楽毅〈2〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮城谷昌光
  • 新潮社 (2002年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101444284

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楽毅〈2〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「楽毅」の2冊目。
    楽毅の中山国は、大国に囲まれた小国だが、趙に攻められて、国土の大半を失ってしまった。

    今後の展開が楽しみである。

  • 中山国没落に幾多の要因あれど、内憂外患に瀕するとき、太子・忠臣の謀殺が一大事と思ひつる亡国の王のゐつづけたるが故なり。準備万端たる趙の武霊王に勝つ見込みは、千に一つもなし。楽毅の昔陽攻略に見所はあれど、哀しき敗戦国の将に哀愁あり。時同じくして、燕に父の奸臣を憎みたる昭王あり。郭隗に諫められしも、義心高じ内乱をなむ起こしける。斉は燕の乱れに乗じ、燕は敗れにけり。先王の恥を雪ぐに、王必ず士を致さんと欲せば、「先従隗始」の言あり。「さすれば、隗より賢き者、千里を遠しとせず」。第三巻に賢者は遠方より来たるか。

  • 漫画キングダムから派生して、一世代前の大将軍楽穀の物語を堪能できました。

    2巻では孫子の兵法がよくでてきます。
    ・人を致して人を致されず。
    ・善く攻める者は、敵、その守る所を知らず、善く守る者は、敵、その攻める所を知らず。

    あと楽穀の名言たち。
    「公子、勇気を持たれることです。勇気とは、人より半歩すすみでることです。人生でも戦場でも、その差が大きいのです。」
    「なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。」

  • 中山国滅亡の危機、楽毅の孤軍奮戦。
    第2巻はずっと戦争をしていた印象が強い。

  • 楽毅は中山国のために、知略の限りを用いて趙と闘う。
    しかし、国王が欲望にまみれたとき国は滅んでしまう。

    熱い男たちすぎる。

  • 楽毅は中山(ちゅうざん)の使者として趙へ赴くこととなった。上手く運ばないことはわかっていた。それどころか自分が殺される可能性もあった。楽毅は祖国のために立ち上がった。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/06/blog-post_19.html

  • 時代背景が分かっていた方が読みやすいのですが、それは同時に結末を知ってしまうということですので、読むほどに切ないです。
    七雄に入らない小国の中山が滅びるのは、いくら楽毅が優れていようと上に立つ人がこれでは仕方ないかも……。

  • 感想は第1巻にまとめて

  • 孫子とクラウセヴィッツ(1780-1831)を比較したり共通点を指摘する論考は、政治学や国際関係論の分野ではもはやめずらしくもないが、本書の以下の部分に接して、両者の類似を改めて感じた。

       外交の才は、平和時に必要とされる場合が多いので、甘くぬるいものにおもわれがちであるが、戦時や軍事の才となんらかわりなく、大局をつかみ臨機応変でなければならない。外交の場裡も、戦争の場裡とかわらぬ生死のかかったきびしさにある。(pp. 109-110)

    これは、クラウセヴィッツの有名な格言的原則から発する思想だと考えられる。すなわち、

       戦争とは他の手段によって継続された政治である。(クラウセヴィッツ)

    さらにちなみに(これは自分の忘備のために記録しておくものだが)、このクラウセヴィッツの言はフーコーによって弄ばれてよみがえり、いまも輝き続けている。すなわち、

       政治とは他の手段によって継続された戦争である。(『社会は防衛しなければならない』(冒頭)、『知への意志 性の歴史1』(p. 121))

    ひょっとしたら、孫子はフーコーを理解できたかもしれない。いやそれどころか、自らの幽玄なる戦争論を平時の政治学にもあてはめてみれば、孫子がフーコーにだってなれたかもしれない。などと空想(妄想?)すると止まらないのだが、改めて中国の今のありようは歴史の偶然に他ならないと思い知る。豊かで深邃な思想をつぎつぎと生んだ春秋戦国時代だったが、社会制度の形成に寄与したという点で、生き残ったのは儒教一者に過ぎない。この学問の土壌となった戦乱の時代が、もう少しながく続いてほしかった。

    それにしても、できない上司を持つ苦労は、いつの時代も変わらない。中山王の魯鈍さと度重なる嫌がらせに、楽毅の忠誠心がどんどん下がっていくのが、会社員なら手に取るようによく分かる。むしろ楽毅は耐えていて立派だと思った。

  • いかにして先をよみ、それに手をうつか。
    人生の指針をさり気なくはさんだ、大河小説本領発揮。
    うーん、おっさん好みで日経なんちゃらに出てきそう。

    だんだん話は煮詰まり、いいかんじに面白くなってきた。
    が、話の中は平仮名が多いのだが、人の名前が覚え辛いっす。

  • ・勇と智とをあわせもっているものは、攻めるときよりも退くときに、何かをなすときより、なにもなさないときにその良質をあらわす。
    ・諸侯がみずから師を選ぶものは王者となり、みずから友を選ぶものは覇者となる。自己に満足し、群臣が及ぶことのできぬところにいる者は滅ぶ。
    ・勇気とは、人より半歩進み出ること。人生でも戦場でもその差が大きい。
    ・孤独をつらぬくには勇気がいる。
    ・天からもっとも離れた所にいる者こそ、天の高さがわかり、天の恐ろしさも恵もわかるだけに、天祐を受けられる。
    ・何かを信じ続けることは難しい。それより、信じ続けたことをやめる方がさらに難しい。
    ・志が高いものは、それだけ困難が多く苦悩が深い
    ・歴史をしることによって自分の向こう側にある自分が見えてくる。
    ・からだで、皮膚で、感じるところに自信を置くことをせず、頭で判断したことに自信をしばりつけておくのは、賢明ではなくむしろ怠慢
    ・誰にでも過ちをおかすことがある。それを知りながら改正をおこなわないことこそ、過ちである。
    ・旅は何故という声を旅行者の中に育て上げる。

  • あらすじ:宰相である楽毅の父が戦死。次の宰相となった司馬憙は国家存続のためみずからを犠牲に。太子が王になるが、首都の霊寿が趙に囲まれ、脱出するもそのときの怪我が元で亡命先の斉で死去。楽毅は助力を請うため燕に向かう。

  • 4101444285 408p 2002・4・1 ?

  • 国を失うのはどんなさみしさがあるんだろうか?とそんな事を思った。

  • まだ高名になる前の楽毅雌伏の時代を描く。どれ程、祖国中山への思いを持っても、中山国王との溝は深く、たとえその太子が人格者であっても楽毅の苦労は続く。そして、趙国の侵略は度重なる。

  •  部下の郊昔が楽毅を評していう「自分と楽毅とは精神の置き方や置く場所が違うようである。」という部分に、楽毅の凄さを見出している。つまり、知らず知らずのうちに自分の立ち位置を、小さな場所に留めて視界を狭めてしまうことに対する警鐘だ。偉大なる人物は自分を世界・宇宙・自然などの大きなところからとらえているようだ。そこから始まる戦略は、偉大なものになりえる。危険なのは、精神の置き場を違え、つい陥りがちな目の前の小さな問題を解決するための戦術を戦略と勘違いすることだから。
     「王必ず士を致さんと欲せば、まず隗より始めよ」この不朽の名言もこの時代に生まれた言葉だ。それぞれの王が持つ精神の置き場。それを見極めながら読み進めるのも楽しい。

  • 楽毅は、中国の戦国時代中期(紀元前四から三世紀)に生きた小国の武将、政治家であり天才てきな軍略の持ち主でもあつた。
    あの三国志の諸葛公明があこがれていた人物である。大国趙を相手に中山国滅亡までよく戦い抜きその後、燕王昭を、助け大国斉を攻めて5年のうちに7十余城を下す。歴史では、もしもは、ないが、もしもを、考えながら読むのも面白い。宮城谷さんの漢字力のすごさも楽しめる。

  • 2009/6/13 購入¥105 BOOKOFF

  • どんなに優秀な人間でも、上に立つ人がダメだと意味がない
    分かるかい田豊

  • レビューは、こちら(⇒<a href="http://booklog.jp/users/keith12/archives/4101444277" target="_blank">■</a>)ご参照ください。

  • 宮城谷先生はどれもおもしろく、その中から選ぶとしたらこれかなあ。

  • 実際に表舞台にたったのはとても短い期間だけだったのに見事さを失わなかった稀有な人だと。でも知れば知るほどコメさんが理想としていたのはうかがい知れるけども質は違うように思える…。

  • その楽毅の第二巻。
    漢文でやった「先従隗始」が最後に出てきます。

  • 楽毅の2巻目。
    前に読んだことがあるせいか、いつもよりもスムーズに読むことが出来ました。
    ここでは、楽毅と中山国との深い溝がありながら、中山国の将軍として戦う、男気溢れる楽毅を感じました。

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