選ばず一冊に3つの話を、上品にでも情熱たっぷりに書かれているので★4 -
ラスト、主人公 ナイス