史記の風景 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101444260

作品紹介・あらすじ

古代中国2000年のドラマをたたえて読み継がれる『史記』。中国歴史小説屈指の名手が、そこに溢れる人間の英知を探り、高名な成句、熟語のルーツをたどりながら、斬新な解釈を提示する。この大古典は日本においても、清少納言、織田信長、水戸光圀、坂本龍馬にと、大きな影響を与えていたことに驚愕させられる。世のしがらみに立ち向かった先人の苦闘が甦る101章。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年02月 05/09
    史記にまつわることを新聞で連載していたものです。
    かなりマニアックで、半分くらいしかきちんと理解できませんでしたが、おもしろかったです。
    史記が現代にもさまざまに影響を与えていることを教えてくれます。過去の中国ってすごい。
    「晏子」を読みたくなりました。

  • 中国史に傾く人間はまず読んでいるといっても過言ではない「史記」について、の説明書的な本。史記の歴史観、雑学的な文章から、難解な文章をより読みやすくするようにされている。これを読んだあとにもう一度史記を読むならさらに、内容を把握しやすいと思う。

  • 史記にまつわる101のお話

    漢字や言葉の成り立ち、日本の歴史上の人々に影響を与えたこと、解釈が不明なことへの宮城谷さんの思い、古代中国の習慣や風俗などなど史記が身近に感じるおもしろいお話の数々でした

    史記が書かれたのは日本の弥生時代中期、「日本の歴史がこれからはじまろうとするころに、中国ではその歴史が集大成されるということも、脅威にあたいする。」という宮城谷さんの言葉。
    まさに私もこの思いでどんどん中国史にはまってしまいしまた

  • 全1巻

  • 中国の古典「史記」を題材にしたショートエッセイ集。

    よくこんな細かいところに疑問を持つな、というところから始まってしっかり話を広げるところはさすが。あとがきにもあるが、「小説家は一種無責任な立場から、想像や空想を広げ」て自由自在に話題を展開している。

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    新聞のコラムで連載していた内容をまとめた一冊ということで一つ一つは短いが濃い内容となっていた。
    単に史記に書かれている内容を紹介するだけではなく、史記に書かれた内容から飛び出し、多くのことに話題が広がるため面白く読むことができた。

  • 司馬遷の「史記」に纏わる雑学の数々。内容が断片的でちょっと分かりにくい。

  • 978-4-10-144426-0 269p 2005・1・15 14刷

  • 史記の紹介ではない。史記の内容に対して、
    自分の想像、考えを述べたもの。解説にあるように勉強家と読みながらまず思った。2014.8.3

  • 宮城谷氏の新聞連載をまとめたもの。
    移動中の読書に向いてるかも?
    コラムなのでひとつひとつは短いけど
    『史記』のサイドディッシュ的に楽しめます。
    勉強家の氏のいろいろな視点を借りるのは面白い。
    いろんな疑問点や着眼を膨らませていくことで
    お話ができていく過程も垣間見る感じ。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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