史記の風景 (新潮文庫)

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著者 : 宮城谷昌光
  • 新潮社 (2000年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101444260

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史記の風景 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 司馬遷の「史記」に纏わる雑学の数々。内容が断片的でちょっと分かりにくい。

  • 978-4-10-144426-0 269p 2005・1・15 14刷

  • 史記の紹介ではない。史記の内容に対して、
    自分の想像、考えを述べたもの。解説にあるように勉強家と読みながらまず思った。2014.8.3

  • 古代中国を舞台にした小説を多数手がけられている著者が、史記について書かれたエッセイです。
    新聞の連載だったため章が短く、断片的な印象を受けてしまいますが、いつかは読みたい史記。でも今読んでも国や人間関係が理解できないだろうなっていう自分には合っていたかもしれません。

  • 宮城谷氏の新聞連載をまとめたもの。
    移動中の読書に向いてるかも?
    コラムなのでひとつひとつは短いけど
    『史記』のサイドディッシュ的に楽しめます。
    勉強家の氏のいろいろな視点を借りるのは面白い。
    いろんな疑問点や着眼を膨らませていくことで
    お話ができていく過程も垣間見る感じ。

  • 2013年02月 05/09
    史記にまつわることを新聞で連載していたものです。
    かなりマニアックで、半分くらいしかきちんと理解できませんでしたが、おもしろかったです。
    史記が現代にもさまざまに影響を与えていることを教えてくれます。過去の中国ってすごい。
    「晏子」を読みたくなりました。

  • 中国史に傾く人間はまず読んでいるといっても過言ではない「史記」について、の説明書的な本。史記の歴史観、雑学的な文章から、難解な文章をより読みやすくするようにされている。これを読んだあとにもう一度史記を読むならさらに、内容を把握しやすいと思う。

  • 12/06/24 興味深い話もチラホラ。

  • 司馬遷『史記』を素材に、古代中国の習俗、文化、歴史について述べたエッセイ集。
    一篇に一テーマ、文庫2~3ページくらいにまとまっており、読みやすい。

    以下、各文章から、興味を持った点を覚書に。

    「酒の霊力」
    紂王の「酒池肉林」のエピソード。肉は干し肉を木々の枝にかけた、と一般には言われているが、宮城谷さんは裸の男女を立たせた、としていて驚いた。神霊を招く行為というが・・・

    「商民族の出自」 
    上甲以来、商の王には十干が名前に入るとか。甲は「一」を表すのでなく、「十」が石棺に入った形だという指摘が面白い。

    「氷の利用」 
    古代では貴族の遺骸をきよめるのに氷を使っていた、という話に驚いた。

    「新年の吉凶」 
    『史記』の「天官書」にある、魏鮮が正月に行ったその年の吉凶を占う方法が紹介されている。さまざまなものが列挙されていたが、町の人の声が宮(ド)に聞こえればよい年、商(レ)なら戦争、徴(ソ)なら旱害、羽(ラ)なら水害、角(ミ)だとわるい年だそうだ。

    「鶴鳴」
    鶴を好んで身を滅ぼした衛の懿公のエピソードが紹介されている。

    「空前絶後の道」
    春秋時代の戦争は、戦車(兵車)が主力だそうだ。平地で大軍の兵士を送るのに向いていたからだという。もっとも、北方の異民族との戦いではあまり効果がないそうで、戦国時代には歩兵と騎兵中心に変化してきているらしい。始皇帝は軍事用道路を建設し、兵車を「数十乗」横並びで走らせられる、幅約百六十メートルの道を作ったという話もあった。それを北方へ600キロ作るとは・・・。

    「古代中国の気象」
    昔の気象条件については、なかなか知りえないことなので、貴重だと思った。春秋時代は黄河以南は雪もあまり降らず、むしろ夏の大雨の方を憂慮していたとか。

    「鳥の陣形」
    今まで古代の戦争がどのようなものかさえ、考えたことがなかったため、気象の話と並んで興味深かった。魚鱗、鶴翼、長蛇、偃月、鋒光矢、方円、衡軛、雁行の八陣のことが出ている。

    「子路の冠」
    本題の子路の話より、なぜ十二歳、または二十歳に加冠の儀を行うのかという話が面白かった。満数「十」に、陰を表す「二」を添えた数であるというところが重要で、陰陽の思想で陽を表す男性は、陰をもって完成するということを表しているのだとか。

    「数の単位」
    紂王が撃たれるときのことを書いた『詩経』の表現にある、「受(=紂)の臣億万有るも・・・」の話から、この頃の「億」は現在の十万または百万のことだと書かれていた。知らないととんでもない誤読をしかねないことになる。

    「王侯の一人称」
    『史記』では、王侯が「孤」や「寡人」と称するとき、凶事が起こる。そのように司馬遷が使い分けている、と。「予小子」は即位したてで、喪に服している君主の一人称と紹介されていたが、これは他の文書でも共通する意味合いか?ちょっと判然としなかった。

    「仙人杖」
    『史記』にはエピソードはあるものの、そのいでたちについてはあまり触れていない聖人原憲。藜の杖をついていたことから、後にそれは聖人のシンボルになったとか。

    「靴の出現」
    はきものを表す言葉に、「靴(かわぐつ)」「舃(二重底のくつ)」「履(かわぐつ)」「屨(麻のくつ)」「蹻・鞋(わらじ)」があるという。匈奴との戦いに臨み、兵車戦から騎馬戦に切り替えざるをえなくなった趙で、「履」を捨て、「靴」に変わった、というが・・・靴はブーツ型のものらしい。「履」がどんな「かわぐつ」だったのかは、よくわからなかった。

    「呂后の治世」
    身内や臣下を殺戮したという劉邦の妻、呂后。しかし彼女が実験を持っていた間、庶民は安らかな生活を送ることができたという。

    他にもたくさんあるが、これくらいにし... 続きを読む

  • 一篇一篇は短いが含蓄に富む良質の支那文化史が愉しい。

  • 読み物としても面白いが、人物、王朝、国などがわからないとピンとこないところがあるかもしれない。

  • 日本がこれから歴史が始まろうとする弥生時代の頃、中国では司馬遷が歴史の集大成として「史記」を編纂(紀元前91年頃)している。
    その史記を題材として、色んな話が2,3頁程度で語られている。
    ある程度詳しくないと分からない。また1話が非常に短いので、知らない話だと理解できないまま終わってしまう。

  • 点描。風俗、漢字、地理、資料。史記にまつわる種々の点を打つことで、史記の風景が色鮮やかに浮かび上がる。

  • 小ネタ集。気持ちとしては、「中国古典ことわざを読む」とか、そんな感じ。史記に関しての小ネタだったので、史記の横に置いて、雑学補助的に読んだら面白かったのかもしれません。

  • 宮城谷さんの本は、文字について考えさせられる。

    他にも、人の心理、世の真理として正しいものにふれたくなったときに、宮城谷さんの本を読みたくなるのは、この人の語り口がとても丁寧であることのほかにも、「奇貨居くべし」の呂不韋(始皇帝の父と言われる)の「陰徳」に結びついてるんだろうから、いい加減にこの本は買ったほうがいいのかも知れない。

    古代中国の話を書かれているのだけれど、この本では、司馬遷の『史記』の話のさまざまを書いてらっしゃる。

    殷(商)

    最後の王は紂王。あの、妲己ちゃんをかわいがって国を滅ぼしたといわれる王。

    封神演義だけ読んでいると、安能さん版でも藤竜版でも、ひでー王様だなー
    で、終わってしまうんだけれども、ものごとの解釈が一面だけではないと教えてくれる。

    酒池肉林。
    酒で池を作り、林に裸の女性を放ち、宴を開いた。
    というのが、一般的解釈。

    妊婦の腹裂きなどと並ぶ紂王の悪行。

    ところが、「これは祭祀だったと見ることも出来る」と。

    酒を大量に使ったのは、神にささげるため。
    裸の娘→清らかな娘は、神のお告げを聞く、その仲立ちとなる巫女のようなものであると。

    それが実際にどうかは、古代中国の謎はまだまだ解明されていないことが多いので、定かではないけれど、字から読み解くものごとのおもしろさを教えてくれる。

  • いくらなんでも断片的すぎる。単行本にするときに、もう少しエピソードの数を減らして内容をふくらませるとかできなかったのか。

  • 司馬遷の史記の時代の短編集。史記に記された時代は黄帝という太古の聖王の時代から,司馬遷が生きていた前漢王朝の武王の時代(紀元前100年)まで2千年以上の時代にまでなる。司馬遷が生きていた時代は日本の弥生時代中期,キリスト誕生前なので,そんな時代に過去の竹巻等から史記を纏め上げるのは並大抵のことではなかったのだろうと驚愕する。
    そんな史記の中の出来事を101の短編で紹介している。

  • 宮城谷昌光氏のよる史記のコラム集(?)

  • つまらない漢文の授業は、いらない!
    漢文は、漢字の羅列に頭が痛くなる人もいるだろう。
    苦労して読み下して、意味が分かったとしても、結局、「?」になるのがオチだ。
    漢文の最高峰、「史記」。
    中国歴史小説の第一人者の著者がエッセイでそれを優しく教えてくれる。
    この人の小説を読んでから、「史記」を読むと、面白い。
    長編が無理という人は、このエッセイから入ろう。

  •  連載モノを集めているので、読みやすさと読みにくさが同居しているのは仕方ないとして、宮城谷昌光という作家の背景が見える一冊。それなりに面白かった。

  • 博識な宮城谷氏らしく多岐にわたる内容ながら、新聞のコラム記事だったためにどれも短く、個々のテーマが消化しきれていない感がある。読んでいて少々欲求不満。
    むしろこの本は関連書籍を読むとっかかりと考えた方が幸せになりそうな気がする。

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